1. モノクロ写真の世界観

モノクロフォトでは、現実の色がどのようなトーンに置き換わるかを考えて画作りをしなければならない。

色がない分、画面構成が重要だ。トーン作りも画面構成とリンクするので、撮影時からトーンの出し方を意識しよう。
私たちは色によって様々な情報を得ている反面、色に囚われていると考えることもできます。写真の歴史の半分以上はカラー写真の歴史です。なのに、なぜモノクロなのでしょう?色という情報を減ずることで現れてくる表現の純粋性が魅力ではないかと私は思っています。
光、時間、画面構成という撮影の時に考えた要素をより明確に記すことができるのではないかと思うのです。色というのは文化であって、モノクロならば「このものはこのような色である」と思うことから解放され、「このものをこのトーンで表現する」という自由さを持つことができます。
色を持つ現実世界の光景をどのようにモノクロに置き換えるかを考えるからこそモノクロが魅力的なのです。
2. 紙の性能が作品をきめる!「写真仕上げProモノクロ」の表現力

グレーだけのトーンでまとめる作品では特に紙の風合いが大事だ。
まずはインクジェットプリンタメーカーとインクジェット用紙メーカーの努力に我々は感謝をしなければなりません。
とても長い間、デジタルフォトではモノクロ写真をプリントすることができなかったのです。色の捻れのない、ニュートラルなグレーを表現することができるインクジェットプリンタが登場したのはほんの数年前のことです。顔料インクを使うプリンタだからこそ実現できたモノクロなのです。
そして現在までの短い時間の間に数多くのインクジェット用紙が登場し、いまや用紙を選ぶことも重要な写真表現のうちの一つとなってしまいました。超光沢と言われるものから光沢のないものまで実に様々ですが、その表面加工も風合いとして写真の作品性に関与しています。
「写真仕上げProモノクロ」の持つ穏やかでほんのりとした光沢は、モノクロフォトで大事な中間調、暗いグレーから明るいグレーにほどよい潤いと艶を与えてくれるのです。そして、ハイライトが重要です。実はベースの紙が白すぎてはいけないのです。
「写真仕上げProモノクロ」の落ち着いた紙色は明るいグレーからハイライトまでを自然につなげるための必然なのです。顔料インク専用に最適化された「写真仕上げProモノクロ」ならば締まりのある黒、豊かな中間調、そしてハイライトへの自然なつながりを実現することができます。紙の風合いと自然につながる諧調性、これが「写真仕上げProモノクロ」の表現力なのです。
3. 顔料インクと「写真仕上げProモノクロ」で実現する豊かな諧調

黒に近いグレーから白に近いところまで美しく力強い。「写真仕上げProモノクロ」ならではだ。
前述のように黒から白までの諧調が自然につながることが諧調の豊かさを感じさせる要因になります。「写真仕上げProモノクロ」ではもう一つ大事な技術が使われています。インクの吸収能力が高いことです。
このことは、多くのインクを吹き付けられることであり、顔料インクはインク吸収層に降り積もりインクの厚みを増すのです。これで、裏映りを排除し顔料インク本来の色を出すことができ、明るいトーンへの自然なつながりを保ったまま暗いグレーから中間グレーまでを力強く再現できるのです。
もう、印画紙と比べる時代ではありません。顔料インクの特性を活かした丁寧なペーパーの作り込みは「写真仕上げProモノクロ」に豊かな諧調表現を与えているのです。
4. 「写真仕上げProモノクロ」フォトコンテスト、ワンポイントアドバイス

モノクロフォトで大切なのは、白と黒だけではありません。 暗いグレーから明るいグレーへのトーン変化なのです。 デジタルでのレタッチは、銀塩プリントで言えば、覆い焼きと焼き込みにあたります。 デジタルならではの緻密で丁寧なレタッチで美しいトーンを作り上げてくださいね。 「写真仕上げProモノクロ」ならその結果に答えてくれる筈です。