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デジタルカメラ顔検出技術

 

研究の背景

今や多くの方が、いろんな場面で使うようになったデジタルカメラ。当社にて、デジタルカメラの被写体を調べたところ、人物が多く撮られていることが分かった。また、撮られた画像に対する感想をユーザーにヒアリングしたところ、「ボケている」「逆光で暗い」などの不満が多いことも判明した。そこで、カメラ自身が顔を検出し、その結果を利用してオートフォーカスや明るさなどを制御することにより、これらの不満を解消できるようにしたいと考えた。

富士フイルムでは、長年、お客さまにきれいな写真を提供するための研究を続けている。当社は、デジタルカメラのほかにラボ機(写真プリント機)の技術も持っており、デジタルカメラが発表される前から、お客さまのプリントをきれいに仕上げるための技術として、顔検出の技術開発を継続してきた。顔検出の中身は技術革新を繰り返し、初期のころとは変わってきているが、この分野に対する取り組みは長年積み重ねてきたノウハウが礎となっている。

研究の概要

デジタルカメラに顔検出を搭載するには、小規模、高速、高精度のすべてが成り立つ必要があった。特にカメラの撮影制御に顔検出の結果を利用することを考えた場合、リアルタイム性がとても重要である。顔検出に限らずアルゴリズム開発全般に共通する事であるが、精度を追究していくと処理速度は遅くなってしまう。そこで、高速かつ高精度の顔検出を実現するためにはハード化が必須と考え、我々は独自のLSIを開発した。実際の顔検出のアルゴリズムは、撮影した画像に対して、顔を検出するための辞書データとの比較を行って、顔と顔でないものの判別をしている。そして、デジタルカメラに搭載するために、これら辞書データを含めた全アルゴリズムに対して効率の良い設計を行うことで回路の小規模化を実現し、製品化が可能となった。

[写真]顔検出OFFとON

顔検出OFFとON

[写真]顔検出ON

顔検出ON


[写真]研究の概要

現在では、360度対応の顔検出をリアルタイムで実現している。 当社の顔検出デジタルカメラは市場でも高い評価を得ている。今後も、 「誰でも簡単に良い写真が撮れるようにしたい」 顔検出デジタルカメラは、この想いから生まれたカメラの一つである。当社は、今後もこの想いを大切にカメラの高性能化に力を注いでいく。


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