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普段は、Web掲載が楽なデジカメを持ち歩いて 2003年の秋に発売された、KIKIさん初めての著作『LOVE ARCHITECTURE』は、写真も文章も、ところどころに添えられた建物のスケッチも、すべてKIKIさんのオリジナル。 「最初は『装苑』という雑誌での連載だったんです。美術館を訪ねて、建物の写真とそれに関するエッセイを書くという内容の10回の企画だったんですが、文章を書くというのがとても楽しくて、連載が終わっても続けたいと思って、自分でWebサイトを作り不定期で更新していたんです。もう3年ぐらい続けています」 それが編集者の目にとまり今回、本というかたちにまとまった。収められているのは、美術館はもちろん、水族館、公園、ホテルなどの建築写真に、旅を記録した写真とエッセイ。もともと美大で建築学を学んだKIKIさんが、建物の写真を撮り始めたのは、大学の授業やレポートを書くための資料として。建物独特の空気を伝える写真には、学生時代の経験が生きている。 「建築を学ぼうと思ったのは、高校で進路を考えている時期に、うちが家を建てていたのが直接のきっかけ。その現場を見て、こういう仕事もいいなぁと思ったんです。もともと理系だったんですが、あえて美大に。建築以外のことも広く浅く学べたのが良かったみたいですね」 建物が主役といっても、画面のすみに通りがかりの人が一緒に写っていたり、遊ぶ子どもの姿があったり。KIKIさんの写真はとても親しみやすく、自分もそこを訪れてみたい気にさせる。 「建物って、そのなかに人が入って、はじめて空間が生きてくるんです。意識して人のいる風景を選んでいるわけじゃないんですけど、写真を見返したときに、そこに人がいることで、すごくいい写真になったなと思うことはよくありますね」 「でも普段、友だちと旅行しても、私の写真には、なぜかあんまり人が写ってなくて(笑)。どちらかというと食べ物が多い。個人的には、食べ物の写真が一番楽しいかもしれない。いろんなことを思い出すんですよね。食べ物の写真って」 普段の暮らしのなかで、友人や家族との旅先で、撮りたい! と思った瞬間に素直にシャッターを押す。こうしたカメラとの付き合い方はずっと変えることなく、アマチュアのままで楽しんでいきたい、とKIKIさんは言う。 「カメラは特別に凝ったものを使っているわけじゃないんです。サイトに載せるのが楽なように普段はデジカメだし、旅行のときは、それにフルオートのコンパクトカメラを加えて2台持っていきます」
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