| ニュースリリースの内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。富士フイルム株式会社 役員氏名の正式表記は、【富士フイルムについて | 役員一覧】をご覧ください。 |
|
世界初!シングルパス方式(*1)・4階調・1200dpi(*2)の高解像度で菊半サイズ(*3)の高速印刷を実現した |
画期的な次世代インクジェットデジタルプリンティング技術を新開発 |
富士フイルムグループの技術を結集し、「高速」「高画質」「大サイズ」をデジタル印刷で実現! |
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆、以下富士フイルム)は、世界で初めて、シングルパス方式(*1)により4階調・1200dpi(*2)の高解像度で菊半サイズ(*3)(最大印字サイズ:720mm×520mm)の高速印刷を実現し、さらに、多様な印刷用紙にオフセット印刷レベルの高画質を再現する画期的な次世代インクジェットデジタルプリンティング技術を開発いたしました。「高速」「高画質」「大サイズ」をデジタル印刷で実現するこの技術は、印刷工程の生産効率を大幅に高め、印刷業界にイノベーションをもたらす画期的なものです。
また、この技術をもとに、優れたシステム設計や開発力を有する富士ゼロックス株式会社(社長:山本 忠人、以下富士ゼロックス)が、印刷機器としてシステムアップし高生産性を実現させたインクジェットデジタルプリントシステム「Jet Press 720(仮称)」を開発しました。今後、富士フイルムは、「Jet Press 720(仮称)」をワールドワイドで展開していきます。
富士フイルムグループの技術を結集したこの「Jet Press 720(仮称)」を、5月29日〜6月11日に開催される世界最大規模の印刷機材展示会「drupa2008」(場所:ドイツ デュセルドルフ)にて参考出展いたします。
現在、商業印刷分野においては、印刷物の多品種少量化が進み、小ロット単位での注文が増えています。本来、小ロット印刷は、印刷の立ち上がりが早く、少部数の注文に柔軟に対応できるデジタル印刷が適していますが、これまで、菊半サイズでオフセット印刷レベルの高画質・高速印刷を実現するデジタルプリンティング技術は存在せず、印刷会社は小ロット単位での注文に対しても、大量部数の印刷に適したオフセット印刷で対応しているケースが多くありました。今回開発した技術は、この問題を解決し、「高速」「高画質」「大サイズ」をデジタル印刷で実現するものです。
| 【次世代インクジェットデジタルプリンティング技術の概要】 |
|
| (1) | インクジェットプリントヘッド技術 |
| 産業用インクジェットプリントヘッドのリーディングカンパニーで富士フイルムの100%子会社であるFUJIFILM Dimatix,Inc.(富士フイルムダイマティックス、以下FDMX)が開発した技術。この技術を用いた新開発の720mm印字幅の長尺プリントヘッドは、高密度長寿命ピエゾ素子(*4)が高精度に配列されており、シングルパス方式で高解像度な画像を毎分約180枚(A4サイズ換算)(*5)高速印字します。 |
|
| (2) | 水性インクジェット材料技術 |
| 富士フイルムが蓄積してきたケミカル技術を駆使して開発した水性インクジェット材料技術。インクジェット方式は、専用紙を使うことが一般的ですが、新開発の高速インク凝集技術と用紙カール抑制技術により、多様な印刷用紙に対し、にじみのない高画質を再現します。 |
|
| これらの技術を組み合わせることにより、菊半サイズ(最大印字サイズ:720mm×520mm)の高速印刷とオフセット印刷レベルの高画質を実現しました。 |
|
富士フイルムは、長年にわたり、印刷製版機材のリーディングカンパニーとしてオフセット印刷向けCTP版、ワークフローソフトウエア、プレートセッターなど、多様なプリプレス製品群の開発・生産・販売をワールドワイドに展開してきました。今後一層の普及が進むデジタル印刷分野においても、サインディスプレイ用途向けワイドフォーマットインクジェット製品や富士ゼロックスが持つプリントオンデマンド製品に加え、今回開発した次世代インクジェットデジタルプリンティング技術を活用し、デジタル印刷分野への取り組みをさらに強化することで、世界の印刷産業の発展に貢献していきます。
|
*1 |
記録媒体(用紙)に対してヘッドを1回だけ走査させて印刷を完成させる方法。印刷スピードが要求される業務用印刷に向いている。 |
|
|
*2 |
解像度は1,200dpiであるが、1つ1つのドットの大きさを4段階(印字なし/小点/中点/大点)に変えることにより2,400dpi相当の高画質を実現。 |
|
|
*3 |
印刷によく用いられる用紙サイズ。636mm×469mm(菊半裁判規格サイズ)〜728mm×515mm(B2規格サイズ)に印刷できるものを一般的に菊半印刷機という。 |
|
|
*4 |
電圧をかけることによって伸縮する素子。この素子でインクを貯めた圧力室を変形させインクを吐出させる方式のことをピエゾ方式という。 |
|
|
*5 |
720mm×520mmサイズの印刷時での印刷枚数。 |
| 【次世代インクジェットデジタルプリンティング技術の特長】 |
|
| (1) | オフセット印刷レベルの高画質を実現 |
| FDMXのMEMS(*6)による精密加工技術と産業用インクジェットプリントヘッドのリーディングカンパニーとしてのノウハウにより、解像度1,200dpiの高解像度・高精度を実現するシングルパス方式のプリントヘッド技術を開発。 独自の4階調変調方式(*7)による階調再現性と高速インク凝集技術によるシャープな印字で、オフセット印刷レベルの高画質な印刷を実現しました。 |
|
| (2) | 菊半サイズ(最大印字サイズ:720mm×520mm)への高速印刷を可能にし、高い生産性を実現 |
| 新開発のシングルパス方式のインクジェットプリントヘッドにより、720mm×520mmサイズの印刷時で、約180枚/分(A4サイズ換算)の高速印刷を実現しました。さらに、前準備の時間やインク乾燥待ちも不要であるため、短納期や小ロット単位での印刷では、オフセット印刷以上の瞬発力を発揮します。 |
|
| (3) | 多様な印刷用コート紙に対応 |
| 高速インク凝集技術と用紙カール抑制技術により、従来の水性インクジェット方式が抱えていたインクジェット専用紙以外でのにじみ、紙変形の問題を大幅に改善し、専用紙ではなく一般の多様なオフセット印刷用コート紙に、カールや波打ちの無い高画質な印刷を実現。クライアントからの幅広い印刷物の要求に対応できます。 |
|
| (4) | 高耐久性・高安定性 |
| FDMX独自のプリントヘッドノズルの目詰まり防止技術により、高安定性を確保。また、プリントヘッド主要部分のすべてにMEMSを使用することで、格段に高い耐久性を実現しています。 |
|
|
*6 |
MEMSとは、“Micro Electro Mechanical System(微小電気機械システム)”の略称で、半導体微細加工技術を用いて、 シリコン基板上にマイクロメートルオーダーの電子・機械構造を3次元的に作り込む技術、および製造した部品の総称。“MST(Micro System Technology)”とも呼ばれる。 |
|
|
*7 |
4段階の異なる大きさの点(印字なし/小点/中点/大点)を組み合わせて、高い精度で印字すること。 |
 |
| 次世代インクジェットデジタルプリンティング技術を搭載した「Jet Press 720(仮称)」 |
| 本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。 |
| お客さま | グラフィックシステム事業部 | TEL 03-6271-3026 |
| 報道関係 | 広報部 | TEL 03-6271-2000 |
 |
関連リンク更新日 平成20年5月22日 |
2010年9月2日
2010年9月1日
2010年8月30日
2010年8月26日