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ニュースリリース

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細胞の老化を抑制する独自成分「ナノアスタキサンチンCP+」を新開発

独自技術により約50nmサイズに乳化し浸透性を向上 化粧水などへの安定配合が可能に

2017年6月26日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長 助野 健児)は、高い抗酸化力を持つアスタキサンチンと、ニコチン酸トコフェロール(*1)が、間葉系幹細胞(*2)の老化を加速させる要因(*3)である「酸化ストレス」と「細胞複製ストレス」にそれぞれ作用して、各ストレスに起因する細胞老化を抑制することを見出しました(図1)。さらに、独自技術でアスタキサンチンとニコチン酸トコフェロールの2つの成分を組み合わせ、異なるアプローチで細胞老化の抑制が期待できる独自成分「ナノアスタキサンチンCP+」を新たに開発しました(図4)。間葉系幹細胞の細胞老化を抑制することで、加齢や光老化で低下する肌の弾力やシワの改善が期待できます。

なお、当社は、今秋発売するエイジングケア領域の機能性化粧品に本成分を配合する予定です。

*1 ビタミンBとEの誘導体。古くから抗炎症剤として利用されている成分。

*2 人の骨髄、脂肪、皮膚の真皮層などに含まれている組織幹細胞。幹細胞は、「幹細胞自身を再び生み出す自己複製能」と「機能的に変化する分化能」を長期に亘り維持できる性質を持つ。

*3 複数示唆されている細胞老化の要因のうち、影響が大きいと考えられる2つのストレス。紫外線や活性酸素によって生じる「酸化ストレス」と、細胞複製の進行を阻害する種々の内的・外的要因ストレス(「細胞複製ストレス」)を指す。

[図1]幹細胞の細胞老化およびアスタキサンチンとニコチン酸トコフェロールの効果

*4 さまざまな抗炎症性物質やインスリン様成長因子1(IGF-1)などの増殖因子を阻害する、細胞老化関連分泌因子。「SASP」は、Senescence-associated Secretory Phenotypeの略。

【研究の背景】

間葉系幹細胞は、骨髄、脂肪、皮膚の真皮層などに存在する組織幹細胞です。幹細胞は、ほかの細胞の元になる若々しい細胞と考えられていましたが、幹細胞自体が老化する「細胞老化」という現象に、注目が集まっています。幹細胞老化が進むと、幹細胞の自己複製能と分化能が低下するだけでなく、さまざまな抗炎症性物質や、インスリン様成長因子1(IGF-1)などの増殖因子を阻害する物質「SASP因子」が分泌されます。SASP因子は、周囲にある正常な間葉系細胞の機能を阻害し、細胞老化をさらに加速させる悪循環を引き起こすと考えられています(*5)。

当社は、幹細胞の老化を加速すると考えられる要因のうち、紫外線や活性酸素に起因する「酸化ストレス」と、幹細胞が分裂して自己複製する時に生じる「細胞複製ストレス」に着目。これらのストレスを抑制する成分の研究に取り組みました。

*5 参考文献:Severino, Valeria, et al. Cell death & disease 4.11 (2013): e911.

【研究成果】

1. アスタキサンチンが、「酸化ストレス」に起因する間葉系幹細胞の細胞老化を抑制することを確認

細胞の老化を加速することが知られている活性酸素の一種である過酸化水素を添加して、「酸化ストレス」を与えた間葉系幹細胞を作製。さらにアスタキサンチンを添加して、「酸化ストレス」による細胞老化の指標タンパク質(*6)「p21」を確認したところ、p21の発現が抑制されました。

[図2]アスタキサンチンの「「酸化ストレス」による細胞老化」抑制効果

*6 細胞の老化度を示すタンパク質。

*7 細胞から抽出した全タンパク質を電気泳動により分離後、特異的抗体により特定のタンパク質を検出・定量する実験手法。

*8 細胞内に一定量発現していることから、一般的にタンパク質量の比較定量の基準として用いられる。

2. ニコチン酸トコフェロールが、「細胞複製ストレス」に起因する間葉系幹細胞の細胞老化を抑制することを確認

間葉系幹細胞を長期間培養して細胞を複製させ、「細胞老化ストレス」を与えました。その際、ニコチン酸トコフェロールを添加しながら培養したところ、「細胞複製ストレス」による細胞老化の指標タンパク質「p16」の発現が抑制されることを確認しました。なお、「酸化ストレス」による細胞老化の抑制効果が高いアスタキサンチンには、「細胞複製ストレス」による細胞老化の抑制効果が見られませんでした。

[図3]ニコチン酸トコフェロールの「「細胞複製ストレス」による細胞老化」抑制効果

今回開発した独自成分「ナノアスタキサンチンCP+」について

アスタキサンチンとニコチン酸トコフェロールを組み合わせて、独自成分「ナノアスタキサンチンCP+」を開発

間葉系幹細胞の「酸化ストレス」を抑制するアスタキサンチンと、「細胞複製ストレス」を抑制するニコチン酸トコフェロールを組み合わせた独自成分「ナノアスタキサンチンCP+」を開発しました。アスタキサンチンとニコチン酸トコフェロールは、それぞれ水に溶けにくく、化粧水などの水系製剤に安定的に配合させることが難しい成分です。当社は、両成分を組み合わせて独自技術でナノ乳化し、粒子径約50nmサイズを実現しました(図4)。本成分は、「酸化ストレス」と「細胞複製ストレス」の二方向から細胞老化を抑制することが期待できます。

[図4]ナノ化していないアスタキサンチンとニコチン酸トコフェロールの乳化物(左)と、当社独自技術で開発した「ナノアスタキサンチンCP+」(右)

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係 富士フイルム株式会社 コーポレートコミュニケーション部
  • TEL 03-6271-2000
  • 今回の研究に関するお問い合わせ 株式会社富士フイルム ヘルスケア ラボラトリー ブランドマネージメント部
  • フリーダイヤル 0120-186-833
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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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