富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、デジタルマンモグラフィ(デジタル式乳房用X線診断装置)への応用に向けて、画期的な直接変換型の「新方式X線検出センサー」の開発に成功いたしました。当社独自の「デバイス開発技術」と「真空蒸着技術」を駆使し、アモルファスセレン直接変換方式として世界最小の50μmの画素ピッチを実現。画素ピッチの微細化(高解像度)と高い画像SN比(*2)を両立させ、乳がん診断画像の描出性能を大幅に向上させます。 <「新方式X線検出センサー」の開発に用いた新たな要素技術の特徴> (1)『2層のアモルファス(非結晶)セレン構造』 と 『光学式スイッチ技術』 X線センサーとして、X線吸収効率が高い物質であるアモルファスセレンを2層構造で形成。第1層でX線を電気信号に変換し、第2層で電気的なスイッチを使わずに光をスイッチとして画像電気信号を効率よく読み出すことを可能としました。これにより画素ピッチの微細化(高解像度)と高い画像SN比の両立が可能になります。 (2)『アモルファスセレンの高純度化』 アモルファスセレンの蒸着層を高純度に形成することで、高いX線変換効率を実現しました。また、繰り返し撮影する際のセンサーのリフレッシュ時間(*3)も低減し、撮影サイクルタイムを短縮します。 この「新方式X線検出センサー」をデジタルマンモグラフィに応用することで、X線照射量の低減、診断性能の向上、効率的な撮影が期待できます。今後当社は、「新方式X線検出センサー」の実用化ならびにデジタルマンモグラフィ製品の開発を継続して行ってまいります。 なお、診断性能向上に対する本方式の効果を明確化するために、現在、独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター(放射線科部長 遠藤登喜子先生)にて基礎的な共同研究を開始しています。 当社は、1983年に世界に先駆け医療用デジタルX線画像診断システム「FCR」を発売し、医療用画像のデジタル化を実現。画像診断の効率化と医療の質の向上に大きく貢献してきました。また2003年には高精細読取が可能であるカセッテタイプデジタルマンモグラフィの「FCR PROFECT CS」(*4)を発売しました。この「FCR PROFECT CS」は世界での総販売台数が既に5,000台を超え、国内外の多くの医療機関から高い信頼と評価を得ています。今後、今回開発した新方式X線検出センサーを搭載したX線撮影機一体型のデジタルマンモグラフィを商品ラインアップに加え、各商品の特長を活かしてあらゆる顧客ニーズに応えることにより、医療の質の向上に貢献してまいります。 富士フイルムは『先進・独自の技術をもって、人々のクォリティ オブ ライフのさらなる向上に寄与していく』という企業理念のもと、重点事業分野である「メディカル・ライフサイエンス事業」の取り組みを強化しています。今後も、幅広い画像診断ニーズに対応した最適なソリューションをご提供し、医療の質や効率の向上、人々の健康の維持増進、クオリティ オブ ライフのさらなる向上に貢献してまいります。
2012年5月16日 2012年5月15日 2012年5月9日 2012年4月27日
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