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ニュースリリース

 

富士フイルム 「ビッグデータ・IoT時代を支える総ユーザーコストに優れた大容量データテープ」

第7回ものづくり日本大賞 「内閣総理大臣賞」を受賞

IoT時代の増大するデータストレージ需要への対応に大きく貢献

2018年1月15日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、「ビッグデータ・IoT時代を支える総ユーザーコストに優れた大容量データテープ」で、第7回ものづくり日本大賞「内閣総理大臣賞」(製品・技術開発部門)を受賞しました。

「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきたものづくりを継承・発展させることを目的に、経済産業省が、国土交通省、厚生労働省、文部科学省と連携して、ものづくりの現場で活躍し、新たな付加価値を提供できる人材を顕彰する内閣総理大臣表彰です。2005年に創設され、今回で7回目を迎えます。

今回、「バリウムフェライト(BaFe)磁性体」を世界で初めて採用した大容量磁気テープの開発に携わった7名が受賞いたしました。データを保管した際のトータルコスト(*1)の削減に寄与する大容量磁気テープにより、「活用が進むビッグデータを安全・安価・長期に保管したい」という社会のニーズにこたえたこと、また、磁気テープの今後のさらなる大容量化の道を拓いた点が高く評価されたものです。

〔受賞者〕

野口 仁 R&D統括本部 記録メディア研究所 所長
森田 清夫 記録メディア事業部 記録メディア生産部 部長
高野 博昭 R&D統括本部 記録メディア研究所 統括マネージャー
原澤 建 R&D統括本部 記録メディア研究所 研究マネージャー
大野 幹夫 R&D統括本部 記録メディア研究所 シニアエキスパート
浅井 雅彦 R&D統括本部 記録メディア研究所 研究マネージャー
鈴木 宏幸 R&D統括本部 記録メディア研究所 研究マネージャー

〔受賞案件の概要〕

●開発の背景

昨今、高精細な4K・8K映像の登場によるデータの大容量化や、遺伝子解析・創薬におけるスーパーコンピュータの使用拡大、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)の進展などにより、世界中で生成されるデータ量は爆発的に増加しており、2025年には世界中で生成されるデータ量は、163ZB(ゼタバイト(*2))を超えると見込まれています(*3)。生成されてから時間がたちアクセスされることの少なくなった「コールドデータ」は、全データの8割以上を占めるといわれています。蓄積されたビッグデータをAIなどで活用する動きが急速に進む中、これらのデータを将来活用するために安全・安価・長期に保管したいというニーズがますます高まっています。磁気テープは、データをオフラインで管理でき、システム障害やウイルス感染、サイバーアタックなどによるデータ破損・消失のリスクが低いこと、また、データを保管する際のトータルコストに優位性があることや、HDDと比べて消費電力が少ないことなどから、その大容量化が強く望まれていました。

●成果

  • 微粒子BaFe磁性体(*4)を開発し、世界で初めて磁気テープに採用。記録密度を劇的に飛躍させることでデータを保管した際のトータルコストの削減に成功し、「急増する世の中のデータを安全・安価・長期に保管したい」という社会のニーズにこたえた。
  • 当社独自のBaFe磁性体を採用した大容量磁気テープの開発により、当時の技術で限界に近づいていた磁気テープの大容量化の課題を解決し、磁気テープの大容量化への道を拓いた。
  • 2015年、IBM社と共同で123Gbpsi(*5)(1巻あたり220TBの記録容量に相当)の技術実証を成功させ、将来にわたり市場ニーズにこたえる記録媒体であることを示した。

●成果を実現した主要技術

  • 微粒子BaFe磁性体の合成技術
  • 微粒子BaFe磁性体の均一分散技術
  • 超薄層均一磁性層の高速塗布技術

富士フイルムは、今後も世界シェアNo.1(*6)の磁気テープメーカーとして、お客さまのニーズと信頼におこたえする高性能・高品質のメディアやサービスを開発・提供し、社会課題の解決に貢献していきます。

*1 ドライブやサーバなどの導入にかかる初期費用やメンテナンス費用、消費電力などすべてを含めたコスト。例えば、480TBのデータが5年間で2,400TBまで増加した際、トータルコストはHDDを使用した場合に比べ1/8といわれている(JEITA調べ)。

*2 1ZB(1ゼタバイト=1,000,000,000,000GB)は10の21乗バイト。DVD約2,000億枚に相当。

*3 米調査会社IDC調べ。

*4 粒子体積が、従来磁気テープに採用されていたメタル磁性体の約70%である2,100nm3

*5 面記録密度を表す単位であり、Giga bits per square inchの略。

*6 生産者シェア。当社調べ。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係 コーポレートコミュニケーション部
  • TEL 03-6271-2000

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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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