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Open Innovation

富士フイルムが、イノベーション創出のために最も重要な仕組みの一つとして考えていること。
それはお客さまの声を聞き共創するオープンイノベーションです。

富士フイルム株式会社
執行役員 R&D統括本部長

柳原直人

目指すのはコラボレーティブなイノベーション

富士フイルムのオープンイノベーションは、コラボレーティブなイノベーションです。選び抜いたパートナーとともに、互いの技術やアイデアを融合することで新たな価値を作っていくことであり、知的財産の供与をフックとして近視眼的な利益獲得を狙うといったものとは異なります。

私たちは選び抜いたパートナーと、互いの技術やアイデアを融合する

私たちがコラボレーティブなオープンイノベーションを志向する理由は2つあります。第一に、人々の健康や環境などさまざまな領域における社会課題を解決するためです。その実現のためには、パートナーと志を共有し、対等な共創関係を維持できる関係を構築することが有効です。その結果、当社単独では成し得ない大きなイノベーションを起こせると、私たちは考えています。

オープンイノベーションの具体的な進め方としては、現在の重点領域であるヘルスケア事業や高機能材料事業で画期的な新商品・サービスや新規事業を創出することに重きを置いています。そうした商品やビジネスモデルを、富士フイルムとパートナーの双方に発展をもたらすだけでなく、社会に大きく貢献する力を秘めたものにしていきたいのです。

他者との切磋琢磨が技術の価値を高める

第二の理由は、富士フイルムの写真メーカーとしての来歴や遺伝子に関わっていることです。
私たちの技術は、材料化学を中心に、画像処理、光学、メカ・エレキ、ソフトウエアなど広きにおよんでいます。それらの大半は写真フィルム事業で培われたものです。写真フィルムのビジネスモデルは、品質が市場をドライブしていたのに加え、サービスを含めて自社内で完結しうるクローズドなものでした。世界に数社しかないメーカーが、競合を少しでも上回るべく独自技術で品質改良を徹底追究して競争していたのです。私たちの研究員もまた、富士山周辺にある研究所の閉ざされた扉の奥深くで、いわば「サムライ」が道場にこもって剣の修行に励むかのように、高度な技術を磨き上げることに執心していました。私自身、有機合成研究者ですので、その実態はよく知っています。彼らが培った各種の技術は、確かに世界最高峰の水準に到達し、私たちの写真フィルムを業界トップに押し上げるのに重要な役割を果たしました。

サムライは道場を出て他流試合を重ね、強い戦士になる

しかし、写真フィルムはデジタル社会への移行に伴って、写真の世界の主役の座を降り、富士フイルムのビジネスはデジタルイメージングやヘルスケア、高機能材料などの新規分野へと多角的に発展を遂げました。写真で培った技術を、新たな分野で活用する機会が増えているということです。技術から新たな価値を導き出す機会を的確にとらえ、その可能性を高めるには、幅広い他分野の知見と融合すること、つまり、開かれた世界で未知のニーズやシーズと組み合わせることが必要不可欠です。これが、富士フイルムがコラボレーティブなオープンイノベーションを推進しているもうひとつの理由です。道場を出たサムライが世界の武芸者と他流試合を重ね、新しい武器や戦術を獲得していく。その繰り返しが良い循環となり、古今無双の戦士へと成長していく――そんなイメージです。

ちなみに、私たちはオープンイノベーションについて初学者というわけではありません。例えば、液晶パネル用視野角拡大フィルムとして世界トップシェアを誇る「WVフィルム」は、パネルメーカーであるシャープ、素材メーカーであるダイセルとのコラボレーティブなイノベーションによって生み出したものです。こうした成功例を今後、あらゆる事業分野で次々と起こしていくことが、私たちの目標です。

フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーション

直接議論することで、イノベーションは加速される

フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションは、オープンイノベーションのあらゆる局面で有効だと私たちは考えます。日本・東京と米国・シリコンバレー、欧州・オランダに創設したOpen Innovation Hubは、そのための場です。Open Innovation Hubでは、富士フイルムの基盤・コア技術やそれを応用した製品に直接触れることができるほか、そこから得たアイデアについて自由に議論することが可能です。

私たちが多様な技術を持っていることは先に述べましたが、技術の多様さと深さは、技術系人材の豊富さにも現れています。ことに写真に関わる技術――例えば、光や色を制御する技術――では、世界でもトップレベルの知見を持つ人材が多数います。そうした人材が、技術的な課題を抱えた人、あるいはソリューション構築の鍵を求める人と直接議論することでイノベーションは加速されると、私たちは確信しています。また私は、たとえ独自技術であっても、3年程度で他社が追随できるレベルのものであれば、自社にクローズにして保有し続ける意味は少ないと考えています。より高い価値にスピーディーに結実させるためには、適切なパートナーとともにブラッシュアップする方が効率的だからです。そのためにも、技術のオープン・クローズ戦略は明確にする必要があります。

自由意志に基づく互恵的なパートナーシップ

私たちのオープンイノベーションにはさまざまな形態があると考えています。ベンチャーを含む企業間のコラボ以外にも、JVやM&Aなど、有益な方法は数多くあります。また、企業ばかりでなく、国家プロジェクトなど政府のスキームを通じて官学との連携を深めることも、オープンイノベーションだと考えています。

加えて、世界各地を拠点としたOpen Innovation Hubでは、地域の特性に合ったやり方でオープンイノベーションを進めていきます。米国や欧州、アジアなど、地域によってオープンイノベーションの定義やしきたりが違うからです。例えば、米シリコンバレーでは、アイデアの新奇性を重視し、とにかく早くスタートすることを優先する傾向がありますが、これは知財権を担保しながら着実に進めていく日本とは風土が異なります。このような状況において、パートナーに自分たちのやり方を無理に押し付けることは失望させるだけに終わります。

オープンイノベーションを進めるため、私たち一人ひとりが変わらなくてはならない

真に価値あるイノベーションは、自由意志に基づく互恵的な関係からしか生まれてきません。その実現のためには、私たち自身が多様性を尊重しつつコミュニケーションできなくてはならない。つまり、富士フイルムのスタッフ一人ひとりが、各国・地域に特有のしきたりを大切にしつつ、適切な提案を適切なタイミングで行える知識やコミュニケーション力を身につける必要があるでしょう。一方で、意思決定の速度ももっと上げなければなりません。

Open Innovation Hubは、あくまで提供された場に過ぎません。私たちのスタッフとそのパートナーには、これにとらわれることなく、多様な形でどんどん活用して欲しい。例えば、施設と同様の体験を映像コンテンツやコンパクトな展示などで展開することも可能でしょう。自由に、能動的にオープンイノベーションに取り組むことで、私たち自身も進化していくに違いありません。

ビジネスに成功を、世界に恩恵を

オープンイノベーションは富士フイルムのイメージを完全に更新するだろう

2014年から2015年にかけてのエボラ出血熱流行の際、抗ウイルス薬「アビガン」が話題になったことで、富士フイルムのヘルスケア事業は世界で知名度を上げました。しかし、いまだに海外では写真フィルムの印象が強く、グリーンパッケージ・カンパニーと呼ばれることが多いのも実情です。私たちの持つ技術やノウハウを、閉ざされた世界から解き放つことで生まれるイノベーションは、富士フイルムのイメージを完全に更新するエンジンです。

私たちの事業多角化を加速し、その成功は富士フイルムとパートナーに繁栄をもたらし、世界に広く恩恵をもたらすでしょう。社会課題の解決こそが、私たちがオープンイノベーションを通じて目指す、最終的な目標なのですから。

Open Innovation Hubの海外展開

Open Innovation Hub ウェブサイト

富士フイルムグループは、写真感光材料を出発点に、性能やコストの差別化に貢献する数々のコア技術を磨き、新たな商品開発に生かしてきました。

Open Innovation Hubは、これまで富士フイルムグループが開発してきた優れた材料・製品を支える基盤技術やコア技術、開発中の新しい技術・材料・製品などに直接触れていただきながら、ビジネスパートナーにソリューションを提案する施設です。

ビジネスパートナーが持つ課題やアイデア、潜在的なニーズと自社の技術を結びつけ、画期的な新しい製品・技術・サービスを生み出し、イノベーションを起こしていきます。

富士フイルムグループは、これからもあらゆる資産を最大限活用して、顧客ニーズを真に捉えた製品・サービスを次々と創出することで、新たな価値を社会に提供し続けていきます。


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