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PHOTOMORE CONTEST
あなたの作品募集します!
フォトモアが年4回開催するフォトコンテスト。毎回、各界で活躍の方々が、ひとつのテーマを投げかけ、作品を募集します。そのテーマに何を感じ、何を撮影するかが、審査の大きな基準になります。写真初心者さんから、プロ志向の方まで、自由な感性で切り取った、個性あふれる作品を期待しています。


審査結果発表!
第6回目を迎えたPHOTOMOREコンテスト。応募総数はデジタル、プリント合わせて315作品。今回よりひとり5点までという規定が作られたため応募作品の総数は減ったものの、より厳選された作品が集まりました。「私の好きな街」というテーマをどう表現するか、さまざまなアイデアでアプローチを試みた作品が多数ありました。

石田さんのコメント
「みんな上手いなあ〜、というのがまずの感想でしたね。アナログ、デジタルにそれぞれの良さがあって、選ぶのに苦心しました。でも、「街」というのはテーマとしては少し難しかったのかも。ただ街の景色を撮っただけだと、どこか冷たい無機質のものに見えてしまうんですね。写真って、自分がいったい何を見て何を切り取りたいと思ったのか、その一枚のシーンの中にどれだけ自分の感情を溶かし込むかが大事だと思うんです。被写体と撮る人の関係性や、そこに存在する小さなストーリー、そういったものが見る側にも伝わってくる写真が僕は好きなんだな、と今回の審査会で改めて思いました。」


審査委員長:石田衣良(作家)
1960年東京生まれ。大学卒業後、広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターへ。ドラマでも有名な「池袋ウエストゲートパーク」(文芸春秋)で作家として鮮烈なデビューを飾る。そのほか著書に「うつくしい子ども」(文芸春秋)、「エンジェル」(集英社)、「波のうえの魔術師」、「ブルータワー」(徳間書店)などがある。


審査委員:川合麻紀
フリーランス・フォトグラファー。広大な自然や動物などのネイチャーフォトを得意とする。自身のWEBサイト「The Colors of Nature」では、ゴマアザラシからアフリカの動物たちまで、世界中の動物たちの写真が見られます。
 
「私の好きな街」賞 (1名)
『うわぁーいい眺め!』
千田 恵子さん
●評
石田さん
「『私の好きな街』というテーマを、一枚の絵の中に実によくシンボリックに表してるなって思いましたね。色のバランスも効いてるなぁ、まず黄色と赤がぱっと目に入ってきて。手前にピントがきて奥にある街の風景が少しぼやけているのも、“彼”が実に愛おしく恵比寿の街を眺めている感じが出てて良いですね。たぶんこういうストレートな写真って、逆にプロには撮れないんじゃないかな。そういった素直な表現にアマチュアの強味も出ていて面白いと思いました」

川合さん
「たんに街の景色を撮るのではなく、“彼”をメインキャラクターとして大きく登場させ、“彼”に街を語らせている形をとったことによって、見る人が感情移入しやすくなっています。これ、意識してやったのなら凄いですね。あ、無意識ならもっと凄いか!(笑)
“彼”の目線の方向と、背景の景色に見える道の方向が対角線でまっすぐに繋がっているので遠近感もでて、遠くまで見渡しているような感じがよくでています。また、景色をボカしているので、ほどよく現実感やごちゃごちゃ感も無くなり、テーマが明確になりました。」

フォトモア賞 (3名)

「夜の曲がり角」
浅野Sさん
 
「わたしのまち」
佐藤さん
 
「立体交差」
大向 啓正さん
●評
石田さん「路上のストリートライブ後の風景。さっきまでそこで行われていたライブの熱狂と、それが終わってしまったことの寂しさがこの一枚によく表現されてる。日々の、身近なストーリーを上手く切り取ってるなって思いました。少しブレてて暗い感じなのも、味があっていい。こういう写真って、その場にずっと居合わせないと撮れないわけで、プロにはなかなか難しい。アマチュアならではの作品だなって思います。」

川合さん
「すでに誰も足をとめないであろう、ライブ後の静けさが広がっています。蛍光灯かぶりのグリーンの色合いが、ちょっと非現実な感じを出していて、このまま夜が深くなるような感じが出せました。見る人に想像させる余白のとりかたがうまい作品です。手ブレも、この作品の場合には、雰囲気を出す要素のひとつになっています。」
  ●評
石田さん「普段見ることのない景色を見たときのこの子の驚き、興奮、一心に見つめているんだろう後ろ姿を、さらに見つめるカメラの視線。この写真を見た人もまた、そういった物語や関係性をいろいろと喚起させられる。そういうのがいいと思うんですね。これもまた日常を切り取った、偶然そこに居合わせた喜びがシャッターを押させた写真で、上手ければ撮れるというものじゃない。こういう場面に出くわすと写真を撮る側は「やった!」って思うんですよね(笑)。」

川合さん
「透明なのぞき穴(床)を画面いっぱいにしたフレーミングなので、宇宙船の中から小さな女の子が下の世界を見ているような感じがしてSFのワンシーンのようです。下からの光に浮かび上がる女の子の位置や、画面内での大きさ、そして、遠くに見える車のサイズなど、バランスがいいし、無駄な物がまったくない。今の子達の街のイメージって実際どうなんだろうと興味がわきました。」
  ●評
川合さん「お散歩コースということですが、夜だと印象がかなり変わりますよね。そのうえ、もしかすると三脚にたてて長時間撮影したのではないかな? 実際には目で見ることの出来ない、雲が動いている様子や街灯の光芒によって、時間を封じ込めたような作品になっています。高速道路のラインを画面右上に持ってきたことで迫力がでました。」

  賞には漏れたけど、紹介したい作品も……。
「新宿の青」
森 由花さん
●評
石田さん
「良い季節の新宿御苑がすごく鮮やかな色合いで写されていていい。主人公の子どものいる場所が真ん中からずれているせいで、裸足でかけまわる子どもの元気の良さや走っているスピード感が、よく伝わってきます。」
川合さん
「青空、芝の緑、木々の濃い緑、服のピンクで、きれいな色彩。そのうえ、木々が落とす影の模様もばっちりで、光と影が印象的な作品です。走る少女のフォルムや光の状態がいいし、背景に余計な人もいないし。ちょっと引いた目線なので、お子さんのスナップというよりは、作品っぽい仕上がりです。」
「ひるね」
小川 立さん
●評
石田さん
「きっと暑い日だったんでしょうね、陽射しから橋の下に逃げ込んだ子どもがダラッとしてるのがすごく微笑ましい。」
川合さん
「こういうシーンがいつまでも身近に見れたら、いい街でしょうね。見る人を笑顔にする写真。」
「やわらかな日々」
橘 優子さん
●評
石田さん
「レイアウトとしてすごく綺麗にまとまってるなと。このまま真ん中に字を入れたら、洒落た小説の表紙みたいに見える!」
川合さん
「身近で見慣れた場所を絵にするのって、実は相当難しいはずですが、画面構成が上手です。それに光の使い方がうまい。写真のイメージを左右する大事な要素として撮影時間帯があります。逆光になる時間に撮影したことによって、光りあふれる感じを出しています。」 
「夏空」
三井 桂子さん
●評
石田さん
「窓を額縁に見立てるとか、写真としては凄くオーソドックスなんだけど、一生懸命景色を見る子どもの背中から、やっぱり伝わってくるものがありますよね。」
川合さん
「これだけ外と中の明るさの差があると、どちらかを優先させる必要がありますが、テーマ的に外の景色がちゃんと見えるのは正解です。室内や人がシルエットになるので、省略できるし、額縁効果がより強くでます。少年の背中にだけ光があたっているので、より印象的になりました。」 
「笑顔に出会った街」
シマダ アサミさん
●評
石田さん
「この笑顔、ドンピシャのベストショットを逃さなかった点を評価!」
川合さん
「テーマのとらえ方として、自分の身近な街ではなく、こんな笑顔が見れるから出かけたい街、というのがいいと思いました。かわいい笑顔とちょっと傾けた構図がマッチしています。」 
「大宮サンセット・光・孤独」
村松 愛子さん
●評
石田さん
「このボトル、この光の加減。このひとが何を表現したかったかがすごくわかる。その透明感が好きですね。」
川合さん
「浅いピントと斜光で、空気感を表現したのですね。歩道橋?を画面右に斜めに配置した奥行き感、遠くに人のシルエットも計算されています。画面上でメインになるであろうペットボトルにピントをあわせない勇気って、すごいです。」
「楽しいベンチ」
笹沢 小夜さん
●評
石田さん
「散歩中にみつけた公園の、「なんとなーくだけど気持ちイイ」っていうちょっとゆるい感じ(笑)がいいなあと。」
川合さん
「誰かの気配が残っているような感じ。足跡が自分の足と同じ向きになるように反対側から撮ったら、自分の気持ちを移入する雰囲気になるかも。」
「キューポラのある街」

BANANAさん
●評
石田さん
「この対比、手前の木造家屋が暗くてビルが白く飛ぶほどに明るい、今の時代をすごく象徴してるなと思いました。」
川合さん
「新旧の対比、まさに今の都市の姿なのかも。空が真っ白ですが、ちょっと白の分量が多くて、目がそこにいってしまう気もします。少しだけトーンを残したほうがいいかな。」
「街の灯」
尾崎 友美さん
●評
川合さん
「雪の日に、それも夜に写真を撮ったことに、まずは一票。赤レンガ倉庫のイルミネーションがきれいですし、普段だったら黒くつぶれて重たい夜空の部分があることによって、雪がしっかり写って大成功です。」

入賞されたみなさん、おめでとうございました!

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第5回 結果発表
テーマ「小さな日だまり」
審査委員長:松長絵菜さん
第4回 結果発表
テーマ「わたしの恋する人」
審査委員長:松浦弥太郎さん
第3回 結果発表
テーマ「静かな昼下がり」
審査委員長:東野翠れんさん
第2回 結果発表
テーマ「旅々」
審査委員長:今井栄一さん
第1回 結果発表
テーマ「食のある風景」
審査委員長:こぐれひでこさん

第1回 フォトモア写真コンテスト受賞作品展
2004年5月14日(金)〜19日(水)の6日間、開催された作品展の会場様子や作品展示者リスト

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