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CR搭載移動型X線装置「Sirius Ubiquitas」
撮影したその場で高画質な画像で迅速な確認が可能
国内初!CR搭載移動型X線装置「Sirius Ubiquitas」新発売
富士フイルムと日立メディコが共同開発


平成19年4月4日
富士フイルム株式会社
株式会社日立メディコ

 富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆、以下富士フイルム)と株式会社日立メディコ(社長:稲員 裕三、以下日立メディコ)は、迅速化、効率化が求められている医療現場の高いニーズにお応えするため、CR搭載移動型X線装置「Sirius Ubiquitas(シリウス ユビキタス)」を共同開発しました。本製品は、富士フイルムが1981年世界に先駆けて開発したデジタルX線画像診断システム「FCR」(Fuji Computed Radiography)と、機動性、操作性に優れた日立メディコの移動型X線装置「Sirius」を融合させたものです。移動型X線装置にCR(computed radiography)を搭載したモデルは国内で初めて*1の製品で、4月中旬より日立メディコと、富士フイルムの国内販売子会社である富士フイルムメディカル株式会社(社長:加藤 久豊)が販売します。

 近年、医療現場では、病室からの移動が難しい重症患者の撮影や手術室での緊急撮影等の需要が増加しており、X線(レントゲン)撮影室以外で撮影した画像を迅速にかつ高画質で確認するニーズが高まってきています。しかし、従来の移動型X線装置には、画像を確認する機能を搭載していないものが多いため、再撮影の要否をその場で判断することができませんでした。そのため、医療現場では、操作性に優れ、撮影後ただちに画像を確認でき、撮影画像のデータ管理が容易な移動型X線装置が求められています。

 こうしたニーズにお応えすべく、CRの分野で世界のトップシェアを誇る富士フイルムと移動型X線装置で国内トップシェアを誇る日立メディコが、国内で初めてCRを搭載したコンパクトな移動型X線装置を共同で開発しました。

 「FCR」は、イメージングプレート(IP)に記録したX線画像情報を読み取り、診断目的に合わせて最適なデジタル画像処理を行うことで高精度の診断画像を生成するデジタルX線画像診断システムで、富士フイルム独自の高画質デジタル画像処理ソフトウェア「Image IntelligenceTM」を搭載し、高画質な画像を提供します。「FCR」により撮影した画像を即時にデジタル化できるため、ベッドサイドや手術室で撮影したものも、その場で高画質な画像確認や画像のデータ管理も可能になります。またIPは何度も書き込みが可能なため、多くのカセッテを準備、運搬する必要も無くなり、現場での作業性が大幅に向上します。さらに、日立独自の技術によるモノタンク式X線発生装置*2を採用し、コンパクトな本体と簡便な操作性を実現しています。 そのため、機動性も大幅に向上し、小柄な技師の方にも安心して操作いただけます。

 富士フイルムと日立メディコは、それぞれの技術を活かし、医療現場の幅広いニーズにお応えいたします。

 なお、本製品を平成19年4月13日~15日にパシフィコ横浜で開催される2007国際医用画像総合展(ITEM2007)に展示いたします。

 
*1:
富士フイルム、日立メディコ調べ 
 
*2:
X線管装置にX線高電圧装置を組み込んで一体化したもの。これにより、高圧ケーブルが不要となりコンパクトな装置が実現できます。 





1.発売日    平成19年4月中旬

2.製品名    「Sirius Ubiquitas(シリウス ユビキタス)」  薬事認証番号: 第219ABBZX00107000号
           (販売名および型名:移動型X線装置 Sirius Ubiquitas)

3.価格(標準仕様)   29,400千円(標準仕様)

4.主な特長

(1)高画質かつ迅速処理を実現
「FCR」を搭載することにより、撮影画像がデジタル処理され、撮影現場で高画質な画像確認が可能となります。そのため、再撮影の必要性の判断や手術室での緊急性の高い撮影にも対応できます。

(2)デジタル処理による利便性、環境への配慮
デジタル処理された撮影画像は、モニター診断、画像サーバーでの一括保管、簡便な画像検索が可能となります。また、画像をデジタル化することで、処理液を必要としないドライイメージャーでの出力が可能な、環境にも配慮した装置です。

(3)コンパクトで操作性抜群
小型「FCR」やモノタンク式X線撮影装置の採用により、コンパクトな一体型デザインを実現。病室等の撮影現場における操作性も優れています。また、デュアルモータードライブ方式*3の採用により、狭いスペースの走行やエレベータの出入りも容易にでき、小回りのきく走行、X線管球の運転が可能で機動性に優れています。
さらに、軽量かつコードレスであるIPカセッテを使用しますので操作性に優れ、撮影現場での業務効率が大幅に向上します。 カセッテは回診中に繰り返し使用することができるので、大量のカセッテを持ち運ぶ必要がなくなり、回診時の撮影枚数の制限がなくなります。

 
*3:
2個の駆動輪を独立したモーターにより制御して台車を移動させる方式。病室の入り口やベッドサイドでの小回りが可能となります。 

(4)快適なワークフローの実現
今回開発したノート型制御装置「Console」に、無線LAN機能(オプション)を搭載することにより、ネットワークへの接続などにおいても快適なワークフローを実現いたします。
  
(5)ポジショニングの容易性
関節構造を備えたX線管部支持方式「パンタアーム方式」を採用しているため、撮影時の位置決めが容易にできます。 


CR搭載移動型X線装置「Sirius Ubiquitas」




本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
報道関係  広報部
 TEL 03-6271-2000



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