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環境法令ガバナンスの強化

 

国内の環境ガバナンス

[写真]排水処理設備(富士フイルム神奈川工場)

排水処理設備(富士フイルム神奈川工場)

富士フイルムでは、生産系各事業場の環境責任者を集めた環境会議を隔月で開催しており、その中で環境法規制動向やその対応、大気排出、排水などの環境負荷削減活動の策定やチェック、PCBなど過去の負の遺産処理などについて伝達、討議しています。全社的な環境監査の実施についても本会議にて進め方、メンバーなどを決定しています。

国内関係会社に対しては、年一度開催する「グリーン・ポリシー連絡会」にて富士フイルムグリーン・ポリシー重点実施事項について説明しています。また、環境法規制など具体的な対応が必要な課題に関しては、適宜文書にて情報を共有すると共に、必要に応じて説明会・会議などを通して施策の浸透を図っています。

海外の環境ガバナンス

富士フイルムでは、グループの規模が拡大して各地域の関係会社が増えるに従い、傘下組織の環境活動全般を一極集中で統括管理することが難しくなってきました。そこで2008年以降は体制を変更して、環境活動を進めています。それは、富士フイルムの本社が、富士フイルムグループ ワールドワイドの環境に関わる方針を策定して環境ガバナンスを担い、各地域を統括する地域本社が、地域の特性にあったきめの細かい環境活動の推進役を担うという体制です。従来、地域本社の機能を担っていたのは、欧州地域のFUJIFILM Europe GmbHと、北米地域のFUJIFILM Holdings America Corporationでしたが、2011年に中国の富士膠片(中国)投資有限公司に環境管理部門を設置し、地域本社としての環境ガバナンス活動を開始しました。

富士フイルムでは、1991年から毎年「環境担当者国際会議」を東京で開催していましたが、2008年から地域本社が中心となって地域の特性に合ったきめの細かい環境活動の展開や推進ができるようになったことを踏まえて、富士フイルムの本社と各地域本社とで構成する「コアグループ会議」に改めました。「コアグループ会議」はグループ全体の課題をより深く討議する場として機能しはじめています。 また、各地域で開催される地域環境会議に富士フイルム本社から適宜参加することで、「富士フイルムグループ グリーン・ポリシー」重点実施事項など最新の情報を直接伝える場となり、グループ共通の理念や価値の共有および環境ガバナンスの強化につながっています。

環境ガバナンス体制

[図]環境ガバナンス体制

環境関連の法規制の順守状況とクレーム

2010年度の環境関連の法令違反は6件、クレームは1件で、いずれも直ちに対策を講じています。従来以上に管理を徹底し再発防止に努めます。

2010年度の環境関連のクレーム・法令違反件数

  国内 海外 国内外合計
法令違反件数
(内対応済み件数)
0(0) 6(6) 6(6)
クレーム件数
(内対応済み件数)
1(1) 0(0) 1(1)

2010年度の環境関連の法令違反・クレーム内容とその対応

FUJI FILM Manufacturing Europe B.V.

内容:
誤って74kgのVOC(揮発性有機溶剤)を放出した。溶剤燃焼装置の温度が高くなりすぎて29分間停止したため、溶剤が燃焼されずに放出された。
対応:
外気を導入して溶剤蒸気を希釈することで過熱を防止できることが分かっており、当面そのような状況が発生した場合は手動制御すると共に、自動制御ソフトに希釈機能を付加、改良してテスト中。行政へ報告。処分無し。

FUJI FILM Manufacturing Europe B.V.

内容:
硫酸のストックタンクを補修するため、硫酸残渣20リットルを廃棄したが、その際、一般排水を集めるピットへのバルブを誤って開けたまま行ってしまった。このため、pHの管理下限値6.5を15分間下回った。
対応:
作業者の判断ミス、およびpHメーターの反応が非常に遅いことが原因で生じたもので、作業手順を見直し、pHメーターを交換した。行政へ報告。処分無し。

FUJIFILM Imaging Colorants Limited

内容:
週1回のサンプリング分析の結果、廃水処理施設へ定められた濃度を超えた有機溶剤(DMSO)を流したことが判明した。
対応:
プラントをセットアップする際に想定していなかったキャリーオーバーがあったことが原因であった。対策として、今後バッチを製造する際には、作業手順の確認や追加チェックを行うこととした。行政へ報告。処分無し。

富士フイルム大宮事業

内容:
近隣住民の方より、平成2年に設置したPS棟の屋根の形状が悪く、午前8時頃にならないと日が当たらないので、屋根の形状を変えてもらいたいとの苦情があった。
対応:
冬至日照シミュレーション図を提示して状況を確認、建築基準法に則っている旨ご説明して納得していただいた。今後当社の建物・敷地利用形態に変化が出てきた際は近隣の方にもご相談した上で進める旨ご説明した。
  • ※比較的軽微なものを除いています。


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