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ニュースリリース

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バリウムフェライト磁性体を用いた大容量データテープカートリッジの量産技術で
第61回(平成26年度)「大河内記念賞」を受賞

2015年2月12日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、バリウムフェライト磁性体を用いた大容量データテープカートリッジの量産技術で、(財)大河内記念会(理事長:吉川 弘之)の第61回(平成26年度)大河内記念賞を受賞しました。

「大河内記念賞」は、故大河内正敏博士の功績を記念して設立され、生産工学・生産技術の研究開発、および高度生産方式の実施などに関する顕著な功績を毎年表彰する権威ある賞「大河内賞」の中で最上位に位置づけられ、生産工学上優れた独創的研究成果をあげ、学術の進歩と産業の発展に多大な貢献をした業績に与えられるものです。

今回の受賞は、「バリウムフェライト(BaFe)磁性体」を世界で初めてデータ記録用磁気テープの材料に採用し、テープ容量を飛躍的に向上させるとともに、高品質でコスト面に優れたデータテープカートリッジの量産化を実現して、効率的なデータ保存システムの普及に貢献したことが高く評価されたものです。

〔受賞者〕

代表研究者 野口 仁 R&D統括本部 記録メディア研究所 所長
共同研究者 石川 健児 記録メディア事業部 生産部 技術課長
永井 啓勝 記録メディア事業部 生産部 技術マネージャー
伊藤 浩道 記録メディア事業部 生産部 技術マネージャー
大津 弘毅 R&D統括本部 記録メディア研究所 研究マネージャー

〔開発の背景と経緯〕

あらゆるモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)の進展、映像の高精細化などに伴い、蓄積されるデータの容量が急速に拡大しています。世界中で生成されるデータの総容量は、2020年には44ゼタバイト(44兆ギガバイト)になると予想されており(*1)、主に企業によるビッグデータ活用の動きも活発化しています。そのような中、磁気テープには、長期保存性能を有すること、データ転送速度が速いこと、ハードディスクドライブ(HDD)と比較してTCOが約26分の1(*2)であり、コスト優位性があること、消費電力が少ないこと、災害対策として遠隔地での保管が可能であることなどからシステムとして高い将来性があり、高容量化が望まれていました。

当社は、データテープ高容量化の技術的限界を打ち破るためのキー技術として、従来のメタル磁性体に代わる新たな磁性材料であるBaFe磁性体の20nmサイズへの微細化を達成。2006年にIBM社と共同で従来のテープ性能を凌駕する面記録密度6.7Gbpsi(*3)の検証に成功し、BaFe磁性体を用いたデータテープ量産技術の開発を開始しました。

〔特徴と成果〕

以下の4つの革新的な生産技術により、高精度・高信頼のデータ記録・再生を実現するBaFe磁性体を用いた大容量データテープの量産に成功しました。

  • 磁性体の一次粒子化を高効率に実現する均一高分散技術
  • 磁性層をナノオーダーで均一に形成する高速薄層塗布技術
  • ヘッドと磁性層間の低スペーシング化を実現する磁性層の表面平滑化技術
  • サーボ信号直線性の振幅極小化を実現するサーボ信号書き込み技術

これらの技術で、高速・広幅・連続生産に適した塗布型の磁気テープの量産を実現しており、コスト面に優れるという利点を最大限引き出すことに成功しています。

BaFe磁性体を用いたデータテープはIBM社、Oracle社などの最新ストレージシステムに採用され、2014年には10TB/巻の記録容量を持つテープカートリッジの出荷を開始しています。また、上記の生産技術をさらに発展させ、IBM社と共同で85.9Gbpsi(154TB/巻相当)の大容量テープカートリッジの技術検証を行うなど、今後のさらなる大容量化に向けた研究開発も行っており、HDDに対して容量・記録密度を向上させる余地が圧倒的に大きくなっています。

また、富士フイルムは、磁気テープシステムの汎用規格である「LTO Ultrium規格(*4)」の第6世代に対応した「FUJIFILM LTO Ultrium6 データカートリッジ」(以下、「LTO6」)を2012年に発売しました。「LTO6」は、磁気特性・長期保存性に優れるBaFe磁性体を世界で初めて採用。長期保存後も、安定してデータを読み出すことができます。さらに、映像作品や企業の研究データなど長期保管が必要な貴重なデータをお客さまからお預かりし、「LTO6」に記録して長期保管するデータアーカイブサービス「d:ternity」(ディターニティ)を昨年4月より開始。「d:ternity」は、HDDを使用した場合と比べてコスト優位性のあるサービスです。

富士フイルムは、世界シェアNo.1(*5)のコンピューター用磁気テープメーカーとして、今後もお客さまのニーズにお応えする高性能・高品質のメディアを開発・提供することで、ICT(Information and Communication Technology)社会の発展や人々の安全・快適な生活の実現に寄与します。

*1 米調査会社IDC調べ。

*2 TCO=Total Cost of Ownershipの略。ドライブやサーバなどの導入にかかる初期費用やメンテナンス費用、消費電力などすべてを含めたコスト。LTOシステムで28PB(ペタバイト)のデータを12年間保管した場合の、初期投資やメンテナンス費用、消費電力などすべてを含めたコストはHDDの約26分の1(米調査会社Clipper Group調べ)。

*3 面記録密度を表す単位であり、Giga bits per square inchの略。

*4 LTOはHP社、IBM社、Quantum社が共同策定した磁気テープ記憶装置の規格。Linear Tape-Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、HP社、IBM社およびQuantum社の米国およびそのほかの国における登録商標です。

*5 生産者シェア(当社調べ)。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係 コーポレートコミュニケーション部
  • TEL 03-6271-2000
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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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