ニュースリリース
銀塩写真技術を応用した新しい透明導電性フィルム
「エクスクリア」 新開発
高い透明性、屈曲性と広範囲な抵抗値を実現
2009年4月14日
富士フイルム株式会社
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、ディスプレイやタッチパネルなどの用途に、高い透明性と屈曲性、広範囲な抵抗値を実現した、銀塩写真技術を応用した新しい透明導電性フィルム「エクスクリア」を開発いたしました。今後サンプル提供を進め、今秋の製品発売を予定しています。
透明導電膜はディスプレイやタッチパネルなどの透明電極用に不可欠な機能性材料です。電子ペーパーや有機EL照明・ディスプレイなどの用途が広がる中で、軽量性や高い屈曲性能を持つフィルム状の透明導電膜は需要がさらに拡大し、平成25年には世界で300~400億円の市場になると見込まれています。(*1)
現在は、ITO(酸化インジウムスズ)を使った透明導電膜が一般的に利用されていますが、屈曲させると割れやすいこと、また抵抗値の範囲が限定されているために求められる性能が出せないなど、今後の需要拡大にあたってはさまざまな課題がありました。さらに、インジウムは希少金属であり、資源の枯渇や価格の高騰も危惧されています。
今回、富士フイルムが開発した「エクスクリア」は、これまで写真フィルムやフラットパネルディスプレイ材料の開発で長年培った機能性材料研究や精密薄層塗布技術、画像設計技術などの銀塩写真技術を応用しています。透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に、微細な銀線のパターンと透明導電性材料を組み合わせて、高い透明性と屈曲性、幅広い抵抗値の設定を実現します。
- 【特長】
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- フィルム上に塗布した高感度の銀塩を、精密なデジタル露光技術によりさまざまな太さや密度の銀線に自在にパターニングすることで、無機・有機の透明導電性材料と組み合わせて、超低抵抗(0.2Ω/□)から高抵抗(数千Ω/□)までの広範囲な抵抗値を実現しました。
- フィルム上に、柔軟性をコントロールした銀ならびに透明導電性材料を組み合わせることで、高い屈曲性能を実現しました。
- ITOを用いた透明導電膜と同等の80%以上の高い透過率を実現しました。
- ロール状での供給が可能なため、フィルムに別の機能を加工するなどの複合化、量産化が容易です。
これらの特性をいかし、各種ディスプレイや平面照明光源で使われるITOの代替として、またタッチパネルや電子ペーパーなどの屈曲性を必要とする製品、太陽電池などの高い導電性を必要とする製品向けの透明導電性フィルムとして幅広い分野で展開していきます。
当社は、この「エクスクリア」を4月15日から17日に開催される「ファインテック・ジャパン2009」(富士フイルムグラフィックシステムズ ブース内)で技術紹介するとともに、今後、本格的なサンプル提供を開始します。
富士フイルムは、今後も独自の技術を応用した機能性材料の研究開発を進め、人々のクォリティ オブ ライフの向上に大きく貢献する製品・技術を追求していきます。
*1 矢野経済研究所レポートにおける市場予測情報より推算
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- 報道関係 広報部
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