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『好き』を大事に。 感じたそのままを撮ろう
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瞳をレンズに、まばたきをシャッターに。

「この写真集の企画が具体的になった頃、NATURAというカメラに出会いました。日々カメラを持ち歩いて撮るという、写真家としての原点にやっと立つことができました。」今年三月に発売になった、ロックバンド・サンボマスターとのコラボレーション写真詩集『そのぬくもりに用がある』の巻末にある、平間さんの言葉だ。平間さんが絶賛するNATURAの魅力とは?

「コンパクトカメラではあり得ないような仕様だったんで、興味を持ったんです。明るいワイドのレンズで、どこだってフラッシュ無しで撮れる。“気をつけなくてもいい”のがいいんですよね。露出がどうとか光量がどうとか、気をつけてるうちに、とかく大事なシャッターチャンスは逃しがちですから」

薄暮の柔らかな光、空の青の微細な色合い。この写真詩集だけでなく、愛娘ミーナちゃんや愛猫ミーちゃんなど、様々な作品をNATURAで撮影し発表している平間さん。どの作品も、被写体を見つめる平間さんの優しいまなざしがそのまま写し取られているかのようだ。

「NATURAは、その瞬間、撮りたい!って思った風景をそのまま、まばたきするだけで写真に撮れるって感覚なんですよ。まさに人がカメラを持つ動機の基本。なんだかそれが嬉しくて、NATURAを持ってふらっと散歩に出る習慣ができちゃいましたね」

高価な機材やハイテクニックは二の次。そんな平間さんの言葉を聞いていると、写真を撮るということに難しいことなんか少しもないという気がしてくる。

「いや本当にその通りですよ。誰もが自由に撮りたいように撮るのでいい、それがいいんです。こないだ『PHOTO IS』というイベントに参加して、1万もの人の作品を見たんですが。『PHOTO IS』はフォトコンテストじゃないから、誰かがそれを選んだということなく、あらゆる作品がそのまま一万点展示されていて。どの作品も全部素晴らしかったし、人それぞれの被写体に対する一万の“好き”の気持ちがお互いに増幅しあって、何とも幸福に満ちた空間がそこにありました。その時思いましたね、写真に良いも悪いもない、何が良い写真で悪い写真かなんて、誰にも決められないってね」

「だから、写真を撮る人に何かアドバイスがあるとするなら“好きなものを撮ろう!”ってことですね。好きじゃないと、こだわりようもないわけで。たとえば自分の彼女を撮るとする、出来上がった写真を見て『本当はもっと可愛いんだ!』って思ったら、そこからが頑張りの始まりです。それに必要なテクニックは、そこからいくらでも身に付いていくから」




<プロフィール>
ひらま いたる/1963年宮城県塩竈市生まれ。日大芸術学部写真学科卒業後、NYで作品制作。帰国後、イジマカオル氏のアシスタントを経て、1990年独立。
以後、『ROCKIN'ON JAPAN』、『CUT』など、エディトリアルの写真を出発点に、TOWER RECORDS『NO MUSIC, NO LIFE.』シリーズといった広告や、数々のミュージシャンのCDジャケット写真など、第一線で幅広く活躍している。
http://www.itarujet.com/





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