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2010年「緑の協力隊」体験リポート

中国・ホルチン砂漠の緑化活動 2010年「緑の協力隊」リポート

「緑の協力隊」は、富士フイルム労働組合が中国・内蒙古自治区のホルチン砂漠で毎年行っている植林活動です。13回目となる2010年は、8月1日~4日までの3日間、日本からは富士フイルム労働組合員10名と、中国現地法人である富士フイルム(中国)投資有限公司(以下FFCN)の社員13名及び、FFCNが募集した中国の一般参加者3名の計26名が、一緒に汗を流しました。参加者による現地レポートをお届けいたします!

[写真]富士フイルム労働組合 前書記長 伊藤 智

東京から内蒙古へ。飛行機とバスを乗り継ぐ7時間の旅

富士フイルム労働組合
前書記長 伊藤 智

成田空港から約3時間のフライトで瀋陽(シェンヤン)に到着した。
瀋陽は、国際線の便が少なく、海外からの入出国者も少ないため、入国手続きはスムーズだった。ここから約3時間半、バスに揺られ、滞在地となる后旗(コウキ)を目指す。
途中、圧倒されたのが現地の交通事情だ。踏み切り近くの狭い道路で、大型トレーラーがあえて道をふさぐかのように、何度も切り返しをしていたことで、渋滞に巻き込まれた。
渋滞の影響は幸い小さく、后旗には、予定より約1時間程度の遅れで到着できた。一緒に緑化活動を行うFFCNの社員13名と合流し、モンゴル式歓迎会で打ち解け合った。ここでいただいた白酒(パイチュウ)は36度。強い香りが喉に残った。
明日から3日間の炎天下での緑化活動が待っている。この日は少しだけ早く床に就いた。

1.障子松600本を植林へ

ホルチン砂漠ってどんなところ?

近年の急激な乾燥化でできた、
北海道に匹敵する大きさの砂漠です。

ホルチン砂漠は、北海道旭川市と同じ北緯42度に位置する中国・内蒙古自治区にあり、面積もほぼ北海道と同程度の大きさがあります。日本から一番近い砂漠(国内砂丘などを除く)であり、近年、日本にも大量に飛んでくるようになった黄砂の一因にもなっている砂漠です。
ステップ気候帯で、年間降水量は500㎜以下にとどまりますが、実は、30年ほど前までは砂漠ではありませんでした。放牧により家畜が草を食い尽くし、その状態のまま放置された結果、砂漠化してしまったのです。
砂漠化は、現地農民の生活を経済面・環境面で圧迫するだけでなく、黄砂の発生のように国を超えた環境被害をもたらす一因にもなっています。

[写真]ホルチン砂漠

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