富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、印刷システム事業におけるオフセット印刷用の主要製品「PS版/CTP版」の生産工程で発生するテストサンプルや端材など、製品として使用されない廃材アルミニウムのクローズドループリサイクル*1技術を確立しました。対応設備を国内生産拠点である吉田南工場に導入し、このたび本格稼動を開始しました。 オフセット印刷の主要な刷版材料である「PS版/CTP版」は、高い生産性と良好な印刷特性(耐刷性や保水性、耐汚れ性など)を確保するために、支持体には純度の高いアルミニウムを使用しています。そのため、ボーキサイトを精錬した新造のアルミニウムのみを生産材として使用し、端材など製品として使用されなかった廃材アルミニウムは、これまで不純物許容範囲の比較的広い他のアルミニウム製品の原料としてカスケード・リサイクル*2されていました。 しかしながら、ボーキサイトを原料とするアルミニウムの製造には、大量の資源とエネルギーを要するため、「PS版/CTP版」の品質を維持しながら、生産工程に関わる環境負荷を抑制するために、生産工程におけるクローズドループリサイクルの実現を目指してきました。 今回、廃材アルミニウムを再利用した「PS版/CTP版」の品質を保持するよう、陽極酸化処理*3や表面加工処理などに新たな技術開発を行いました。また、廃材アルミニウムのリサイクル時に金属不純物の混入を極力抑えるとともに、取引先である合金メーカーに純度の高いアルミニウム専用溶解炉の導入と再生地金の生産、圧延メーカーには「PS版/CTP版」用再生地金の加工と、それぞれの協力を得て、製品として使用されなかった廃材アルミニウムのクローズドループリサイクル体制を確立しました。本年3月より試験運用を開始し、このほど本格稼動いたしました。 新造のアルミニウムに替えて、リサイクルしたアルミニウムを生産工程に投入すると、「PS版/CTP版」生産に関わるアルミニウムの精練から「PS版/CTP版」製造までに発生するCO2量を74%削減*4させることが可能です。今後、吉田南工場内で発生する「PS版/CTP版」の廃材アルミニウムをすべてクローズドループリサイクルすると、新造アルミニウムのみを材料に使用した場合に比べて、CO2排出量を最大で年間約6万5千トン削減できる見込みです。この削減量は規模で例えると、2006年度の当社吉田南工場が排出したCO2の87%にも相当し、地球環境に貢献する施策になると考えています。 富士フイルムは今後も資源リサイクルの質的改善や地球温暖化防止など、一歩先行した様々な取組みを積極的に行い、21世紀の地球にとって最重要課題である“持続可能な発展”に貢献していきます。
2012年2月7日 2012年2月6日 2012年2月1日 2012年2月1日
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