富士フイルムフォトサロン

フォト昴写真展「彩時記Ⅷ」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて

フォト昴が結成されて18年。
1993年第1回を皮切りに、今回で第8回展を迎える事ができました。我々メンバーは自然界の光と影、そして点景との出会いに感動を覚え、それらを記録に残す事に写真と云う手段を選びました。
そしてメンバー1人1人が今日迄の過去を語り未来への飛躍とを今回ここで表現出来れば・・・
風、空、樹、生き物、水、花、スナップ、前回同様七つのテーマを心の彩時記として発表させて戴きます。
皆様方に御高覧いただければ一同光栄に存じます。

　　

高橋心粋写真展
［情報都市空間・「光と影」・大阪中央区］　《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

　
　今の大阪は、都市という概念を根底から変え、まったく新しい摩天楼都市としての都市景観をつくりだした。大都市はすでに物質的都市から情報都市へと変貌した。
　その内部に、様々な層を生み出していった。街路には看板やショーウィンドーがあふれ、そこを人々が目まぐるしく動きまわり、地下街は終わりのない迷路のようで、ストリートには自動車やメトロがけたたましい騒音をたてている。
　こうした、情報都市空間は、都市をいっそう手触りを感じさせない無機質なものとしたばかりでなく、益々見えにくい物にし、都市はまさに巨大なカオスとかしていく。
　今回の個展はこのように都市が変容し、揺れ動こうとしているこの21世紀の大変動のこの時、私は、新しい文化と古い文化を受け止め、レンズをとおして、21世紀の大阪中央区を動感として、光と影で表現したものであります。
是非ご高覧下さい。

高橋心粋　
　

　　

福川美佐男写真展「華・彩彩」
《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

主に信州の高原の白樺林及び高山植物の花を、ソフトフィルターを使わず、カメラはオールマニュアルで特殊技法（多重露光・2～11回・複写を含む・カメラの上下・タテヨコの移動・レンズの前後のフォーカスアウト）により、主に光線状態は半逆光か逆光で撮影。自然の光景を自分なりのイメージで創造し、木々や花々の持つ自然の美しさをよりソフトで幻想的な雰囲気の作品に。自然にはない自分のもつ感性の美を少しでも表現できたならと思い、努力しています。
今後も引続き、少しでも心のやすらぎが得られ�ホッ�とする様な作品を創作していきたいと願っていますので、皆々様のご批評、ご指導を下さいます様是非ご高覧ください。
福川　美佐男　

　

　　

第82回地懐展 　《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

　

　

　　

フォトクラブ大峰創立20周年記念写真展
「山河碧風」　《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

　

　

　　

川隅功写真展「幸せな一会」
《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

　美しい日本の風景が、天からの「光・水・風」達の恵みを受け、幸せな表情を見せる瞬（とき）、幸せにも、その場に居会わせた私は、目前で繰り広げられるその表情を五感で感じ、私も幸せな瞬（とき）を迎える。自然も私も感じた幸せな出会いを、フィルムに収めてきました。
　この写真展で、皆さんにも幸せな出会いがありますよう、写真に託して伝えたいと思います。
　私は、一昨年病で倒れ、命の尊さと儚さを身をもって知りました。静養後、昨年の年始め頃から、生まれ変わったピュアで素直な気持ちで再び自然の中に身を置き、自分の健康な命の大切さはもちろんのこと、自然の中の万物の命の尊さをも感じながら、撮影を再開しました。
今回の展示は、病気療養後の昨年約1年間強で撮影した作品のみで構成されます。かけがえの無い万物の命の大切さ、かけがえの無い自然環境の大切さを再認識いただければ幸いです。
　又、同名の写真集も上梓の予定です。写真集共々ぜひご高覧下さい。

日本写真家協会会員　川隅　功　

　

　　

野々上朱實写真展「みちくさのコンチェルト」
《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

　朝の散歩道で見慣れたはずの世界に、雑草たちの見事な個性を発見する。人々に愛されることもなく、ぼうぼうと茂り、やがて乱れて枯れ果ててゆく。そんな短い命にもかかわらず、この美しい水の惑星に共に生きるものとして、精一杯主張している。
　刈り取られたばかりの河川敷に、伸びてきた柔らかな緑が朝日を受けて輝いている。草の陰には可憐な花が恥ずかしそうに咲いている。大地に膝をついて覗いてみて初めて気づかされる小さな美の世界である。
　まだ夏だというのに紅葉してフィナーレを飾るもの。秋が来て、実を飛ばし抜け殻になってもなを夕照の中に美しいフォルムを見せてくれるもの、冬が訪れても少し暖かい日が続けば返り咲いて急な雪に凍えている慌てものもいたりして・・・。彼らは今日も小さな虫たちの営みをも包み込んで都会の片隅で素晴らしいハーモニーを奏でています。
　是非、ご高覧下さい。
野々上　朱實　

　

　　

岡本美知子写真展「昭和の記録・あの日あの時」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて

　

　　

　昭和30年に写真を始めました。ドキュメントに興味をもっていましたので、始めは新聞やラジオでニュースをキャッチして現場に訪れていました。
その写真は意識していた訳ではありませんでしたが、断片的に昭和の記録となっていました。
　撮影の依頼に心よく応じて下さった方々の人間味に感動し、単なる記録ではなく、人間味を描写したいと念じて撮り続けてきたものです。
岡本美知子　

　

　　

第16回（設立20周年記念）88フォトグループ写真展 　《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

　
　当クラブは1988年4月、全日本写真連盟大阪府本部主催の「初心者のための朝日写真教室」の受講生を母体に発足し、20年を迎えました。
　設立当初から「個性を第一に」を大切に、活動しています。出品作品は、23名の会員が、季節の移り変わり、雨の日、暑い日、寒い日、朝夕など自由に写した写真の中から46点を選定しました。スナップ、ネイチャー、動物、人物など多彩な内容です。指導をお願いしております山田一雄先生にも出品していただきました。
　今年は、クラブが発足して20周年に当たることから、これを記念して、第16回展覧会を富士フイルムフォトサロン大阪で開催することとなりました。
　会員一同、皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げます。
　

　　

つじもとかずこ写真展「塔の旅人」 　《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

　
ふと気づけば塔や古城、それらの自然の豊かさを満悦した『塔の旅人』でした。
今、中世のヨーロッパの教会の塔、古城の塔は、長い歳月を経て風景の一部となり自然と調和しながら息づいています。
私が幼い頃に絵本で見た、塔にまつわる様々な伝説、逸話に小さな憧れ、中位の夢、大きなロマンをかきたてられたものです。
マルセル・ブルーストが『神の指』と呼んだ教会の塔は、いつも人々の心に行くべき道を示してくれているように思われます。
信者でもない私も、こうした光景に心を打たれ、無意識の内にシャッターを切り続けていました。　
今回の『塔の旅』は、わたくし達が長い間忘れていた〔もの〕と〔自然〕と細やかな調和が懐かしい出逢いをもたらしてくれ、【生きることのつつましさ】を取り戻す旅でもありました。
是非、ご高覧下さい。

つじもと　かずこ　
　

　　

第56回シュピーゲル展
《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて　

　　

シュピーゲル写真家協会は、1953年に棚橋紫水、堀内初太郎、岩宮武二、木村勝正、和田生光、河野徹、佐保山尭海、玉井瑞夫の8人によって創設され、現在も独自の映像表現を目指して活動を続けている。
去年は節目の55周年を迎え、今回のシュピーゲル展に合わせて「55周年記念写真集」も刊行される。

　

　　

菊池哲男写真展「山の星月夜　眠らない日本アルプス」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて

　

　　

槍ヶ岳を始め、剱岳、白馬岳、鹿島槍ヶ岳など北アルプスの名峰を中心に八ヶ岳そして富士山を舞台に、日が沈んでから明け方に至る、山の夜の時間帯をテーマとした写真展。月と星を主人公に、眠らない日本アルプスの多様な夜の表情のなかに、昼間には決して見せることのない壮大な宇宙を感じもらいたいと思います。そして国土の7割が山地という日本人と山との関わり、夜が明けることの意味をもう一度考えてみたいと思います。

　


		高橋心粋写真展［情報都市空間・「光と影」・大阪中央区］			《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて

					今の大阪は、都市という概念を根底から変え、まったく新しい摩天楼都市としての都市景観をつくりだした。大都市はすでに物質的都市から情報都市へと変貌した。　その内部に、様々な層を生み出していった。街路には看板やショーウィンドーがあふれ、そこを人々が目まぐるしく動きまわり、地下街は終わりのない迷路のようで、ストリートには自動車やメトロがけたたましい騒音をたてている。　こうした、情報都市空間は、都市をいっそう手触りを感じさせない無機質なものとしたばかりでなく、益々見えにくい物にし、都市はまさに巨大なカオスとかしていく。　今回の個展はこのように都市が変容し、揺れ動こうとしているこの21世紀の大変動のこの時、私は、新しい文化と古い文化を受け止め、レンズをとおして、21世紀の大阪中央区を動感として、光と影で表現したものであります。是非ご高覧下さい。高橋心粋


		第82回地懐展			《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて


		フォトクラブ大峰創立20周年記念写真展「山河碧風」			《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて


		第16回（設立20周年記念）88フォトグループ写真展			《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて

					当クラブは1988年4月、全日本写真連盟大阪府本部主催の「初心者のための朝日写真教室」の受講生を母体に発足し、20年を迎えました。　設立当初から「個性を第一に」を大切に、活動しています。出品作品は、23名の会員が、季節の移り変わり、雨の日、暑い日、寒い日、朝夕など自由に写した写真の中から46点を選定しました。スナップ、ネイチャー、動物、人物など多彩な内容です。指導をお願いしております山田一雄先生にも出品していただきました。　今年は、クラブが発足して20周年に当たることから、これを記念して、第16回展覧会を富士フイルムフォトサロン大阪で開催することとなりました。　会員一同、皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げます。


		つじもとかずこ写真展「塔の旅人」			《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて

					ふと気づけば塔や古城、それらの自然の豊かさを満悦した『塔の旅人』でした。今、中世のヨーロッパの教会の塔、古城の塔は、長い歳月を経て風景の一部となり自然と調和しながら息づいています。私が幼い頃に絵本で見た、塔にまつわる様々な伝説、逸話に小さな憧れ、中位の夢、大きなロマンをかきたてられたものです。マルセル・ブルーストが『神の指』と呼んだ教会の塔は、いつも人々の心に行くべき道を示してくれているように思われます。信者でもない私も、こうした光景に心を打たれ、無意識の内にシャッターを切り続けていました。　今回の『塔の旅』は、わたくし達が長い間忘れていた〔もの〕と〔自然〕と細やかな調和が懐かしい出逢いをもたらしてくれ、【生きることのつつましさ】を取り戻す旅でもありました。是非、ご高覧下さい。つじもと　かずこ