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世界的に拡大する需要と高まる環境配慮型製品のニーズに対応!
オフセット印刷用刷版材料「CTP版」の新生産ラインを建設
欧州(オランダ)の生産拠点に約150億円を投資し、生産能力を増強


平成20年3月17日
富士フイルム株式会社

 富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、世界的に需要が拡大しているオフセット印刷用刷版材料「CTP版」の生産能力を増強するため、刷版材料の世界4極生産拠点(*1)の1つであるFUJIFILM Manufacturing Europe B.V.(オランダ)に約150億円を投資し、CTP版の生産ラインを新たに建設することを決定いたしました。平成20年10月に着工し、平成22年1月から稼動する予定です。

 印刷工程のデジタル化に伴い、刷版の作成にあたって文字・画像等のデジタルデータを、フィルムを経由せず直接出力できるCTP版の需要が拡大しています。最近では、経済成長が著しい新興国でも需要が伸長しており、今後もその傾向は継続していくと予想されています。また、日本・米国・欧州などにおいては、環境意識の高まりから、現像処理が不要で廃液がでない無処理CTP版や現像処理工程の簡易化で廃液量が削減できるケミカルフリーCTP版などの環境に配慮した製品が強く求められています。

 今回、新設する生産ラインは、富士フイルム独自の表面処理技術であるマルチグレイン技術(*2)を導入したラインです。これにより、耐刷性および高精細画像の再現性に優れたCTP版を安定的に生産することができます。また、より高度な生産技術が求められる無処理CTP版やケミカルフリーCTP版の生産にも対応。今後、環境に配慮したこれらの製品の生産も拡大することで、伸長するCTP版の需要への対応のみならず、環境負荷の低減にも貢献していきます。さらに、欧州地域のみならず、成長市場の中東地域などにも供給を拡大させていくことにより、CTP版市場でのさらなるシェアアップを図っていきます。

 富士フイルムは長年にわたり、印刷製版機材のリーディングカンパニーとして、オフセット印刷向け製版用フィルム、PS版/CTP版、プリプレス分野のソフトウエア、フィルム・プレートセッターなど、多様な製品群の開発・生産・販売をワールドワイドに展開してきました。今後も当社の重点事業の一つであるグラフィックシステム事業をさらに拡大・発展させ、世界の印刷産業の発展に貢献すべく、取り組んでいきます。

 
*1:
日本・アメリカ・オランダ・中国。 
 
*2:
CTP版の支持体であるアルミの表面に、4層の複合的な砂目(微細な凹凸)をつける技術。 

 <新生産ラインの概要>
1.建設場所    FUJIFILM Manufacturing Europe B.V.
           (Industrieterrein Vosseenberg, Oudenstaart 1, 5047 TK Tilburg The Netherlands)              
2.投資金額    96百万ユーロ(約150億円)
3.生産品目    オフセット印刷用刷版材料「CTP版」
4.延床面積    約19,000平方メートル
5.着工時期    平成20年10月
6.稼動開始時期 平成22年1月



本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
報道関係  広報部
 TEL 03-6271-2000
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