本写真展は、芥川氏自らが開発した大判カメラ（4×5フィルムカメラ）で、上空から日本の四季折々の風景を撮影した作品を展示いたします。芥川氏がこれまでに撮影に要したフライト時間はのべ5000時間を超え、その飛行距離は100万㎞、地球25周分にも及び、その多くを「1000feet」（約300m）という航空法で定められた市街地での最低高度で撮影されております。

空という一味違った視点から、雄大かつダイナミックに表現された自然の造形美や光と影が織り成す季節の表情、またそこに息づく人々の生活感が感じられる選りすぐりの作品を、銀塩プリントならではの、美しく、迫力のあるサイズでお楽しみいただけます。

芥川善行（あくたがわ・よしゆき）氏プロフィール

1939年愛媛県松山市生まれ。高校時代から写真雑誌の月例コンテストの常連となり、のちにフリーのプロカメラマンとなる。70年代くらいから本格的に航空写真を撮りはじめ、全日空のカレンダーや政府の海外向けグラフ誌などを撮影。空撮用のカメラの改良の必要性からはじめたカメラの開発でも世界的に注目されており、「フォトキナ」では毎回新作を発表。写真集に「1000feet」（セキ発行/エス・ピー・シー販売）がある。日本写真家協会会員。社団法人日本写真協会1999年度賞受賞。