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材料開発

 

材料開発では、有機/高分子/無機化学・物理化学・生化学・物理などをベースとして、電子ディスプレイ等に関わる高機能材料やライフサイエンス分野における商品開発、要素技術開発、また解析技術開発を行います。精緻な材料設計や化学反応コントロール技術に独自のプロセス技術を融合して、他社と差別化するオンリーワン製品、あるいはユーザーに喜ばれる一般向け製品の創出を目指します。

必要とされる専攻分野

化学、応用化学、生物、薬学、物質工学、材料工学、化学工学、物理学、応用物理学、金属工学など

処理液を使わないで熱だけで現像するドライ写真技術。精密に多層塗布された薄膜中に光センサーとなるナノサイズのハロゲン化銀結晶と、脂肪酸銀、還元剤など30種以上の有機化合物を含有し、熱により化学反応を起こして画像を形成させます。化合物の設計により微妙な反応タイミングを制御し、画像形成、反応停止、画像安定化をドライなフィルム中で完結させます。廃液、廃材を出さず、製造工程でも有機溶剤をほとんど使用しない環境に優しい画像形成技術です。

FePt系ナノ粒子は熱揺らぎに強く、サイズを4nmぐらいにしても強磁性を示す粒子です。このため、将来の超高密度磁気記録媒体用の磁性体として有望視されています。当社は、FePt系ナノ粒子を逆ミセル法によって合成し、粒径および組成の両方について変動が小さい、単分散で均一組成のナノ粒子を得ています。これらの粒子を3~9nmの範囲で、自由にサイズ制御して合成できる技術開発に成功しました。


富士フイルムが求め続けてきた、より美しくより長持ちする写真。そこで培ってきた色材の色相制御技術、堅牢化技術、分子配列制御技術、有機合成技術が、今、銀塩写真の究極を極めるとともに、新しい出口を求めてさまざまな分野へと広がってきています。インクジェットなどのデジタルイメージング分野、LCDなどのフラットパネルディスプレイ分野、DVD-Rなどの高密度光記録分野など、色素を扱う領域で当社の技術は幅広く貢献しています。

デジタル家電製品の分野では小型化、軽量化、高集積化が著しく進展しつつあります。この進歩を支える材料の一つに銅配線がプリントされたプリント基板がありますが、更なる電子デバイスの小型化や高集積化の要求にこたえるべく富士フイルムでは新たな配線プロセスの開発を目指しています。


分子が集合体を形成することにより、単独の場合とは著しく異なる有用な性質を発現することがあります。写真では分光増感に用いられている色素J-会合体であり、近年ではフラットパネルディスプレイに広く用いられている液晶です。それらには、分子の配列に特定の様式が存在しています。意図したとおりに分子を並べ、単独の分子では発現できなかった、著しい高機能の材料を創成することを目指し研究を進めています。

液晶ディスプレイの見え方は、ディスプレイ内部に配置された光学機能性フイルムの光学特性に依存します。富士フイルムは従来から液晶ディスプレイに欠かせないTAC(トリアセチルセルロース)フイルムを提供していますが、さらに一歩進んで、フイルム内でのセルロース鎖の配向状態を精密にコントロールすることで複屈折がほぼゼロとなる高機能TACフイルムを開発しました。


現在、有機ELや電子ペーパーまた薄膜太陽電池などの次世代デバイスの開発が盛んに行われています。これらの基材および水分や空気から遮断する封止材料としてはガラスが用いられていますが、その先にはプラスチック基材を用いてのフレキシブル化が求められています。ここでキーとなるのはフレキシブルかつガラス同等の水分、空気遮断性を有する”スーパーバリアフイルム”です。

情報化社会において印刷物は少量多品種への潮流があり、印刷現場では簡易迅速に高品質な印刷物が得られるプロセスが求められています。富士フイルムは版をパターン露光した後に特別な現像処理を施すこと無しに印刷作業が始められる“無処理印刷版”を開発しています。有機ポリマー技術や化学反応制御技術を駆使し輪転機機上で水だけでパターン形成反応が進むように設計されています。


デジタル家電高機能化の立役者である半導体デバイス。その単位体積あたりの集積度は年々向上していますが、これを担っているのは“フォトレジスト”と呼ばれる有機ポリマー材料です。近年では193nmの短波紫外光を用い、さらに液浸法を用いて光の波長を超えた微細パターンが創られるようになっています。富士フイルムでは化学反応制御技術を活かしフォトレジストの開発を精力的に進めています。

解析技術センターは、最先端の解析技術を駆使して機能性材料・デバイスの機能やそのメカニズムを解明し、商品開発研究を先導することが使命です。解析技術は、分離・構造解析、無機・形態解析、表面・界面解析、物理化学的解析と理論計算から成っています。私たちは優れた材料開発を効率よく行うために、大学等と連携して解析技術の継続的な強化を進め、研究を通して経営に貢献することを目指しています。


富士フイルムの高機能材料開発において、材料物性や現象の本質を分子レベルや分子中の電子の振る舞いに遡って把握する物理化学解析は根幹を為す技術です。分光解析や反応解析また計算科学などを駆使して現象を解明し、フラットパネル材料、グラフィック材料やライフサイエンス分野に到る技術領域で開発の道筋を示して行く役割を担っています。

物理化学解析と並んで解析技術の根幹を為すのは、さまざまな顕微鏡や分析化学的手法を駆使しての形態解析、構造解析です。ハロゲン化銀感光剤の解析を通じて培った技術を発展させ、無機微粒子、無機薄膜、有機フイルムなど幅広い分野で、真実を可視化することを通じて高機能材料開発に貢献しています。




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