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LESSON VOL.44

撮りたい気持ちが、可能性を広げます!
写真を撮るときのちょっとしたアイデアやテクニックをご紹介。
この「ちょっと」が、写真の表現力に大きく差をつけます。

今月のテーマ 魅力的な表情の動物写真を撮ろう
おうちで飼っている犬や猫、牧場で出会った牛や羊などなど、動物たちを撮りましょう! 動物の写真を撮り続けている写真家・平林美紀さんの写真を見ると、「動物ってこんなに表情があるんだ」と気づかされます。平林さんの写真をお手本に、一味違った動物写真に挑戦しましょう。


目線の低いところから撮る
動物の魅力を引き出すのに、目線は大きなポイント。「動物と同じか、下からの目線で撮るとかわいく撮れます。動物によっては座ったり寝転がったりして目の高さを調整してみてください」(平林さん)。
寝転がって子羊の目よりやや下から撮りました。顔のつくりのかわいらしさがよく見えます。
ヤギを思いきり下から撮影。首の長さが強調されて「プリン」というネームプレートもインパクト大。
こちらも寝転がって撮影。空の青さもきれいに映って、ちょっとりりしい雰囲気になりました。


相手の動きに合わせて撮る
動物は生き物。動き回るうえに、なかなか思い通りにはなってくれません。相手を自分に合わせないで、自分を相手の動きに合わせましょう。「好きにさせておいたほうが、表情も動きも自然なものが撮れる気がします。そしてしつこく何枚も撮ってください。瞬間を捉えるのは難しいですが、たくさん撮ればいい写真が何枚か撮れているはずです」(平林さん)。
アヒルの動きに合わせて撮影。近づいて撮るには、相手に警戒させないこと。餌を上げたり、何もせずにしばらくじっとしていたりして、害意のないことを見せます。
こちらもヒヨコが歩いてくる動きに合わせて移動しながら撮影。動きを止めて撮るには、シャッタースピードは1/250以上がよさそうです。


視線や目の光で表情を活き活きと
きょとんとしていたり、ちょっと笑っているように見えたり。平林さんの撮る動物たちはとっても表情豊か。「目線を合わせること、目に光を入れることが表情を魅力的にするポイントです」と平林さん。手をたたいたり、鳴き声をまねして気をひくこともあるとか。動物とじっくり向き合ってシャッターチャンスを狙いましょう。
じっと見つめてくる羊の親子。目が合ったら驚かさないようにそっと近づいて、静かにシャッターを切ります。
たくさんの目線が集まるのもおもしろい瞬間。牧場の牛はのんびりやさんが多いので撮りやすいそうです。
曇りの日の空は、大きくやわらかい光の面ができるので、それを目に映りこませると表情が輝きます。
長いまつ毛がちょっと切なげ。動きや角度がおもしろい場合は、目が合わなくてもいい表情が撮れます。


光をつかって毛並みを活かす
ふわふわの毛並みも動物の魅力的なポイント。上手に見せるには、曇りの日の逆光を利用します。「少し曇った日の方が光が柔らかく毛がふわーっとします」(平林さん)。さらにカメラ任せの自動露出で撮る場合は、+1くらいの露出補 正するのがコツ。逆光は光が強いので、カメラが暗めに撮ろうと露出を調整します。すると影の部分が暗くなりすぎるので、+1ぐらいでバランスをとりましょう。
毛並みがふんわり、表情も優しい一枚。特に表情を撮りたいときは、絞りをあけてよけいな背景 をぼかすと効果的です。
光の中を走っていく羊の毛がきれい。ここで露出を+1にしておかないと、影の部分が黒くなりすぎます。
牛のようにごつごつしている動物は晴天の強い逆光がオススメ。からだの形がくっきり出て、かっこよく撮れます。


次のことも押さえておこう!
おうちで撮るときは
おうちで犬を飼っている人も多いこの頃。家での撮影もコツをおさえて1ランク上の写真を撮りましょう。
曇り空の柔らかい光で撮ると毛並みがふわっとします。晴れて光の強い日は窓にレースのカーテンなどをひいて直射日光を当てないようにしましょう。
お庭の軒下で気持ち良さそうに寝ているねこ。起こさないようにそっと近づいて撮影。開放感のある背景で、とても気持ちが良さそうです
活き活きした表情にするには目に光を入れましょう。大きな窓の側で撮ると、窓の光が目に入ってかわいく撮れます。
背景に布を敷くとアーティスティックな雰囲気の写真になります。背景全体がおおえるような大きめのシーツや布を敷いてみてください。
群れを撮るときは
群れでいる動物にも独特のおもしろさがあります。離れたり、近づいたりして撮ってみてください。
群れに思い切り近づいて、1匹だけを撮影。画面いっぱいに群れが入るように撮ると、迫力が出ます。
引いた写真。背景がきれいだったりおもしろかったりするときは引いて全体を撮ってみましょう。
平林美紀さん

1976年千葉県生まれ。2006年6月第26回新風舎出版賞ビジュアル部門最優秀賞受賞。同年9月よりフリーランスのフォトグラファーとして活動を開始し、10月に新風舎より写真集『sheep island』を出版。現在はペット雑誌などをメインに活躍し、牧場での作品撮りも続ける。2008年には羊のカレンダーが発売予定。
BACKNUMBER
vol.43
観光地を撮ろう! 公開レッスン 〜実践編〜
vol.42
観光地を撮ろう! 公開レッスン 〜参加者募集〜
vol.41
お散歩しながら、面白いシーンを見つけよう!
一眼レフはじめてコース
vol.1 自分に合った一眼レフを探そう!
vol.2 自分好みの写真を探そう!
vol.3 光の種類によって写真の表現が変わる!?
vol.4 写真の明るさ「露出」をコントロールする!
vol.5 「ボケ」の演出にトライ
vol.6 動く被写体をイキイキ撮ろう!
vol.7 構図のとり方で写真orイメージが変わる!
【マメマメ知識】
カメラのケアあれこれ
羊の意外な一面に
出会える本

『sheep island』
写真:平林美紀
価格:1,680円(税込)
新風舎刊行

平林さんがニュージーランドでのホームステイ中に撮影した羊たちの写真集。羊たちの豊かな表情、意外なジャンプ力(!)、色鮮やかな牧草地など、驚きと発見がいっぱいの写真は、魅力的な動物写真撮影のヒントを与えてくれるはず。ジャンプしている羊たちを集めたポストカードブック『空とぶヒツジ』も発売中。

© 2006 FUJIFILM Corporation