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海に触れ、自然や生命の不思議を感じる
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気がつけば、「進化の過程」を辿っているんです

フォトモアのメルマガで好評連載中のフォトエッセイ『海便り・風便り』を担当してくださっている写真家、高砂淳二さん。高砂さんの写し出す海はどこまでも青く美しく神秘に満ちていて、そこに住む動物たちはカメラに向けて生き生きと愛らしい表情を見せる。

「イルカやアシカ、アザラシみたいなほ乳類はね、やっぱり人間と近いところがあるんですよ。ただ食べて生きてるだけじゃなくて、初めてのものには好奇心を持つんです。こっちが近寄ると、もちろん警戒心もあるんだけど、同時に、これ何だろう?って興味津々。敵意がないとわかれば、アシカの子供などは僕の身体を甘噛みしてきたり、フィンをかじって脱がそうとしてきたり」

「動物たちを撮るのも、日常の人間関係と同じ。好きだからといって一方的にガンガン行くだけじゃ、誰だって引くでしょう? ゆっくりとお互いの距離をはかりながら、コミュニケーションをとっていけばいい。そこに言葉はなくても、気持ちって水を伝わって向こうにもわかるんですよ」

大学時代に放浪したオーストラリアの海に魅せられ、ダイビングを始め、その美しさをフィルムに収めたいと水中カメラマンになった。

「始めた頃は、ただ『海が好きだ!気持ちいい!』ってだけの写真でしたね。でも潜るたびに撮るたびに新しい発見があって、次から次へと撮りたいものが増えていった。僕の場合、不思議なことにね、その移り変わりはまるで『生命の進化の過程』と同じなんですよ。最初は海、そしてサンゴといった原始的な生物。そこから魚、ほ乳類、今は南の島に住む人々やその暮らしにも対象は広がって…ほら、だんだん陸に上がってきてる」

高砂さんの代表作のひとつである写真集『night rainbow -祝福の虹-』は、ハワイに暮らす人でもなかなかお目にかかれない、夜に出る虹を見事にフィルムに収めたもの。まさに“陸上”の神秘の最たるものだろう。

「いろいろ複雑な条件が必要で、偶然に偶然が重ならないと出現しないんです。僕が出会ったのも幸運だったと言うしかなくて。この虹は『見る者にとって、最高の祝福の印』であると言われているんですよ。そういった話を聞くにつけ、ハワイアンやポリネシアンの古代伝承なんかにも興味を持つようになったんです」

「すると、思いもかけないところで日本やアジアと妙に重なる点に出くわすんです。ポリネシアンにも蒙古斑があるし、日本でいう屋号みたいなものもある。アジアと遙かな昔には地続きだったのかとさえ思ってしまう。 それを科学的に実証することは無理だけれど、どうにかしてその“直感”を写真で表現できないかと、今の自分の興味はそこにありますね」





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(C)Junji Takasago
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