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ニュースリリース

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富士フイルム 再生医療ベンチャーのレグセル社へ出資
再生医療製品の開発支援を行う業務提携契約も締結

2017年5月10日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、本日、免疫細胞を活用した新たな医療技術の実用化を目指す再生医療ベンチャーのレグセル株式会社(以下レグセル社)の第三者割当増資を引き受け、同社に170百万円を出資しました。また、今回の出資にあたり、4月28日にレグセル社と再生医療製品の開発支援を行う業務提携契約を締結しています。

今回の資本・業務提携を通じて、免疫細胞治療の最先端技術へのアクセス、さらにはその応用展開を図り、自社再生医療製品の研究開発を加速させていきます。さらに、今後、グループ会社の株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(以下J-TEC)を通じて、レグセル社より細胞培養プロセスの開発や薬事コンサルティングなどを受託します。

レグセル社は、自家制御性T細胞(*1)および他家iPS細胞(*2)由来キラーT細胞(*3)を用いた免疫細胞治療の画期的な技術を開発し実用化することを目指す再生医療ベンチャーです。世界的に著名な免疫学研究者である、坂口志文教授(大阪大学名誉教授 兼 京都大学名誉教授)および河本宏教授(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所教授)から、高品質なT細胞を増殖・作製する技術を導入しています。今後、本技術を活用して、数年内に免疫細胞を用いた再生医療製品の臨床開発を実施予定です。

現在、T細胞を用いた免疫細胞治療は、副作用が少なく高い効果が期待できることから、研究開発が活発化しています。なかでも、制御性T細胞を用いた治療は、リウマチなどの自己免疫疾患や生体移植時の免疫拒絶に対する新たな解決策となり得ると考えられています。また、キラーT細胞を用いた治療は、がんへの高い治療効果が見込まれており、他家iPS細胞を用いることにより優れた利便性が期待されています。そのため、これらの治療に対する研究開発に注目が集まっています。

富士フイルムは、iPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーである米国子会社Cellular Dynamics International, Inc.(セルラー・ダイナミクス・インターナショナル、以下CDI社)を通じて、加齢黄斑変性、網膜色素変性、パーキンソン病、心疾患、がんの領域で、iPS細胞を用いた細胞治療の研究開発を推進しています。

また本年1月には、再生医療製品の研究開発を加速するため、オーストラリアの再生医療ベンチャーCynata Therapeutics Limited (サイナータ・セラピューティクス、以下、Cynata社)へ出資しました。Cynata社は、GvHD(*4)の患者を対象に、他家iPS細胞を用いた再生医療製品の臨床試験の開始を予定しているなど、世界最先端の取り組みを進めています。なお、本臨床試験では、CDI社が提供したiPS細胞が使用されます。

富士フイルムは、長年の写真フィルムの研究で培ってきた高機能素材技術やエンジニアリング技術と、グループ会社のJ-TECの治療用細胞の生産技術、CDI社の世界トップのiPS細胞関連技術・ノウハウを融合し、再生医療分野の研究開発をさらに推進していくことで、再生医療の産業化に貢献していきます。

<レグセル社の概要>

株式会社iPSポータル(*5)が手掛ける大学発ベンチャー支援活動の一環で2016年1月に京都市に設立された再生医療ベンチャー。免疫学で世界をリードする、坂口志文教授および河本宏教授から、高品質なT細胞を増殖・作製する技術を導入し、免疫細胞を活用した新たな医療技術の実用化を目指す。

社名 レグセル株式会社
社長 松田 直人
所在地 京都府京都市上京区河原町通今出川下ル梶井町448番地5
設立 2016年1月27日
資本金 5,854万円
事業内容 制御性T細胞、キラーT細胞を活用する新たな免疫細胞治療の技術開発

*1 患者本人由来の制御性T細胞。制御性T細胞とは、免疫応答を制御し抑制する能力を持つT細胞の一種で、過剰な免疫応答を抑えるためのブレーキ機能を果たす。

*2 患者本人以外の健常人の細胞から作製したiPS細胞。事前に細胞を作製しておくことができるため、治療に用いる際に高い利便性がある。

*3 細胞傷害性T細胞と呼ばれるT細胞の一種。体内のウイルスやがん細胞などの異物を攻撃する。

*4 移植片対宿主病。移植片にとって、レシピエント(臓器受給者)の体は異物と認識される。ドナー(臓器提供者)の臓器が、免疫応答によってレシピエントの臓器を攻撃することによって起こす症状の総称。

*5 2014年7月にiPS細胞関連技術の応用研究や事業化支援などを目的に設立された会社。2016年2月には国内初の国家戦略特別地域事業者として創薬分野などにおけるiPS細胞技術のさらなる応用に取り組むなど、事業領域を拡大している。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係 コーポレートコミュニケーション部
  • TEL 03-6271-2000
  • その他のお問い合わせ 再生医療事業部
  • TEL 03-6271-3030
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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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