道内では、日本の滝100選に選ばれた6箇所の滝をはじめ、有名無名の数百の滝がその美しさを競っています。雪解けから、初冬の頃まで(場所によっては一年中)、滝はそれぞれの季節ごとに、さわやかな魅力を私たちに見せてくれます。 滝の周辺では飛沫によりマイナスイオンが発生し、ストレス・不眠症などに有効で、「飛沫浴」は周囲の「森林浴」とあわせて相乗的な「癒し」効果があると言われています。また、近くに温泉があるケースが多いので、楽しみも倍加されます。 ただ滑りやすい場所が多く、夏は虫にも刺されやすいので運動靴や長袖のシャツ等は準備しておきましょう。(詳しくは後で) ここでは、家族連れで楽しめる代表的な滝をご紹介します。もちろん、被写体としても魅力的です。 1.札幌周辺の滝 アシリベツの滝(札幌市) 「日本の滝100選」のひとつ。 札幌市、滝野すずらん丘陵公園内にある。落差約30メートルを一気に落ちる豪快さが男性的な滝。 アクセス 支笏湖に向かう453号線で、真駒内を過ぎ、常盤で左方向に進む。 撮影データ 35mm一眼レフ 100〜300mmズーム RDPII 1/250秒オート(評価測光、以下同じ) 鱒見の滝(札幌市) 札幌市、滝野すずらん丘陵公園内にあり、アシリベツの滝とともに同園の代表的な滝。落差約20メートル。岩壁を静かに流れる優美さが魅力。 アクセス 上記と同じ。 撮影データ 645判一眼レフ 80〜160mmズーム RVP 1/2秒オート(-1/3EV) 魚留の滝(小樽市) 小樽市。朝里川温泉から定山渓温泉へ向かう道道1号線の途中、原生林の中に朝里川が刻んだ深い谷にかかる滝。落差は約20メートル。幅が広く存在感のある滝。 紅葉の時期もすばらしい。 撮影データ 645判一眼レフ 45〜85mmズーム RVP 1/2秒オート 2.行楽地の滝 盤ノ沢の滝(赤井川村、キロロリゾート) 小樽市の南、赤井川村、キロロリゾートの入り口にある。融雪期には大量の水で豪瀑となる。大きな岩壁が雄大な舞台となっている。 アクセス 国道393号線で赤井川村に向かい、常盤で左に進む。 撮影データ 35mm一眼レフ 28〜70mmズーム RDPII 1/2秒オート 壮瞥滝(洞爺湖) 洞爺湖温泉の東側入り口にあり、洞爺湖の水が流れ落ちている。周囲は公園化され、渓流撮影にも適している。 アクセス 国道453号線から洞爺湖温泉に入る上り坂の手前、公衆トイレの裏側の道を奥に進む。 撮影データ 645判一眼レフ 45〜85mmズーム RVP 1/4秒オート PLフィルター使用 キムンドの滝(洞爺湖) 洞爺湖の東側、仲洞爺のキャンプ場の近くにある。滝までの途中の渓流も美しい。 アクセス 道道132号線沿い仲洞爺に案内標識があり、道の突き当たりにある。 撮影データ 35mm一眼レフ 28〜70mmズーム RVP 1/2秒オート 三階滝(大滝村) 北湯沢温泉から10km、大滝村にある、長流川にかかる滝。融雪期は水量も豊か、紅葉期もすばらしい。近くに名水も湧き出ている。 アクセス 札幌からは中山峠、喜茂別、双葉経由で国道453号線に乗ってすぐ。 撮影データ ホースマンVH(6X9判) 65mmレンズ RVP 1/125秒 F16 PLフィルター使用 白ひげの滝(美瑛町、白金温泉) 美瑛町白金温泉にあり、災害避難用の橋から見下ろせる。地層の隙間から流れ出るめずらしい潜流瀑(全国でも数少ない)。美瑛川は温泉の成分でコバルトブルーに染められ美しい。 下に降りる道は無い。40メートルのロープがあれば降りられ、それなりに収穫はある(下の写真)が、筆者はここでケガをした。くれぐれもご注意を。足腰に自信のある人のみお薦め。 また、近くには白金不動の滝もある。子供が水遊びできるので、こちらは家族向けの滝。 アクセス 国道237号線から十勝岳の望岳台に向かう途中にある。美瑛町からと上富良野町からの2つのルートがある。 撮影データ 上 ヤシカマット(6X6判)、80mmレンズ 下 ホースマンVH(6X9判)、65mmレンズ (上下共)RVP、1/2秒、F22 3.その他のおすすめの滝 三段滝(芦別市) 巨大な岩盤の層が露出し、スケールの大きな風景を展開している。この滝は露出層の一部にかかっている。周囲は公園化され、撮影ポイントも確保されている。 アクセス 国道452号線にあり、夕張市、富良野市、滝川市などからアクセスできる。 撮影データ 645判45mm単焦点カメラ RVP 1/4秒オート PLフィルター使用。 白銀(しらがね)の滝(浜益村、雄冬) 日本海に面した国道231号線、浜益村・雄冬の滝。落差約40メートル。融雪期の快晴時には虹がかかり、夕陽が当たると岩壁が金色に輝く。 アクセス 札幌から国道231号線を北上する。増毛町との境界付近にある。 撮影データ 645判一眼レフ 45〜85mmズーム RVP 1/125秒オート PLフィルター使用 上大滝(森町) 函館の北、森町に流れる鳥崎川。この滝は鳥崎渓谷八景の一つ。 落差は18メートルほどだが、水に勢いがあり、広い川原に轟音が響く。 アクセス 国道5号線の「道の駅もり」の近くに渓谷入口の看板がある。そこから12.5kmほど。 撮影データ 645判一眼レフ 45〜85mmズーム RVP 1/125秒オート PLフィルター使用 山彦の滝(丸瀬布町) 滝壷は無く、裏側に歩いて行ける、珍しい滝。不動明王が祀られている。冬は巨大な氷瀑になる。付近の丸瀬布温泉も良かった。 アクセス 国道333号線経由、丸瀬布町の森林公園・いこいの森からさらに奥に5kmほど進む。 撮影データ 645判一眼レフ 45〜85mmズーム RVP 1/15秒オート PLフィルター使用 4.付録 (1) 道内の「日本の滝100選」の滝(アシリベツの滝以外) 〜 流星の滝・銀河の滝(上川町、層雲峡)、羽衣の滝(東川町、天人峡)、賀老の滝(島牧村)、インクラの滝(白老町)、オシンコシンの滝(斜里町)、 銀河の滝(左)と流星の滝(右) 羽衣の滝 羽衣の滝(左)と旭岳(滝見台より) 賀老の滝 インクラの滝 オシンコシンの滝 (2) 最北端・最南端の滝〜礼文滝(礼文町)、吉岡不動滝(福島町) 礼文滝(最北端の滝) 吉岡不動滝(道内最南端の滝) 5.滝に行くとき準備するもの、その他 (1) 衣類〜軍手、タオル(首に巻いて虫から守るのにも有効)、長袖のシャツ、帽子、予備の靴下等 (2) 虫除けスプレー、虫刺されの薬等 (3) 長靴(できるだけ長いもの)か、運動靴(水濡れに強いもの) ※ 滝の周辺は急に深くなっている場所もあるので、子供連れの場合は目を離さないようご注意ください 近年、滝めぐりが静かなブームになっています。マイナスイオンの「癒し効果」も含めて、水辺を訪れることで心身がリフレッシュされるので、人気を呼んでいるようです。 また日本人は古来から滝を好み、滝を信仰や修行の場所として、特別の思いを持って来ました。このような伝統も現代人を引き寄せているのでしょう。 インターネットでも、滝に関するホームページが全国で多数開かれています。そして、有名な観光地だけでなく、地元の隠れた名滝を訪れる人も多くなっています。 今回の特集をきっかけに、あなたも地元の滝の良さを再確認してみて下さい。 撮影マップ 北 正明(きた まさあき)氏プロフィール ・ 1953年(昭和28年)北海道、滝川市生まれ。 ・ 1980年頃より、花、風景などを撮り始める。 勤務先のカレンダー・パンフレット等に写真が使われるようになる。 近年は、滝・渓流を中心に、水の風景をテーマに撮影を続けている。 ・ 1994年、北の写真家集団「DANNP」に入会し、翌年から「DANNP」写真展に毎年参加している。 ・ 1996年、写真展「水の貌(みずのかたち)」を芦別市と奈井江町で開催。以後札幌市・滝川市・砂川市等で個展を随時開催している。 ・ 2001年8月、ホームページ開設。 現住所 : 滝川市新町1丁目4番25号 TEL・FAX 0125(24)2886 Eメール : m-kita@f7.dion.ne.jp ホームページ : http://www.h3.dion.ne.jp/~m-kita