ページの先頭です
ページ内移動用のリンクです
サイト内共通メニューへ移動します
本文へ移動します


ここからサイト内共通メニューです
サイト内共通メニューをスキップしてサイトの現在地表示へ移動します

サイトの現在地を表示します
サイトの現在地表示をスキップして本文へ移動します

[写真]これからの挑戦 「画像×IT」で医療連携をカタチに―「SYNAPSE」

これまでの挑戦

X線画像診断に“デジタル革命”を―「FCR」

フィルムカメラからデジタルカメラへの移り変わりに象徴される「デジタル化」という名の革命は、私たちの社会や暮らしに大きな変化をもたらしました。1970年代初頭、富士フイルムの技術者たちは、医療用X線画像を世界で初めてデジタル化して表示するX線画像診断装置「FCR(Fuji Computed Radiography)」の開発に着手。医療用X線画像の世界にイノベーションを起こした「FCR」は、今も、医療従事者、そして健康を願う人々を、希望の光で照らし続けています。

単純X線検査が抱える問題を解決するために

「FCR」登場以前の単純X線検査は、人体を透過したX線情報をフィルムに感光させ、アナログのレントゲン写真を描出するというもの。X線が多く透過した部分は黒く、透過しにくい部分は白く写ることで、人体内部の画像が得られますが、撮影する部位や受診者の体形によって望ましい撮影条件が異なり、できあがりの画質は診療放射線技師の技術や経験に左右されやすいという問題を抱えていました。

[写真]世界初の「FCR」(1983年発売)

富士フイルムの技術者たちは、アナログ方式の技術改良が限界に近づいていることを感じる一方で、他の診断技術のデジタル化が進む中、「このままでは単純X線検査はデジタル化されていない唯一の画像診断法として取り残されてしまう」との強い危機感を募らせていました。
そんな時、抜本的な解決策として浮上したのが、X線画像のデジタル化でした。折しも、NASAが人工衛星から地球を撮影した画像が、デジタル処理により鮮やかに生まれ変わり、世を驚かせていた時代。X線画像をデジタル形式で撮影・保存・送信できれば、診断の効率化に向けて大きな貢献となるほか、さまざまな場面で大きな価値を実現できると予想されたのです。

「NASAの画像のように、医療用X線画像にもデジタル処理を施すことができれば、画質のバラツキを抑えることができ、診断のレベルアップに貢献できるのではないか」

富士フイルムの技術者たちは、デジタル化を前提にした新しい画像診断システムについて議論を重ね、高感度のセンサー(イメージングプレート:IP)にX線情報を記録し、コンピューターで画像処理を行い、フィルムやモニターに表示するという、「FCR」の基本コンセプトの確立に至ります。

[写真]世界初の「FCR」(1983年発売)

不断の挑戦でイノベーションを達成

「FCR」の技術的なイノベーションは、①X線情報の入出力を行う高感度センサー(IP)、②画像情報が蓄積されたIPにレーザーを当て、デジタル信号として取り出す光学スキャナー、③スキャナーで読み取ったデジタル信号を最適な診断用画像に変換する画像処理アルゴリズム―をそれぞれ実現し、さらにコンピューター技術の活用により、これら三つの機能を一つの画像診断システムとして統合した点にあります。

[写真]IPカセットとIP

中でも特筆すべきイノベーションの一つは、当時写真フィルムが主力製品の化学会社であった富士フイルムがX線情報を高感度でとらえ、なおかつ高速・高密度に情報を取り出せるセンサーである、IPというデバイスを開発したことでした。化学系の人材が主流を占める富士フイルムにおいて、当時の技術者たちは、電気系の大企業でも開発に躊躇するような画期的な技術の開発に挑んだのです。このイノベーションは、X線情報を光として記録し、その刺激の強さに応じて蛍光することで再び光として情報を読み出すことができるという特性を持つ、最適な輝尽性蛍光体を見つけ出し、素材として用いたことがブレークスルーとなりました。

当時の富士フイルムにとって、蛍光体に関する知見は皆無に等しい状況。しかも、この世に存在する蛍光体は1,000種を超えるといわれ、意中の蛍光体を探し出す作業は困難を極めました。

それでも、この蛍光体がIPという精度の高い画像記録を可能にするイノベーションに直結すると確信する技術者たちは、「必ず理想的な蛍光体が存在するはずだ」との信念を貫きました。それは、もはや執念と呼んでもよいものでした。そして、他社が使用を断念した蛍光体すらも探索の対象とする中、2年以上の月日を費やし「BaFBr:Eu」と呼ばれる蛍光体が最適であることを突き止め、「FCR」の実現を左右する重要デバイス、IPは産声を上げたのです。

[写真]IPカセットとIP

「FCR」が起こした革命は今も続いている

IPをはじめとするさまざまなイノベーションの融合により、「FCR」は1983年に発売されました。それは医療現場に、まさしく革命と呼ぶにふさわしい変化をもたらしました。

部位や撮影条件の違いに応じて最適な画像処理を加えることで、技師の技術や経験に左右されることのない読影・診断しやすい画像を実現したほか、少ないX線量でも高感度画像を得られ、撮り直しの回数も減るため、受診者のX線被ばく量の飛躍的な低減にもつながりました。また、デジタル情報にさまざまな演算処理を施すことで、従来のレントゲン写真では抽出できなかった新たな画像情報の提供が可能になりました。

[図]デジタル化から保存まで

拡大する

さらにデジタル化により撮影画像の保存・伝達・管理がしやすくなり、診断業務や事務管理業務のコスト削減やスピードアップにも貢献。この特長は、「FCR」などでデジタル化された画像をインターネットを介して病院内や複数の病院間で共有する、病院向けITソリューション「SYNAPSE」を1999年に生み出す伏線にもなりました。

また、「FCR」は、IPを使わずに撮影画像をより迅速に表示するDR(Digital Radiography)方式にも進化を遂げていきます。医療用X線画像の世界にイノベーションを起こした「FCR」は、今も、医療従事者、そして健康を願う人々を希望の光で照らし続けています。

[図]「FCR」進化の系譜

拡大する

関連情報

肺がんと戦う。(世界は、ひとつずつ変えることができる。)
画像解析技術で人を救う。FUJIFILMだから、できる仕事があります。

「予防」「診断」そして「治療」の領域へ
「写真の会社」からスタートした富士フイルムが、なぜ近年ヘルスケア事業の拡大に注力しているのか、その背景をご紹介します。

「画像×IT」で医療連携をカタチに―「SYNAPSE」
「FCR」で培われた画像処理技術をベースに、医療連携にも貢献したい―そんな想いが原動力となり、病院向けITソリューション「SYNAPSE」は誕生しました。

ページトップへ戻る
ここからフッターです

ページの終わりです
ページの先頭へ戻る