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LESSON VOL.32

撮りたい気持ちが、可能性を広げます!
写真を撮るときのちょっとしたアイデアやテクニックをご紹介。
この「ちょっと」が、写真の表現力に大きく差をつけます。

今月のテーマ プロの撮影現場から学ぶライティング技
写真と密接に関係している光。その強さや方向によって、写真の雰囲気は大きく変わります。今回は、物を撮る時の光の扱い方に注目。自然光の入らない室内では特に、自分で光を操ることが大切になってきます。実際に商品撮影をしている現場にお邪魔して、プロのカメラマンにコツを聞いてみました!

撮影アドバイス
フォトグラファー北澤崇
(Takashi Kitazawa)
雑誌、Web、広告、カタログなどで活躍中。会社勤めから一転、写真の魅力に目覚め、奥村康人、井上新一郎氏に師事し4年前に独立。「商品写真を撮る時はいかにきれいに見せるか≠大切に撮影しています」。


ライティングのポイント1被写体をどう見せるか考える
「まずは被写体をいろんな角度から見て、どこが一番きれいに見えるか、きれいに見せたいかを考えます」(北澤さん)。被写体の特徴によって、形、色、質感など、どこを一番伝えたいかが違ってくるはず。それによって、光のあて方も変わってきます。
自宅で撮影する場合は、こういったブルーランプがオススメ。光には色温度というものがあり、蛍光灯や白熱灯など、光源によって違います。色温度が高いと写真は青っぽくなり、低いとオレンジっぽい色に。ブルーランプは色温度を一定に保ち、色温度による色味の差をなくしてくれます。カメラ専門店以外に、ヨドバシカメラやさくらやなどでも売られています。


ライティングのポイント2 被写体の特徴を活かす
物を撮影するとき、基本的なことはその物の持ち味を活かして撮ること。被写体の特徴を表現するにはどんな光が一番効果的でしょうか?
●透け感のあるもの
正面からのライティング   後ろからのライティング
●白と黒の被写体
白を光に近づけたライティング   黒を光に近づけたライティング
透け感を活かすには後ろからのライティングが効果的
「透明感のあるものは逆光で撮影することが多いです」(北澤さん)。逆光で撮影すると、被写体の後ろが明るくなり、中身が透けてみえます。その透け感が、被写体の持つ透明感を際立たせます。逆に、順光(前からの光)だと、被写体の後ろが暗くなり、透け感のない重たい印象の写真になります。瓶以外にレース素材などを撮影する時にも、透け感を出す逆光が効果的。
光の近くへ黒光の遠くへ白をレイアウト
「白は光を反射し、黒は光を吸収します」(北澤さん)。そのため、白色は明るくとびがちで、黒色は暗く沈みがち。白色をきれいに出したい時は絞りを暗めに設定し、黒色をきれいに出したい時は絞りを開放ぎみに設定するのがコツです。この正反対の性質を持つ2色を、同時にきれいに撮影するためには配置に一工夫。暗くなりがちな黒を光に近い方へ置き、明るくなりがちな白を光から遠い方へ置くことで、適正な露出バランスをとることができます。

●服の素材感を活かす
正面から弱めのライティング   サイドから強めのライティング
●季節感を出す
光をディフューズさせた場合   直接ライトを当てた場合
素材感を出すには影を強めに
例えばスカート。プリーツやシワ加工など特徴のあるスカートは、光を正面からでなくサイドからあてると、プリーツの箇所に影が生まれて強調されます。また、光源を近づけたりワット数を上げたりして光を強く当てると、素材の凹凸や生地の目が強調されるので、より素材感が伝わりやすくなります。「この他、シフォン素材のような透け感のある素材では、背景に濃い色を置くと素材感が浮き出る効果もあります」(北澤さん)。
わざと強い光を直接あてて夏らしさを出す
夏の強い陽射し、春のぽかぽかと暖かい陽射し。陽射しは季節によっても違うもの。特に外で撮影すると、季節感は光の加減に表れるものです。室内での撮影でも、光で季節感を出してみましょう。夏の陽射しは、強くライトを当てることで表現。直接近くから光をあてるほか、ストロボをたくのも効果的。影がはっきりと濃くなり、夏を感じさせます。逆に、光源にトレーシングペーパーをかぶせて光をディフューズさせると、春の柔らかな光を表現できます。


ライティングのポイント3 影に色をつける
「かっちりした商品撮りではなく、イメージ写真に近い撮影では、世界観をつくるため影に色をつけることもあります」(北澤さん)。例えばピンク色の商品で、全体をピンクのイメージで仕上げたい場合、影もピンク色にすればより世界観をつくりこむことができます。まず被写体をふつうにライティング。そこでできた影の部分に、色つきのレフ板で反射させた光をあてるだけ。レフ板に限らず、ある程度厚みがあって色付の光を反射する素材ならOKです。「カラーのガラス瓶など、透明感のある商品はふつうに撮影しても影に色がつくのでこの方法はあまり使いません。また、レフ板が薄いと光も薄くなるので、濃く色を出したければある程度厚みのあるものがオススメです」(北澤さん)。
レフ板にカラー紙を貼って光を反射。影の部分に、レフ板の反射した色が塗り重ねられます。
影に青色をつけた場合 影に黄色をつけた場合 影にピンク色をつけた場合


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vol.31
My カフェメニューをつくろう!
vol.30
LESSONアンケート結果発表
vol.29
自分だけのアルバムを作ろう
一眼レフはじめてコース
vol.1 自分に合った一眼レフを探そう!
vol.2 自分好みの写真を探そう!
vol.3 光の種類によって写真の表現が変わる!?
vol.4 写真の明るさ「露出」をコントロールする!
vol.5 「ボケ」の演出にトライ
vol.6 動く被写体をイキイキ撮ろう!
vol.7 構図のとり方で写真orイメージが変わる!
【マメマメ知識】
カメラのケアあれこれ

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雑誌からライティングを勉強

外での撮影でも逆光を利用!

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