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| 「波」はどれだけ撮っても不思議と飽きない たとえば海を撮影した写真といえば、夢のように美しいリゾートといった作品を思い浮かべるが、このホンマタカシ氏の新作『NEW WAVES』にある海は違う。ページをめくってもめくっても、そこにあるのは波ばかり。無骨なまでに素っ気ない海の姿があるばかりだ。 「8年、まあ、気がついたらそんなになっていた、という感じで。こだわって撮り続けたというよりは、それだけ長い間撮っていても不思議と飽きなかった、というのが実のところですね。なんせ飽きっぽいので。波のテクスチャーが撮りたいんじゃないかな。こう、波が来て引いて行く時の白の織りなす部分とかが……よくわからないけど(笑)」。 団地や駐車場といった、誰もが日頃目にするありふれた風景を撮った『東京郊外』と同じく、『NEW WAVES』の海も、ありのまま、そのまま。 「あまり“自分好き”じゃないからかなあ? いや、なんか周りを見ていると、みんな自分のことが好きで凄いなぁなんて、よく思っちゃって。世界の中心が僕だとも思わないし、世界を動かしているのも僕じゃない。僕が死んでも世界はあって。俺が俺が、と言っていてもね、あんまり関係ないじゃないですか。どれだけ良いことがあっても、逆に嫌なことがあっても、同じように日が昇って落ちていくことには変わりがない」。
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