LCA(ライフサイクルアセスメント)分析
2009年と2010年のLCA分析
2009年のLCA分析
![[図]2009年のLCA分析](pack/images/lca_img_01.gif)
2010年のLCA分析
![[図]2010年のLCA分析](pack/images/lca_img_02.gif)
解説
富士フイルムおよび関連会社(以下、富士フイルムと記します)では、LCA手法*を用いて、環境負荷(CO2に換算した地球温暖化ガス)の全体像を把握しています。製品製造のための原料などの「調達」から製品の「製造」、「輸送」、ユーザーの製品「使用」、「廃棄」に到るまでの各ステージにおいて生じる環境負荷を俯瞰することで、どのライフステージにどの程度の環境負荷が生じるかを知ることができます。これにより、効果的な環境負荷低減に向けてどのような施策を行うべきかが分かるようになります。
*1 LCA手法: Life Cycle Assessmentの略で、製品製造について、原料などの「調達」から「製造」、「輸送」、「使用」、「廃棄」までのライフステージ全体の環境影響を定量的に評価する手法です。
(1)調達ステージ
2010年度の「調達」ステージの環境負荷は、2009年度に対し増加しました。増加の原因は事業伸長などに伴い、印刷用PS版の基材であるアルミの調達量が増加したことなどによります。
※アルミはボーキサイトを精錬して得られる材料ですが、アルミの精錬には多量の電気を必要とするため、高い環境負荷が生じます。
※富士フイルム(株)吉田南工場では、PS版製造工程で発生する端材などを溶解して、PS版用アルミに再生利用しています。これによって、精錬アルミの使用量を減らすことができるため、1年間当たり約4万トンのCO2を抑制しています。これは「調達」の環境負荷低減に寄与しています。
(2)製造ステージ
2010年度の「製造」ステージの環境負荷は、2009年度に対してフラットパネル事業やグラフィック事業などの事業伸長などに伴い2009年度に対し増加しました。
※富士フイルムは重油などをガスに転換する燃料転換により環境負荷を抑制しています。天然ガスは重油に比べ、同じ熱量を出すのに、温暖化ガスの発生量を少なくできるためです(CO2換算で約30%)。2009年度に対し2010年度は重油使用由来のCO2を約20%減らすことができました。
(3)輸送ステージ
「輸送」ステージの環境負荷は、製品をトラックや船舶などで運搬することによって発生するものです。2010年度の環境負荷は、フラットパネル材料や印刷用PS版などの製品出荷の伸びに伴い2009年度に対し増加しました。
(4)使用ステージ
「使用」ステージの環境負荷は、製品の稼動(ユーザーの製品使用)による電力消費が主なものです。医療機器やデジカメの市場稼働台数、PS版の使用量が変動しましたが、2010年度の環境負荷は2009年度に対し大きく変りませんでした。
(5)廃棄ステージ
「廃棄」ステージの環境負荷は、市場で使用済みとなった物が焼却された際のCO2発生量を示しています。2010年度は2009年度に対し、製品出荷量の増加により「廃棄」の環境負荷が増加しました。これは、紙、TAC、PETなどを原材料として用いる製品の量が増えたことなどに由来するものです。