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研究開発部門トップ-井上 伸昭が語る- : 1.富士フイルムは技術立脚型のメーカー

 

[写真]研究開発部門トップ-井上 伸昭が語る-技術で成し遂げる 富士フイルム「第二の創業」

未来を見据えた先端技術研究から、各事業に直結した製品開発まで、複数のラボで多彩な研究開発を展開している富士フイルム。それら全てを主導・統括するR&D統括本部長の井上伸昭が、富士フイルムの研究開発が目指すところと、研究員のあるべき姿について語ります。

1. 富士フイルムは技術立脚型のメーカー

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皆さんご存知だと思いますが、富士フイルムはかつて写真フィルムで世界に名をはせた会社です。ところが、急速な写真のデジタル化によって、このコアビジネスは2000年以降、わずか数年の間にほとんど失われてしまった。そこで、新たな柱となる事業の確立を急ピッチで進めなくてはならなくなりました。これを私たちは「第二の創業」と呼んでいます。

「第二の創業」に挑むにあたって、私たちが選んだのが、「人々の生活の質のさらなる向上に寄与する」という企業理念の下、ビジネスを多様化する道です。中でも特に重視しているのが、「イメージング&プリンティング」「高機能材料」「ヘルスケア・ライフサイエンス」の3つの領域です。「イメージング&プリンティング」は、印刷やデジタルカメラなど、従来の主要事業の系譜を継ぐものです。「高機能材料」は液晶パネル用フィルム、透明導電フィルムおよびArFレジストのような、電子部品向けの先端素材が中心。
「ヘルスケア・ライフサイエンス」は、従来の診断領域に加え、医薬品や化粧品など新しい企業理念を体現するビジネス領域です。ここでは新規参入の領域が多いですが、将来の主要事業とするべく、全社で強い意志を持って取り組んでいます。


[写真]

富士フイルムは技術立脚型のメーカーですから、技術は事業を展開していくにあたってのよりどころであり、最大の武器です。長年かけて築き上げてきた基盤技術の上に、強いコア技術を構築し、ここから多様な製品やサービスを世に送り出す。そして、市場での事業経験を通じて得たニーズ情報などを研究開発にフィードバックし、さらに付加価値の高い製品を送り出していく、というのが基本戦略となっています。本当に強い技術は、実にさまざまな製品に展開が可能です。例えば、化粧品の成分を微細化し、人体に吸収しやすくするナノフォーカス技術は、写真フィルム中に水不溶性の発色材を適切に配置・制御する技術を発展・応用したものです。

しかし、強いコア技術はすぐに作れるものではありません。現在、私たちが活用している技術の多くは、写真フィルム分野で数十年にわたって蓄積と取捨選択を重ね、有用なものを深耕し続けて磨き上げたものばかりです。だからこそ、そこにはさまざまな可能性を秘めた豊かさがある。富士フイルムが今後も力強く成長し続けていくためには、私たち研究員が、着実で質の高い研究開発を通じて、このようなしっかりしたコア技術を作り上げていかなければならないのです。


関連情報

先進独自の技術を生み出す、富士フイルムの研究開発体制とは。

「変化し続ける、成長し続ける会社」富士フイルムの挑戦の歴史。

研究開発分野において、高く評価された活動の受賞歴です。



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