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ニュースリリース

 

富士フイルムグループのペルセウスプロテオミクスと富士フイルムRIファーマが
肺がんの新規RI標識抗体(*1)を開発し、「米国核医学会」において発表

2010年6月8日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)の子会社である、株式会社ペルセウスプロテオミクス(社長:降矢 朗行)および富士フイルムRIファーマ株式会社(社長:津田 三佐雄)は、肺がんの新規RI標識抗体(*1)を開発し、その成果を6月7日(日本時間6月8日)、米国ソルトレークシティーで開催された米国核医学会(*2)において発表しました。

ペルセウスプロテオミクスは、東京大学先端科学技術研究センターと共同でヒト遺伝子の発現解析(*3)により、がん細胞に特異的に発現するたんぱく質を特定し、そのたんぱく質が肺がん、膵(すい)がん、大腸がんをはじめとする広範ながんで高く発現することを見いだしました。ペルセウスプロテオミクスはこのたんぱく質に対する抗体を作製し、富士フイルムRIファーマとの共同研究により、その中からがん組織に集積性が高く、かつ正常組織への影響が少ない抗体をイットリウム(Y-90(*4))で標識することに成功しました。この「Armed抗体(*5)」が、マウスの肺がんモデル(*6)において顕著な腫瘍の増殖抑制効果を示すことを確認し、今回の発表に至りました。

近年の医薬品市場において、抗体医薬品は病巣の特定の細胞や組織に特異的に作用することから高い安全性と治療効果が見込まれ、市場が著しく拡大しています。しかし、がんは巧妙な増殖システムをもっており、満足度の高い治療薬はいまだに少なく、がんに集積する抗体に放射性同位元素や抗がん剤を結合させたArmed抗体などに大きな期待が寄せられています。

富士フイルムグループでは今回開発したArmed抗体を肺がん治療に貢献できる有効な抗体医薬品の候補として、グループの総力を結集して研究開発に取り組みます。今後も高い技術力と豊富な経験を生かし、先進独自の技術をもって人々のクォリティ オブ ライフのさらなる向上につなげるための最適なソリューションを、ご提供していきます。

*1 RI標識抗体 : 放射性同位元素(RI:Radio Isotope)を結合させ、薬効を高めた抗体。

*2 米国核医学会 : Society of Nuclear Medicine (世界最大の核医学による診断・治療に関する学会)。

*3 ヒト遺伝子の発現解析 : 遺伝情報を元に生成したたんぱく質の正常細胞とがん細胞の比較を行い、たんぱく質量の差異を解析する手法。

*4 治療用の放射性同位元素(RI)

*5 病原体組織に高濃度で集積する抗体にRI・毒素・抗がん剤などを結合させることで、抗体そのものより強い薬効が期待される次世代の抗体医薬品。

*6マウスの肺がんモデル : マウスの皮下にヒトの肺がん細胞を移植し、がん細胞を評価するモデル。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係 広報部
  • TEL 03-6271-2000
  • その他のお問い合わせ ライフサイエンス事業部
  • TEL 03-6271-2158

ニュースリリースの内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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