ニュースリリース
消毒力の高い「過酢酸製剤」で、内視鏡に付着した細菌・ウイルスを短時間に殺滅
内視鏡洗浄消毒システム「ENDOSTREAM (エンドストリーム)」
足元でトップカバーの開閉やスタート操作ができ、作業効率が向上!
新発売
2010年8月11日
富士フイルム株式会社
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、短時間で高水準消毒(*1)ができる過酢酸製剤を使用した内視鏡洗浄消毒システム「ENDOSTREAM(エンドストリーム)」(*2)を、8月12日より富士フイルムメディカル株式会社(社長:平井 治郎)を通じて発売いたします。「ENDOSTREAM」は、足元でトップカバーの開閉やスタート操作ができる内視鏡洗浄消毒機の「ESR-100」、過酢酸製剤の「エスサイド消毒液6%」、消毒前の洗浄工程で使用するアルカリ系洗浄剤の「エンドフラッシュ」などを含むシステム総称です。
使用後の内視鏡には、粘液や血液に加え、細菌やウイルスなどが付着していることが多いため、検査後に内視鏡を洗浄消毒して、感染を防止することが重要です。近年、内視鏡は、組織や病変の観察のみならず、患者の身体的な負担が少ない内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)(*3)などの治療の領域でも使われ始めています。内視鏡の利用範囲が拡大する中、医療機関には、洗浄消毒やその履歴管理を確実かつ効率的に行うことが求められています。
今回発売する「ENDOSTREAM」は、「エスサイド消毒液6%」の強い殺菌力により、5分間の浸漬で高水準消毒を可能とし、内視鏡1本の洗浄消毒をトータル17分(*4)で行える内視鏡洗浄消毒システムです。
内視鏡洗浄消毒機である「ESR-100」は、手を使わずに足元のペダルとスイッチ(*5)でトップカバーの開閉やスタート操作ができます。通常、作業者が、内視鏡洗浄消毒機のトップカバーの開閉やスタート操作を行うには、使用後の内視鏡を運搬する際に用いた手袋を新しいものに取り替える必要がありましたが、「ESR-100」を使えば、足で簡単操作できるため、手袋を交換すること無く、スムーズに作業を進めることができます。
また、「ESR-100」は、「エスサイド消毒液6%」のボトルをワンタッチで本体にセットできるカセットボトル方式を採用。空になったボトルを水で自動洗浄するため、ボトルの交換時に残っている液に作業者が触れる危険性や、過酢酸特有の刺激臭を軽減することができ、作業者の安全性向上に寄与します。
さらに、内部メモリを搭載することで、12,000件の洗浄消毒履歴を自動的に保存し、機器本体の液晶画面で簡単に確認することができます。「ESR-100」に標準で付属している履歴管理ソフトは、患者情報の入力や複数の「ESR-100」の管理ができるため、効率的な洗浄消毒履歴管理システムの構築を可能にします。
富士フイルムは、ESDなどで使用される処置具や、内視鏡情報管理システム「NEXUS」、そして今回の内視鏡洗浄消毒システムなど、内視鏡関連製品のラインアップを拡充しています。「先進・独自の技術をもって、人々のクォリティ オブ ライフのさらなる向上に寄与していく」という企業理念のもと、重点・成長分野のメディカル・ライフサイエンス事業の取り組みを加速させ、医療の質や効率の向上、人々の健康増進に貢献していきます。
*1 薬剤の効能による分類。高水準消毒とは、芽胞菌が大量にある場合を除いて、すべての微生物を死滅させることができるレベルの消毒のこと。日本環境感染学会・日本消化器内視鏡学会・日本消化器内視鏡技師会の定めたマルチソサエティガイドラインにて、内視鏡の消毒レベルとして推奨されている。
*2 内視鏡を意味する「ENDOSCOPE」の「ENDO」と、水の流れを意味する「STREAM」を組み合わせた造語。
*3 Endoscopic Submucosal Dissectionの略。食道・胃・大腸の内側の粘膜にとどまっているがん組織などの病変部を、開腹することなく、内視鏡で観察しながらその粘膜下層を切開・剥離する手技。
*4 施設の給水条件に依存。
*5 スイッチ(フットスイッチ)はオプション。
記
- 1. 品名
- 内視鏡洗浄消毒システム「ENDOSTREAM(エンドストリーム)」
- 【システム構成】
- 内視鏡洗浄消毒機ESR-100 (薬事販売名:左記同様、薬事承認番号:22200BZX00609000)
- エスサイド消毒液6% (薬事販売名:左記同様、薬事承認番号:22200AMX00284000)
- アルカリ系洗浄剤「エンドフラッシュ」
※ 酢酸濃度を簡単に判定できる濃度判定用試験紙「エスサイドチェッカー」も用意しています。
- 2. 発売日
- 平成22年8月12日
- 3. 主な特長
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- (1) 内視鏡の高水準消毒剤として実績と信頼性のある過酢酸製剤の使用
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- 富士フイルムの子会社である富士フイルムRIファーマと共同開発した過酢酸製剤「エスサイド消毒液6%」を使用。強い殺菌力により、5分間の浸漬で高水準消毒ができます。
- トータル17分で内視鏡1本の洗浄消毒が可能。また、医療施設のワークフローにあわせて洗浄時間やすすぎ時間を自由に設定することができます。
- 消毒前の洗浄工程で使用するアルカリ系洗浄剤「エンドフラッシュ」で、内視鏡に付いた粘液や血液などを取り除き、「エスサイド消毒液6%」の消毒性能をフルに引き出します。
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- (2) 感染予防と作業者の安全性に配慮した製品設計
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- 「ESR-100」は、フットペダルでカバーを開閉し、スタート操作もフットスイッチで簡単に行うことが可能。また、スイッチ類など手で触れる部分はメインパネルに集中させ、手で触れる部分と触れない部分をはっきり区別した設計とし、感染予防に徹底的に配慮しています。
- 薬液に触れずにワンタッチで「エスサイド消毒液6%」を交換できるカセットボトル方式を採用しています。
- 空になった「エスサイド消毒液6%」のボトルを水で自動洗浄するため、ボトルの交換時に残っている液に作業者が触れる危険性や、過酢酸特有の刺激臭を軽減することができ、作業者の安全性向上に寄与します。
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- (3) 洗浄消毒履歴の自動保存と外部出力による拡張性
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- 「ESR-100」は、内部メモリを搭載しているため、機器本体だけで12,000件の洗浄消毒履歴の自動保存を実現。液晶画面で自動保存された履歴を簡単に確認することができます。
- 内視鏡に取り付けたIDタグと、洗浄作業者が身に付けたIDシールをRFID(*6)に読み込ませることにより、(1)いつ、(2)誰が、(3)どの内視鏡を、(4)どの装置で洗浄・消毒したか、という情報を記録することができます。また、これらのデータは、プリント出力したり、CSV形式(*7)でコンパクトフラッシュへ書き込んだりすることができます。
- 標準付属の履歴管理ソフトを使えば、患者情報の入力ができ、また複数の「ESR-100」をパソコン1台で管理することが可能。効率的な洗浄消毒履歴管理システムを構築することできます。
*6 Radio Frequency Identificationの略。人やモノのID情報を埋め込んだタグから、電波や電磁波により非接触で情報をやり取りする技術。RFIDは、IDタグ・IDシール含めてオプション。
*7 Comma Separated Valuesの略。データをコンマ「,」で区切ったファイル形式で、表計算ソフトやデータベースソフトでの汎用性が高い。
- 4. 主な仕様
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【ESR-100】
適用本数 1本 漏水検知 液中で気泡目視確認 洗浄方式 ○外表面 超音波洗浄と流水洗浄
○チャンネル内 流水洗浄
○ボタン類 超音波洗浄と流水洗浄使用水量(すすぎ含む) 約75L 消毒方式 ○外表面 消毒液浸漬
○チャンネル内 消毒液送液、充満
○ボタン類 消毒液浸漬消毒液実用液量 約15L 消毒温度選定 20℃以上に加温するヒーター搭載 消毒液濃度確認 濃度試験紙 自己消毒 本体蓋内側の汚染防止のため、薬液散布による消毒
ユーザーによる配管追加で給水系の自己消毒送液・乾燥チャンネル内 アルコールフラッシュ選択が可能 フィルター ○水/エアフィルター 0.2µmフィルターで容易に交換(フロントアクセス)
○臭気フィルター 活性炭により過酢酸の臭いを除去工程時間 約17分/本(漏水検知、アルコールフラッシュ除く、温調なしまたは消毒剤温度20℃以上) インターフェース ○洗浄蓋 蓋開閉ペダルで自動開閉
○ディスプレイ 3.5インチカラーLCD搭載
○操作ボタン 大径[洗浄スタート]ボタン
○過酢酸供給 ボトルセットで開栓/調液、空ボトル水洗機能搭載
○ブザー音 音量変更可能洗浄消毒履歴管理 LAN経由で洗浄消毒管理パソコンに洗浄消毒履歴が残せるスタンドアローン
パッケージソフト
RFIDはオプション
プリンターはオプション騒音 60dB以下 装置外形寸法(mm) 457(W)×776(D)×914.5~924.5(H) 設置面積(mm) 503(W)×1140(D)×1463~1473(H) (洗浄蓋開、前面カバー開) 設置時の最低スペース 左右:40mm 背面:50mm 質量 105kg 電源 入力電圧:AC100V 定格電流:12A
周波数:50-60Hz 相数:単相オプション RFIDリーダライタキット、プリンター、洗浄開始フットスイッチ、コンパクトフラッシュリーダライタ、コネクタハンガー、転倒防止金具、プレフィルターセット、LANケーブル固定金具、スコープIDタグ、IDシール、プレフィルターエレメント 【エスサイド消毒液6%】
組成・性状 第一剤および第二剤からなる組み合わせ製剤
(第一剤、第二剤と精製水を混和し、0.3w/v%の実用液として使用)組成
- ○ 第一剤(主剤)
- 過酢酸を6%含有し、過酸化水素、酢酸、その他1成分(触媒)および水を含む低濃度過酢酸平衡混合物である。
- ○ 第二剤(緩衡化剤)
- 9成分(緩衡剤、安定剤(防錆剤・金属イオン封鎖剤)、pH調節剤など)を含有する。実用液のpH調整および安定化に用いる。
性状
- ○ 第一剤
- 酸性の無色澄明の液で、強い刺激臭がある。
- ○ 第二剤
- アルカリ性の無色~淡黄色澄明の液で、わずかに特異なにおいがある。
- ○ 0.3w/v%実用液
- 無色~淡黄色澄明の液で、弱い酢酸様のにおいがある。pH:約3.8
効能または効果 医療器具の化学的滅菌または殺菌・消毒 包装単位 750mL(第一剤、第二剤ともに同容量) 包装形態 第一剤と第二剤をセットした紙箱入り
6紙箱/段ボール【エンドフラッシュ】
包装単位 1000mL/パック 包装形態 6パック/段ボール
![[写真]内視鏡洗浄消毒システム「ENDOSTREAM (エンドストリーム)」](pack/images/articleImg/articleffnr0425_img_01.jpg)
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
- お客さま 富士フイルムメディカル株式会社 営業推進本部 マーケティング部
- TEL 03-6419-8033
- 報道関係 富士フイルム株式会社 広報部
- TEL 03-6271-2000
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