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ニュースリリース

 

現行テープ比約44倍(*1)の「35テラバイト」大容量データカートリッジの開発が可能に!

独自のバリウムフェライト(BaFe)磁性体により、リニア記録(*2)の磁気テープで
世界最高密度「29.5Gbpsi」のデータ記録を実現

2010年1月22日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、IBM Corporation (米国ニューヨーク州)との共同研究により、データストレージメディアの大容量化に貢献する「バリウムフェライト磁性体(以下、BaFe磁性体)」を採用し、リニア記録の磁気テープで、世界最高の面記録密度となる29.5Gbpsi(*3)のデータ記録を実現しました(*4)。これにより、1巻当たりの記録容量がLTO(*5) Generation4カートリッジ比で約44倍となる、35TB(テラバイト(*6))の大容量データカートリッジの開発が可能となります。

現在、データストレージメディアは使用するデータ量の増加に伴い、大容量化へのニーズが高まっています。記録容量のさらなる拡大のためには、磁性体のサイズを小さくして記録密度を高くする必要がありますが、塗布型磁気テープで現在主流の「メタル磁性体」を使用した場合、高密度記録に求められる、高い保磁力の維持が困難となっています。このため、富士フイルムは、磁性体を微粒子化しても高い保磁力を有し、従来のメタル系よりも低ノイズで周波数特性に優れ、かつ長期保存性にも優れた「BaFe磁性体」の開発を他社に先駆けて進め、平成18年には6.67Gbpsiの記録密度を実現しました。

今回富士フイルムは、独自の「NANOCUBIC技術(*7)」をさらに進化させた「新微粒子化技術」、「新均一薄層塗布技術」、「新高分散技術」により、現行メタル磁性体体積の約1/3に相当する1600nm3にまで微粒子化したBaFe磁性体を、均一に分散し、厚みムラのない超平滑薄層磁性層の塗布を実現。また、新設計のテープ表面形状によりテープ走行の安定化を図ったほか、新開発の「垂直配向技術」により、ナノオーダーで磁性体の配列を制御することで、高い垂直配向性能を実現しました。これらの画期的な技術をIBMが今回開発に成功した「新サーボパターン」、「新信号処理技術」、「低摺動抵抗GMRヘッド」と組み合わせることで、記録密度を飛躍的に向上させ、世界最高29.5Gbpsiのデータ記録を実現しました。

富士フイルムは、大容量磁気テープの開発を目指し、「NANOCUBIC技術」をはじめとした最先端の技術を記録メディア製品に応用しています。エンタープライズストレージ分野においては、「IBM3592用データカートリッジ(*8)(640GB/1TB)」などの高容量・高性能磁気テープを提供し、LTOを中心とするミッドレンジ分野では世界トップの生産シェアを保持するなど、お客さまのニーズと信頼に高いレベルでおこたえしています。

富士フイルムは今後も、高機能材料分野のひとつである記録メディア分野において、BaFe磁性体を使用した大容量データストレージ商品の開発をリードし、塗布型磁気テープを用いたシステム開発を支援していきます。

*1 LTO Generation4カートリッジ(非圧縮容量:0.8TB)に対して、43.75倍に相当する。

*2 テープ長手方向に固定ヘッドでリニア(直線状)にデータの読み書きを行う記録方式。記録トラックはテープの長手方向に平行に記録される。これに対して「ヘリカルスキャン方式(回転ヘッド)」がある。

*3 面記録密度を表す単位であり、Giga bits per square inchの略。

*4 IBMチューリッヒ研究所で行った実証実験により、確認。

*5 Linear Tape-Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、HP社、IBM社およびQuantum社の米国およびその他の国における登録商標です。

*6 1TB(1テラバイト=1000GB)は10の12乗バイト。

*7 NANOCUBIC(ナノキュービック)技術 :
高密度の磁気記録を実現する富士フイルム独自のナノ薄層塗布型磁気テープ技術。
高密度デジタル記録には記録層の薄層化が必要であり、ナノキュービックテクノロジーは、サブミクロンレベルの薄層メタル塗布の当社「ATOMM技術」に比べて、さらに一桁薄いナノオーダー(ナノは10億分の1)の超薄層塗布(ナノ・コーティング)を実現。ナノ・コーティング技術に加えて、数十nmレベルにまで微粒子化した「メタル針状磁性体」と、さらに微粒子である「バリウムフェライト板状磁性体」を開発し(ナノ・パーティクル技術)、微粒子磁性体を均一に分散させ整然と配列させる高分子バインダーも開発(ナノ・ディスパーション技術)。ナノキュービックテクノロジーを採用することで、低ノイズで保存性にも優れた大容量テープカートリッジが実現可能。

*8 IBM TotalStorage® Enterprise Tape Drive 3592用テープカートリッジ (TotalStorage® は、IBM社の米国およびその他の国における登録商標です。)

<今回の成果に貢献した富士フイルムの主な新技術>

1) 新微粒子化技術 (Advanced NANO Particle)
  • BaFe磁性体のさらなる微粒子化のため、独自の新合成手法を採用。現行メタル磁性体体積の約1/3に相当する1600nm3にまで微粒子化することに成功。
  • 微粒子化に伴う粒子体積のばらつきを抑制し、均一な大きさの磁性体を安定的に生成可能。
2) 新均一薄層塗布技術 (Advanced NANO Coating)
  • 厚みムラのない均一な超平滑薄層磁性層の塗布を実現し、ノイズの発生を抑制。
  • 平滑ながら低摩擦のテープ表面を実現し、出力の変動を大幅に抑制することで、記録密度の向上に貢献。
3) 新高分散技術 (Advanced NANO Dispersion)
  • 新たな分散剤の採用などにより、磁性体同士の凝集を防止。超微粒子化された磁性体を均一に分散させることに成功。
4) 新開発の垂直配向技術 (NANO Perpendicular Orientation)
  • 微粒子化に伴い、より緻密な制御技術を要するBaFe磁性体の配列を、ナノオーダーでコントロールすることにより、高い配向性を実現。
  • 磁性体を垂直に配向することで、BaFe磁性体の特徴である結晶磁気異方性(*9)を生かした高い周波数特性を実現。

*9 磁界を結晶のどの方位に加えるかで磁化が変化する性質で、バリウムフェライトの場合は六角板状結晶の板面に対して、垂直方向に磁界を加えることで、最も磁化されやすい。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • お客さま 記録メディア事業部
  • TEL 03-6271-2081
  • 報道関係 広報部
  • TEL 03-6271-2000

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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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