ごあいさつ
![[写真]代表取締役社長・CEO CSR委員会委員長 古森重隆](pack/images/index_img_01.jpg)
激動の荒波を乗り越えるだけが、
経営の舵取りではない。
社会に対し、未来に対し、
思いやりと責任を負う気概なくして、
これからの経営は無い。
激動の先に、夢を抱き、
それを叶えることこそ、
ゴーイングコンサーンの基本である。
代表取締役社長・CEO
CSR委員会委員長
古森重隆
激動の時代
我々は、創業以来、多くの危機や試練に直面してきましたが、中でも、2000年以降のデジタルショックによる写真フィルムの需要減少は、会社の根幹を揺るがすものでした。こうした変化を見据えて2004年に中期経営計画「VISION 75」を策定し、大胆な構造改革ならびに資源の選択と集中を実行した結果、2007年度には、過去最高の連結売上(2兆8,468億円)と営業利益(2,073億円)を達成しました。そして、そのV字回復から上昇気流に乗ろうという矢先に、世界同時不況が発生しました。さらに、こうした状況の真只中に、今度は、新型インフルエンザの世界的流行の脅威が現実化しました。今、我々は「激動の時代」に在るのです。
現在の我々を取り巻く社会・経済環境の厳しさは、世界的な拡がりと深刻さにおいて、誰しも予測し得なかったものですし、我々のみならず、多くの国、企業が直面している経済の逼迫、それに伴う人々の消費行動の変化は、予断を許さぬ状況です。
冷静な状況把握と勇気と気概は、
創造の果実を得る
私は、昨年のこの場(トップコミットメント)で、「我々は、変わり続ける。時代の変化に適応し、挑戦し、新たなるものを創り出す。社会の信頼に応え、未来につなげていくことこそ、企業経営の根幹である。」と述べました。私は、今日の激動の時代を、憂えてはいません。大事なことは、今、こういう時こそ何を成すべきか、今成したことが将来にどのようにつながるのか、我々自身がどう変わるべきなのか、常に冷静に状況を把握し、分析し、その意味を考え抜くことです。そして、勇気と気概をもって判断し、決めたことは迷うことなく断固やり抜く、大義に殉ずる覚悟があります。「こうした大きなうねりの中だからこそ、積極的に創造の種子を蒔き、種を芽吹かせ、その芽を育て、その果実を収穫する」そのように、経営の舵取りをすることが、私の責任です。
今、我々は果敢に挑戦している
現在の社会環境・経済情勢に不安を抱いている人々は多いでしょう。しかし、人も世も時代も常に変わり続けています。今の状況もまた変わり、過ぎ去っていきます。ただ現状に目を奪われ、不安に絡め取られることは決して良い結果とはなりません。今、我々は、これまでの歩みをしっかりと踏まえ、将来を見据えて、果敢に挑戦しています。成長分野と位置づけるフラットパネルディスプレイ材料分野においては、果断な資源の集中投入をしておりますし、また、「生命を写す」、「生命を癒す」、「生命を守る」という3つのコンセプトで「メディカル・ライフサイエンス」の事業領域で新たな挑戦を始めています。
例えば、ヘルスケア化粧品やサプリメントの販売で「生命を癒す」領域に踏み込みましたし、培ってきた最先端のファインケミカル技術を組み込むことで、医薬分野に新たな可能性を切り拓こうと、富山化学工業を新たに我々の仲間に迎え「生命を守る」領域へ挑戦しようとしています。富士ゼロックスを中心とするドキュメント事業では、2008年度より始まった経営革新活動が順調に進展しており、この事業のR&D機能を集約化する新拠点が、2010年に本格稼動します。このほか、月周回衛星「かぐや」に搭載された「衛星光学系レンズ」を代表とする光学デバイスの領域などでも着々と市場のポジションを強化しています。我々は、変化とともにあり、変化の中で挑戦し続け、そして変わり続けているのです。
未来は我々が行く道である
夢を抱き、希望をかなえよう
サステナブル(持続可能)であるためには、未来を思いやることが大事です。未来は、誰もが行く道、通る道です。100年に一度と言われる現今の社会・経済情勢の変化に、何を見るか、何を学ぶか、そして、どう行動するか。現実をありのままに正しく認識し、社会に対し、未来に対し、思いやりと責任を負う気概なくして、これからの経営はありません。激動の先に夢を抱き、希望を叶えることこそ、ゴーイングコンサーン(持続する企業)であると確信します。


