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ニュースリリース

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さまざまな事業分野の製品のデザイン力と性能が評価され、

富士フイルム主要29製品が「グッドデザイン賞」を受賞!

携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair(カルネオ エックスエアー)」と
X線画像診断装置「CALNEO Dual(カルネオ デュアル)」が「ベスト100」に選定

2018年10月3日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2018年度グッドデザイン賞(*1)において、インスタントカメラinstax“チェキ”シリーズやデジタルカメラ「Xシリーズ」、内視鏡システムなど、さまざまな事業分野の主要29製品が「グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせいたします。当社は、1985年から34年連続で同賞を受賞しています。さらに今回、在宅医療などにおいて簡便なX線検査を実現する携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair(カルネオ エックスエアー)」と、一度のX線照射で、高精細な一般X線画像に加え、骨密度測定用の骨強調画像を同時に取得できるX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Dual(カルネオ デュアル)」の2製品が、「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれました。

製品の外観デザインだけでなく、各製品の高い性能、使いやすさ、快適な操作性を実現したユーザーインターフェースなど、さまざまな観点から高く評価され、過去最多となる29製品の受賞に至りました。

当社は、あらゆる製品・サービスの開発において、機能や性能を追求するとともに、その優れた機能を最大限に活かすデザイン開発に取り組んでいます。外観デザインの美しさに留まらず、簡単・快適な操作性や携帯性などに徹底的にこだわったデザインの実現により、製品の新たな価値創出を目指しています。

デザインを製品価値の一つと捉えて注力する中、多くの応募の中から非常に多くの製品がグッドデザイン賞に選ばれたことを励みに、これからも優れた製品の開発に取り組んでいきます。

*1 1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」を母体とし、1988年より財団法人日本産業デザイン振興会(現公益財団法人日本デザイン振興会)の主催事業として運営される日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。これまで50年以上にわたり、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを広く伝えることを目的に展開されています。

[ロゴ]GOOD DESIGN AWARD 2018 BEST100/GOOD DESIGN AWARD 2018

<「グッドデザイン賞」受賞29製品)>

①携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair」
【グッドデザイン・ベスト100】

②X線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Dual」
【グッドデザイン・ベスト100】

[写真]

[写真]

③インスタントカメラ「instax SQUARE SQ6」 ④ハイブリッドインスタントカメラ「instax SQUARE SQ20」
⑤スマートフォン用プリンター「instax SHARE SP-3」 ⑥プレミアムコンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM XF10」
⑦ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-A5」 ⑧ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T3」
⑨ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T100」 ⑩ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-H1」
⑪ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX 50R」 ⑫中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズ
「フジノンレンズ GF45 mmF2.8 R WR」
⑬中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズ
「フジノンレンズ GF250mmF4 R LM OIS WR」
⑭デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ
「フジノンレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」
⑮デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ
「フジノンレンズ XF200mmF2 R LM OIS WR」
⑯デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ
「フジノンレンズ XF8-16mmF2.8 R LM WR」
⑰デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ
「フジノンレンズMKX18-55mmT2.9/MKX50-135mmT2.9」
⑱放送用ポータブルズームレンズ
「FUJINON UA46×9.5BERD/ UA46×13.5BERD」
⑲インクジェットデジタル印刷機「Jet Press 750S」 ⑳化粧品「アスタリフトシリーズ」
㉑化粧品「アスタリフト ホワイトシリーズ」 ㉒写真分類ソフト「アシストソフトforスクールフォト」
㉓社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」 ㉔一包化監査支援システム「プルーフィットワンドース」
㉕感染症検査装置「富士ドライケム IMMUNO AG2」 ㉖乾式臨床化学分析装置「富士ドライケム NX700」
㉗十二指腸用処置スコープ「ED-580T」 ㉘LED光源搭載内視鏡システム「EP-6000, EG-6400N」
㉙ドライレーザーイメージャー「DRYPIX EDGE」

受賞製品の概要および審査員のコメントは、以降をご参照ください。

<グッドデザイン賞 受賞製品>

携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair」 【グッドデザイン・ベスト100】

富士フイルム初となる、手軽に持ち運ぶことができる携帯型X線撮影装置。小型・軽量なX線管球とバッテリーを採用し、可搬性/操作性に優れた総重量3.5kgを実現。在宅医療での撮影など、スペースが限られた場所での簡便なX線撮影と画像確認をサポートする。当社独自のISS方式(*2)とノイズ低減回路(*3)を搭載したX線画像診断装置「FUJIFILM CALNEO Smart」のような高感度検出に対応したカセッテDRを利用することで、低線量でも高画質な画像を得ることができる。
これにより、在宅医療などにおいてX線撮影を行う医師や技師の移動や撮影準備などの身体的負荷低減と、患者の被ばく量低減に貢献する。

*2 ISS(Irradiation Side Sampling)方式。センサー(TFTパネル)を、X線照射面側に配置する方式。従来方式のFPD(X線画像平面検出器)に比べ、より減衰が少ない段階のX線エネルギーを光信号に変換でき、X線エネルギーの変換効率を高めることができる。

*3 X線情報をセンシングする性能を高め、かつX線を低ノイズで検出することを可能とした電気回路。

[写真]

【審査員の評価コメント】

世の中にある在宅医療のフローそのものを刷新し、大きな変革の可能性を秘めた超小型X線撮影装置である。小さく軽く取り回しが効き、外観も操作性も優れている。この製品が特に素晴らしいのは、表層的なアプローチではなく、在宅医療の実態とそこにある問題を解決するために、自社の技術が今までにないかたちで有機的に繋がり、一つのプロダクトへと美しく集約された点にある。過去の資産を生かしながら本質的価値を問い直し、革新的な開発に挑戦する姿勢は、多くの企業や社会に勇気を与えるであろう。医療現場のみならずさまざまなフィールドで活躍することを予感させ、このデザインの持つ可能性を感じた。


X線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Dual」 【グッドデザイン・ベスト100】

一度のX線照射で、高精細な一般X線画像に加え、骨密度測定用の骨強調画像を同時に取得できるデジタルX線画像診断装置。現在の骨粗しょう症診断では、一般X線画像の撮影と骨密度測定は、それぞれ別の装置で行われており、被検者は装置間を移動しなければならず、また骨密度測定の際に撮影の位置を決め直して、その体勢を数十秒間維持する必要がある。本製品は、X線エネルギーの吸収感度が異なる2種類のX線検出部を積層した「デュアル構造」を採用することで、一般X線画像と骨強調画像の同時取得を可能にした。また、従来のカセッテDRと同等のサイズを実現しているため、既存の撮影台で使用可能。高齢化に伴って、さらなる増加が見込まれる骨粗しょう症診断における、撮影のワークフロー改善に貢献する。

[写真]

【審査員の評価コメント】

従来の骨粗しょう症診断は、一般X線診断と骨密度測定という別々の検査を受けなければならないため、装置、検査室、手間も二倍必要であり、患者にとっても二回の被ばくは負担だった。このカセッテの大きな特徴は、既存のカセッテ規格に準拠しながら、一般撮影と骨密度撮影を一度に行える事である。医療現場において、ワークフロー改善、被検者と技師の被ばく量や身体的負荷の低減、さらにコスト、スペースが激減するメリットが生まれた。今まで当たり前と思っていた事が、自社技術の発見を起点に、連鎖的な社会貢献性を生むデザインとなった好例といえる。


インスタントカメラ「instax SQUARE SQ6」

撮ったその場ですぐにプリントにして楽しめるインスタントカメラinstax“チェキ”シリーズのラインアップで、スクエアフォーマットのフィルムに対応したアナログ露光方式のインスタントカメラ。多彩な撮影機能の搭載や、シーンを選ばずファッション感覚で持ち歩けるシンプル・スタイリッシュなデザインにより、大切な瞬間を逃さずスクエアフォーマットのプリントにして楽しめる。正方形のシルエットかつシンプルで愛着がわくデザインは、ボディ表面に施したグリップ性を高める斜めのローレット(*4)や、高級感のあるメタリック仕上げにしたレンズ周りのリング部分など、あらゆる観点にもこだわった。

*4 細かい凹凸状の加工のこと。

[写真]

【審査員の評価コメント】

デジタルが隆盛する時代において、アナログの楽しさや価値の創出が実現できている。レンズを中心にCMF(Color(色)、Material(素材)、Finishing(加工))と造形で、上下で分割した表現はカメラらしさを浮き彫りにし、二時的な機能部位は背景で静かに佇むような表現がされていて良い。斜めの上品なパターンも機能美となっている。


ハイブリッドインスタントカメラ「instax SQUARE SQ20」

撮ったその場ですぐにプリントにして楽しめるインスタントカメラinstax“チェキ”シリーズに、デジタルイメージセンサーとデジタル画像処理技術を搭載したハイブリッドインスタントカメラを新たにラインアップ。ハイブリッドインスタントカメラの特長であるプリント出力前の画像編集・加工機能に加え、動く被写体の決定的な瞬間を選んでプリントできる「モーションモード」を新たに搭載。動きのあるダイナミックな瞬間をスクエアフォーマットのチェキプリントにして楽しめる。左右対称に配置した2つのシャッターボタンやグリップ性向上を意識したデザインに加え、“チェキ”シリーズとして初となる撮影時のズーム機能(4倍ズーム)を搭載し、使いやすさを追求した。

[写真]

【審査員の評価コメント】

さまざまなソーシャルアプリで済ませてしまう時代に、リアルな手触り感のある体験や創造性を与えるデザインとして興味深い。使い易さから追求されたアイコニックで柔らかいフォルムと一貫性のあるディテールがとても自然に、気持ち良く手のひらに収まる。前機種を継承しつつも着実な進化を遂げていて、楽しさとシンプルさを具現化したアイコニックで日本的なデザインとして今後の発展に期待する。


スマートフォン用プリンター「instax SHARE SP-3」

スマートフォン(スマホ)で撮影した画像を、専用アプリを通じて、いつでもどこでもスクエアフォーマットのチェキフィルムにプリントできるスマートフォン用プリンター。スマホやSNSで親しまれているスクエアフォーマットの画像をトリミングせずにプリントして楽しめる他、専用スマホアプリに搭載されているテンプレート機能などを活用し、好きな文字を自由な大きさ、色、濃度で写真画像に組み込んでプリントするなど、さまざまな楽しみ方が可能。撮りためたスマホの画像をチェキフィルムにプリントして、友人と共有することや、チェキプリントならではの質感を楽しめる。洗練された高級感のある外観に仕上げながら、シャープな造形により薄型化・小型化も実現させたデザインで、シーンを選ばず使用できる。

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【審査員の評価コメント】

若者に圧倒的な支持を得ているinstaxシリーズから、スマートフォンで撮影した画像も簡単に出力できるプリンターが登場した。あらゆるものがスマホに集約され、デジタル化が進む中、デジタルからアナログに逆変換させるのは容易ではない。ところが、instaxシリーズはその壁を容易に飛び越えてしまった。プリンター本体の滑らかでマットな肌触り、フィルムの出力されるスピードやポジション、そして銀塩プリントの風合い。全ての要素を体験と捉えて、独自の価値としてデザインしている点が秀逸である。


プレミアムコンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM XF10」

約280g(*5)の小型・軽量ボディに、当社「Xシリーズ」のミラーレスデジタルカメラで採用している(*6)、2,424万画素の大型APS-Cサイズセンサーを搭載し、高画質を実現したプレミアムコンパクトデジタルカメラ。撮影の基本操作を簡単に行えるようにボタン・ダイヤルを配置。背面液晶モニターには、直感的な操作が可能なタッチパネルを採用することで、シンプルで快適な操作性を実現。気軽に高画質な写真撮影を楽しむことができる。また、焦点距離18.5mm(35mm判換算:28mm相当)の広角フジノンレンズを搭載することで、薄型ボディを実現しつつ、開放F値2.8の明るさによる優れた描写力を備えている。ボディカラーには、シャンパンゴールドとブラックを採用した2機種を用意。使いやすさのみならず、高級感のあるボディデザインとし、撮影する楽しみを広げる。

*5 付属バッテリーとメモリーカードを含む。

*6 当社ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T100」などで採用している。

[写真]

【審査員の評価コメント】

いつもカバンに入っていて、普段は持っている事すら忘れているのに、ここ!という時に最高の画質で映像を切り取る。そんなシーンを容易に想像できるカメラ。薄さを追求するためにレンズキャップを外側ではなく内側にロックする機構を採用した点も新しい。


ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-A5」

新開発センサーを搭載した小型軽量なミラーレスデジタルカメラ。「Xシリーズ」のエントリー向けモデルとしてワールドワイドに展開している。従来機「FUJIFILM X-A3」で好評の「自分撮りに最適な機能」や「簡単で使いやすい操作性」などの特長を継承しながら、センサーおよび画像処理エンジンの性能向上による高速・高精度AFや、省電力設計などで、より快適な撮影が可能。さらに電動ズーム搭載の小型・軽量な標準ズームレンズ「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5 OIS PZ」との組み合わせで、多様な撮影ニーズにこたえる。さらに、評価の高かった「高品位な外観デザイン」を進化させ、金属製の軍艦部に美しい曲面のデザインを採用。使い勝手を向上させ、より所有欲を喚起するデザインとした。

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【審査員の評価コメント】

大幅な基本性能の向上を図りながらも従来機「FUJIFILM X-A3」のクラシカルな魅力部分は継承し、エントリーユーザーの求めるさらなる使いやすさの部分がアップデートされている。精密機器として人から距離を置きつつも道具として少しだけ人に歩み寄る。そんなバランスを実現するための工夫が随所にうかがえる。


ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T3」

新開発の2610万画素「X-Trans™ CMOS4」(*7)センサーと高速画像処理エンジン「X-Processor4」を搭載し、「Xシリーズ」史上最高の画質とAF精度を実現するミラーレスデジタルカメラ。小型軽量と高画質のベストバランスを追求し、プロ写真家やハイアマチュアに向けたミラーレスデジタルカメラの決定版を目指した。AFや露出の精度など静止画性能を強化しつつ、動画性能も大きく進化させ、色調豊かで滑らかな4K動画の記録が可能な4K/60P 10bit(*8)に世界で初めて(*9)対応。また、動きのある被写体を捉えやすい「スポーツファインダーモード」機能や情報表示コントラスト調整機能、静止画・動画個別での画質カスタマイズ機能を新たに搭載。従来機から継承した小型・軽量なサイズ感のボディに、これら新機能と数十項目の操作性改善も盛り込み、動画・静止画を問わずポートレートからモータースポーツまであらゆる分野で快適な撮影を可能とした。

*7 X-Trans™は、富士フイルム(株)の商標または登録商標。

*8 4K画質で毎秒60フレームの滑らかな映像の記録が可能。
また、10bit(色情報の単位)での豊富な色情報を持つ記録も可能。

*9 2018年9月6日時点。APS-Cサイズ以上のセンサーを搭載したミラーレスデジタルカメラにおいて。当社調べ。

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【審査員の評価コメント】

一見、従来機「FUJIFILM X-T2」との差異は少ない。しかし細部を見れば見るほど、使えば使うほど、各所に好ましい改善が施されている事に気が付く。センサーやAF、動画等、基本性能の向上は勿論、撮影時ファインダー内の文字の見やすさを提供する3つのモード、撮影領域の外側まで確認して被写体を追える「スポーツファインダーモード」など、中身は大きな進化を遂げている。外観はあえて大きな変化を感じさせないよう配慮されつつ、テーパーになったダイヤルはその下のつまみの操作性を向上させたり、引き出し式になった視度調節ツマミも心憎い配慮である。守る事と進化させる事のバランスがこのカメラの最大の魅力である。


ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T100」

「センターファインダースタイル」を採用し、「ファインダーを覗く楽しさ」を提供するエントリーモデル。上質なアルマイト加工を施した高級感のある小型・軽量ボディに、大型APS-Cサイズセンサーを搭載。独自の色再現技術などとの組み合わせで高画質を実現する。また、新開発のシーン認識アルゴリズムにより、AFの速度・精度を向上させたほか、多彩なオート機能も搭載することで、より簡単に決定的な瞬間を捉えることができる。
背面には、水平方向に反転する3.0型3方向チルト式液晶モニターを採用。手持ちでの「自分撮り」をより簡単に行うことができる。さらに、直感的にカメラの設定を確認・操作できるダイヤルをボディ天面に配置するなど、高い操作性も備えており、幅広いシーンで簡単・快適に高画質な写真撮影を楽しむことができる。

[写真]

【審査員の評価コメント】

カメラのアイコンのようなシルエット、造形を可能な限り単純化した構成が逆に新しい。多くの人の記憶の中にある“カメラ”というぼんやりとした影が現実の世界に物質として結像したかのような不思議な存在感がある。エントリーモデルながら材質や細部への配慮も抜かりない。


ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-H1」

新開発の高剛性・高耐久ボディに、「Xシリーズ」で初めてボディ内5軸・最大5.5段(*10)手ブレ補正機能を搭載したミラーレスデジタルカメラ。握りやすい形状の大型グリップや、力の伝達に優れたリーフスプリング式のレリーズボタンを採用するなど、快適な操作性も備えており、幅広いシーンで人間の記憶に残る鮮やかな色、いわゆる「記憶色」による究極の高画質を実現する。さらに、不安定な光源下でも安定した露出を実現する「フリッカー低減撮影機能」と、高速・高精度AFにより、決定的な瞬間を捉える。また、多彩な色調を実現する「フィルムシミュレーション」に、長年シネマ業界で高評価を得てきた当社映画用フィルムの色・階調を再現した「ETERNA(エテルナ)」モードを新搭載。静止画撮影のみならず、動画撮影にも最適。プロ写真家やハイアマチュア、映像作家などの幅広いニーズにこたえる。

*10「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」装着時。

[写真]

【審査員の評価コメント】

「Xシリーズ」最上位機種、プロが使う道具としての完成度が素晴らしい。これまでどちらかというとハイアマチュアがそそられるクラシカルなイメージだった同シリーズにおいて、しっかり握り込めるグリップ、よりタフな撮影条件に対応する強化されたボディ等、同シリーズのイメージを残しながらもプロの要求にこたえられるつくりになっている。ボディ内手ブレ補正機能を初搭載、動画機能の大幅な向上は「Xマウント」対応のシネマレンズ「フジノンレンズ MKXシリーズ」との組み合わせにより、ユーザーが待ち焦がれたFUJIFILM純正のハイエンド動画撮影システムを完成させる。


ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX50R」

35mmフルサイズの約1.7倍の大型センサーを搭載した中判ミラーレスデジタルカメラ。往年のフィルムカメラを彷彿とさせるレンジファインダースタイルのデザインを採用したことで、小型・軽量ボディとシンプルな操作性を実現。スタジオだけではなくストリートスナップなどで、軽快なスタイルでの超高画質な撮影を可能にする。凸部を最小限に抑えた薄型ボディは、カメラバッグなどへの収納性が高く、システム全体で優れた機動性を発揮する。また、商品撮影や建築撮影に有効な「アオリ」撮影などを行うために、ビューカメラアダプターを装着した際、既存デジタルバックを凌ぐ優れた操作性を実現。これらの特長を手の届きやすい価格帯で提供し、大型センサーによる超高画質のさらなる普及を目指した。

[写真]

【審査員の評価コメント】

中判サイズのセンサーを搭載し、このサイズ、このスタイル、この価格。中判の超高画質の世界をより軽快に、気軽に持ち歩き、ストリートスナップを撮るという新しい体験を提案するカメラである。その桁外れの高画質映像を見るまで、多くの人はそれが中判サイズのセンサーを積んだカメラであった事に気が付かないかもしれない。


中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ GF45mm F2.8 R WR」

開放F値2.8、焦点距離45mm(35mm判換算:36mm相当)の広角単焦点レンズ。「GFXシリーズ」に搭載している、35mmフルサイズセンサーの約1.7倍の面積である中判サイズセンサーとの組み合わせにより、クリアな描写を実現する。小型・軽量ボディで、高い機動性を発揮。ストリートスナップやドキュメンタリーフォトに最適で、被写体に威圧感を与えることなく、撮影が可能。絞りリング上にロック機構を追加することで、不用意に絞りダイヤルが動いてしまうことを防ぐなど、直感的で確実な操作性を備えている。また、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を実現し、小雨や埃が舞うアウトドアなどさまざまな撮影環境でも安心して撮影ができる。

[写真]

【審査員の評価コメント】

カメラ本体がどんなに小さくできていても、レンズを含めたトータルのサイズ感がコンパクトでなければストリートに持ち出してスナップを撮る事を躊躇う事も多い。元々大柄な中判カメラシステムならなおさらである。このレンズはそういったストレスからカメラマンを解放し、中判の新たな可能性を広げる存在である。レンズフードを逆さにした時のポーチへのコンパクトな収まりも、撮影に出かける時のワクワク感を盛り上げてくれそうだ。


中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ GF250mmF4 R LM OIS WR」

開放F値4.0、焦点距離250mm(35mm判換算:198mm相当)の望遠レンズ。放送・シネマ業界などで幅広く採用されている「FUJINON レンズ」の開発で培った光学設計技術を活かし、高い解像力と豊かなボケ味を実現。その場の空気感まで描写する。また、中判サイズセンサー搭載のデジタルカメラ用交換レンズとして圧倒的な小型軽量化を実現したボディに、CIPA準拠で5.0段分の手ブレ補正機能を搭載しているため、手持ちでの撮影にも対応する。さらに、あらかじめ設定した位置にピントを瞬時に移動できるフォーカスプリセット機能を搭載。狙った被写体へのピントを再調整することなく快適に撮影できるなど、高い操作性を発揮する。防塵・防滴・-10℃の耐低温構造も採用しており、プロ写真家が用いる撮影機材として高い信頼性を備えている。

[写真]

【審査員の評価コメント】

このレンズは、中判用望遠レンズとしては唯一の手ブレ補正機能、希少な防塵防滴機能、最もリーズナブルな価格、そして最高画質を驚異的に小型化されたボディに収めている。その全てが、このレンズを使ってただただ美しい映像を撮りたいと願うカメラマンの想いに大きく寄与する。そして圧倒的な映像を生み出すモノとしての存在感、ストイックに無駄をそぎ落とした本物の道具としての佇まいには威厳すら感じる。


デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」

開放F値2.8、80mm(35mm判換算:122mm相当)の焦点距離を持つ、「Xシリーズ」用交換レンズで初めて等倍撮影に対応した中望遠マクロレンズ。フローティングフォーカス方式(*11)など最先端の光学設計により、各種収差を極限まで抑制。合焦部の高い解像感と、豊かなボケ味を実現し、花などのネイチャーフォトで威力を発揮する。さらに、リニアモーターを搭載しており、高速かつ静音なAFが可能。絞りリングには絞り値を表記し、直感的な操作が可能であるため、スムーズなマクロ撮影を楽しむことができる。また、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造と、レンズ前玉に施したフッ素コーティングによる撥水・防汚機能も備えており、アウトドアなどさまざまな撮影シーンに対応する。

*11 フォーカスレンズ群を2つに分け、撮影距離に応じて連動して駆動させるフォーカス方式。2つのフォーカスレンズ群の間隔を高精度に制御することで収差を抑制する。

[写真]

【審査員の評価コメント】

ともかく、審査会場で撮った映像を見て惚れ惚れした。何気なくレンズに映った光の反射を被写体に写したのだが、そこには裸眼では感じられない、別世界の映像が切り取られていた。勿論、細部まで使いやすさを徹底的に考慮した鏡筒のプロダクトデザインも素晴らしいのだが、あの映像体験こそがこの等倍マクロレンズの価値そのものだと感じた。


デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ XF200mmF2.0 R LM OIS WR」

開放F値2.0、焦点距離200mm(35mm判換算:305mm相当)の超望遠単焦点レンズ。高度な光学設計により各種収差を極限まで抑え、高い解像性能を実現するとともに、明るいF値による豊かなボケ味で優れた描写力を発揮し、このレンズにしかできない写真表現が可能。CIPA準拠で5.0段分の手ブレ補正機能を搭載し、超望遠ながら手持ち撮影を可能とするなど高い基本性能を備えている。炎天下でのレンズ内部の温度上昇を抑制する高品位なマットシルバーカラーや、レンズ本体からの反射光を抑制する塗装を新たに採用。防塵・防滴・-10℃の耐低温構造、レンズ前玉に施したフッ素コーティングによる撥水・防汚機能も備え、スポーツやネイチャーなどの過酷な環境下でも安定して高画質を提供する。

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【審査員の評価コメント】

巨大な望遠レンズは屋外使用時の温度上昇を考慮してホワイト塗装される事が多いのだが、このレンズに施された新しいマットシルバーという仕上げは遮熱効果を得ながら質感も高く、そして美しい。鏡筒の径が太くなるステップごとに架けられたネガRの面が光をグラデーションに変化させ、鏡筒のポジRとの対比でマットシルバーを最大限に美しく見せている。三脚穴の位置を上から確認しながら位置決めできる工夫、スタンド部分が90度回転するごとにクリックする配慮など、随所にプロダクトデザインとしてのアイデアも盛り込まれている。多くの審査委員から“カッコいい”の言葉が出た。


デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ XF8-16mmF2.8 R LM WR」

ズーム全域で開放F値2.8の明るさを持つ、世界最広角(*12)8mm(35mm判換算:12mm相当)からの焦点距離をカバーした大口径超広角ズームレンズ。像面湾曲補正レンズ(*13)などを採用した光学設計技術により、開放F値2.8の超広角ズームレンズながら、ズーム全域で画面中心部から周辺部まで圧倒的な解像力を実現する。広い画角を活かし、遠近感を強調したダイナミックな風景撮影や壮大な建築物の撮影が可能。開放F値2.8の明るさとの組み合わせで、光量が少ない室内での撮影や、星空・夜景の撮影などでも威力を発揮する。レンズ前玉が大きくせり出した超広角レンズならではの迫力のある外観と、小型軽量ボディを両立した。

*12 ズーム全域で開放F値2.8の明るさを持つデジタルカメラ用交換レンズとして。2018年10月3日現在。当社調べ。

*13 超広角レンズで顕著に現れる像面湾曲を補正するため、ズームの位置に応じて駆動させるレンズ。

[写真]

【審査員の評価コメント】

レンズのスタイリングは、ほぼ光学設計によってプロポーションが決まってしまうのだが、このレンズのプロポーションはとても美しく魅力的である。だとすると、美しい光学設計の上にこのレンズデザインが成り立っているとも思える。明るさとサイズ、重量、価格、画質の関係は、常にレンズの構成要素の中で相反する悩ましいものではあるが、このレンズはそこを上手くバランスし、とても魅力的な一本に仕上げている。


デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ MKX18-55mm T2.9/MKX50-135mm T2.9」

「Xシリーズ」との組み合わせで、多彩な色調での高品位な映像を撮影でき、プロの映像制作ニーズにこたえるシネマレンズ。「Xシリーズ」で採用している「Xマウント」の短いフランジバック(*14)の利点を光学設計に活かすことで、約1kgの軽量化と高い光学性能を両立している。焦点距離18mm-55mm(35mm判換算:27mm-84mm相当)の標準ズームレンズと、50mm-135mm(35mm判換算:76mm-206mm)の望遠ズームレンズで、常用焦点距離全域をカバーでき、さまざまな被写体の撮影に最適。さらに、光学・機械設計を動画撮影に最適化することで、撮影前のレンズ交換や光軸調整の手間を省く。焦点距離全域でT2.9の明るさを実現し、ライティングの再調整を不要としたことで撮影時間の短縮に貢献する。また、フルマニュアル機構による確実な操作性と、取り違えを防ぐ外観デザインなどによる快適な運用性を実現している。

*14 レンズマウントのマウント面からセンサーまでの距離。

[写真]

【審査員の評価コメント】

昨年グッドデザイン賞受賞のシネマレンズシリーズを、富士フイルムの「Xマウント」に適合させたものだが、本対象の外観自体の違いはそれほど大きくはない。しかし、細くなったグリーンアルマイトのラインはより繊細な緊張感を醸し、なにより同社「Xシリーズ」に装着する事への期待感、高揚感がこのレンズの最大の魅力である。卓越した動画性能を得た同社「FUJIFILM X-H1」や「FUJIFILM X-T3」との組み合わせは、フジノン贔屓の映像クリエイターが待ち望んだシステムを完成させるだろう。


放送用ポータブルズームレンズ 「FUJINON UA46×9.5BERD/UA46×13.5BERD」

世界最高(*15)46倍ズームを実現した、4K対応の放送用ポータブルレンズ。「FUJINON UA46×9.5BERD」は、世界最広角(*16)となる9.5mmから望遠437mmまでの焦点距離を、「FUJINON UA46×13.5BERD」は、広角端13.5mmから世界最望遠(*17)となる621mmの焦点距離をカバーする。最先端の光学設計技術により、色収差を極限まで抑制。さらに、光の透過率を向上させて鮮やかな色再現と高いコントラストを実現し、ハイダイナミックレンジ(HDR)を活かした豊かな階調を再現できる。また、新開発の高性能防振機構とドライブユニットの搭載により、安心・快適な撮影環境を提供するなど、スポーツ中継や報道取材などで4K映像制作を強力にサポートする。

*15 4K対応の放送用ポータブルレンズとして世界最高倍率。2018年10月3日現在。当社調べ。

*16 40倍以上の放送用ポータブルズームレンズとして世界最広角。2018年10月3日現在。当社調べ。

*17 4K対応の放送用ポータブルレンズとして世界最望遠。2018年10月3日現在。当社調べ。

[写真]

【審査員の評価コメント】

プロフェッショナル領域では一通り4Kへの対応が浸透しているが、このレンズはさらなる軽量化と、ワンマンオペレーションでの機動性を高めることで、車やヘリコプターの上、あるいは砂埃の舞う自然の中など、エクストリームな撮影環境での利用を可能にした。スペック競争に陥ることなく、現場の声に耳を傾け、継続的に機能として反映する姿勢が、世界のプロフェッショナルから信頼を勝ち取っており、グローバル企業のあるべき姿として共感できる。


インクジェットデジタル印刷機「Jet Press 750S」

オフセット印刷を凌駕する高画質を実現した、商業印刷分野向けの枚葉型インクジェットデジタルプレス。2014年に発売した「Jet Press720S」の「高精細で階調豊かな画質」という特長はそのままに、小ロット短納期ニーズに合致したデジタル印刷機として①印刷スピードアップ、②生産性の向上、③最大用紙サイズの拡大を実現した。ブラック/シルバーのパネルで構成された外観デザインは、メンテナンスが容易で、また本体小型化によるオペレーターの動線短縮、タブレット型タッチパネル導入による操作性の向上と遠隔から機器状態が把握できる機能の搭載など、オペレーターのための使い良さを追及した。

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【審査員の評価コメント】

デジタル印刷へのニーズが高まる中、小部数・多品種・短納期での印刷を実現する、信頼性の高いプロダクトとして仕上がっている。出力に時間がかかりがちなインクジェット方式でありながら、毎時3,600枚という高速出力を実現しているのは、驚きである。また業務用でありながら、黒とシルバーを基調とした格調のあるデザイン、徹底した小型化や省エネ化の追求も、業界をリードする企業としての威信を感じる。


化粧品「アスタリフトシリーズ」、㉑「アスタリフト ホワイトシリーズ」

「アスタリフトシリーズ」は、エイジングケア(*18)を目的としたスキンケアシリーズ。「アスタリフト ホワイトシリーズ」は、シミや肌のくすみなどの肌悩みを持つ女性に向けた美白スキンケアシリーズ。両シリーズとも、独自のナノ分散技術を活かした「ナノアスタキサンチン」(*19)を主成分として配合している。従来品を一から見直し、レフィル交換における「わずらわしさの解消」と「容器の大幅なスリム化」を実現することで、より快適なスキンケアの提供を目指した。例えば、化粧水のレフィルには、ポンプヘッドを取り外してボトルだけを交換する新構造のレフィル対応容器「スマートレフィル®」を採用。交換時にチューブが外部に露出せず、衛生的で、周囲が汚れない。さらに、容器サイズをスリム化しており、使用するプラスチック量の削減にも貢献している。

*18 保湿による年齢に応じたお手入れのこと。

*19 ヘマトコッカスプルビアリス油(うるおい成分)

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【審査員の評価コメント】

化粧品のパッケージは、中身の性質的にも衛生的にもシビアな条件がつく上に、効率以外の、使い手の気持ちも大きく考慮の必要な難しい案件である。このパッケージデザインでは、その点をほぼクリアしており、詰め替えの手間を大きく省いているなど、ユーザビリティの観点からいっても評価できる。今回の構造にしたことで、シリーズ全体で樹脂使用量を大幅にカットできているという具体的な結果も評価に値する。


写真分類ソフト「アシストソフトforスクールフォト」

保育園・幼稚園・学校などで撮影された園児や生徒の写真を保護者にウェブサイトを通じて販売する際に、園児・生徒ごとに枚数(登場回数)に偏りがないように写真を選別し、不公平感が出ないようにすることが必須となっている。保育士・教諭は本来の業務が忙しい中、この非常に手間のかかる作業を行っている。本ソフトウエアは当社の画像解析技術を活用したソフトウエア「イメージオーガナイザー」を使うことで写真選別作業を自動処理し、作業時間を大幅に削減することができる。

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【審査員の評価コメント】

保育士の人々に過剰な負担がかかる現在、このような負担を減らすツールがあることは好ましい。こういったテクノロジーで業務効率をあげ、空いた稼働をより本質的な子供のケアに使っていただければと思う。


社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」

AI(人工知能)を活用した画像解析による社会インフラ構造物のひび割れの検出、検出結果のデータ化などを行うクラウドサービス。当社独自の医療用画像診断システムで培った高度な画像解析技術を用いて、幅0.1mm以上のひび割れなどを高精度に検出。撮影に使用するデジタルカメラの機種は問わず、画素数に応じて撮影範囲を変更するだけでひび割れの自動検出ができる。また、アップロードされた画像の合成や、検出結果のCAD(*20)データの作成も自動で行うことが可能。社会インフラ点検分野における定期点検、補修設計、補修工事といったさまざまな工程において、業務をサポートし、従来の人手による点検業務に比べて作業時間を半減する。

*20 Computer-Aided Design。構造物などをコンピュータによって 解析、作成して設計したもの。もしくは設計を行うツール。

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【審査員の評価コメント】

老朽化した橋梁などの社会インフラを守るために、独自の画像処理技術を用いて損傷情報をデータ化し損傷図の作成などを支援するクラウドサービス型のシステムで、検査者の不足により業務の効率化を実現させなければならないといった、社会課題を解決するデザインは高く評価できる。すでに大手ゼネコンにも導入されていることから、今後も社会に必要とされるサービスとなるであろう。


一包化監査支援システム「PROOFIT 1D(プルーフィットワンドース)」

服用するタイミングごとにまとめて一包化された薬剤の名称と数量を自動的に判定し、調剤薬局などでの薬剤師の監査業務をサポートする一包化監査支援システム。独自の画像認識技術で、一包ごとに錠剤の刻印や文字、カプセル剤の色や形などを高精度に読み取ることができる。また新たに開発した、錠剤の刻印や文字の抽出技術により、錠剤の表裏や刻印の向きをそろえた一覧表示が可能。刻印を強調表示できる機能も搭載しているため、薬剤師が作業しやすい画面表示を提供する。一包化された薬剤の投入・取出、画面確認、消耗品の交換などを装置前面で行うことができ、優れた操作性を実現している。

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【審査員の評価コメント】

マシンが複数種の薬剤を大量に分包したものを、人が目視で確認するという一連の作業を効率的かつ正確に行うことを目的として開発された作業支援システムである。特筆すべき点は、人が目視で情報処理をするリスク「不揃いな情報環境下での正確な判断」を高い次元で解決していることにある。分包の袋の錠剤は、表裏上下がランダムに回転していて、袋中で不揃いに点在した状態にある。複数種の錠剤を画像化し、天地方向を揃えて一覧表に並び替え、高速で均一な処理に情報を加工する技術は目を見張るものがあり、自社の画像処理技術が高い次元で活用されたことを評価した。


感染症検査装置「富士ドライケム IMMUNO AG2」

感染症を引き起こすウイルスや細菌の高感度検出に加えて、検査の効率化をサポートするさまざまな機能を搭載した感染症検査装置。写真フィルムの銀増幅技術を応用した高感度検出技術により、発症初期などウイルスや細菌の量が少ない状態でも検出でき、早期発見による患者負荷軽減と感染拡大防止に貢献する。検体を滴下した試薬カートリッジを本装置にセットするだけの簡単操作で陽性/陰性を自動判定し、目視による判定ミスを防止する。内蔵のバーコードリーダーで読み取った、検体の容器にラベリングされたIDや操作者のIDカードを、判定結果と合わせて電子カルテなどの院内システムに送信可能。検査の効率化を実現した。検査数が多く複数台設置する大病院や、設置スペースが限られるクリニックでの使用を考慮し、設置面積を従来機の半分に削減したタテ型デザインを採用。離れた場所からでも検査の進行状況や判定結果を視認できるカラー液晶タッチパネルを設けたシンプルなデザインとした。

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【審査員の評価コメント】

従来機が抱えていた設置効率やユーザビリティといった課題を正しく把握し、内部機構とUIを刷新することでクリニックだけでなく大病院のニーズにもこたえており、その結果として生まれたデザインは必然性と美しさが宿っている。写真現像の銀増幅技術を応用した検査システムだが、これまで民生向け製品・サービスで培った技術と強みを医療分野に転用し、次代に向けた新たなイノベーションを生み出している同社の開発姿勢と取り組みに高い評価が集まった。


乾式臨床化学分析装置「富士ドライケム NX700/富士ドライケム NX700i」

血液や尿を分析する臨床化学分析装置。写真フィルム製造で培われた、薄膜を多層同時に塗布する技術やカラー写真の評価技術を応用し、乾燥状態の試薬に液体状の検体を添加する、迅速・簡便なドライケミストリー方式。検体と試薬のスライドをセットし、スタートキーを押すだけの簡単操作で測定が可能。本機は5検体の同時処理と、測定方法が異なる多項目の高速処理が可能なフラッグシップ機「富士ドライケムFDC7000」の後継機であり、従来機より小型化した箱型形状に、視認性、操作性を大幅に向上させた大型タッチパネルを備える。また検査データ処理支援システムとの接続により、電子カルテや検査センターとの連携も可能である。

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【審査員の評価コメント】

棚の中にも設置できるよう工夫された蓋の構造が秀逸である。製品の性質上、設計的な要求仕様も多岐にわたったと思われるが、統一されたアイデンティティによるシンプルなデザインは清潔感があり、同時にフラッグシップモデルとしての信頼感を感じさせるデザインとなっている。


十二指腸用処置スコープ「ED-580T」

胆管、胆のう、膵管に発生する疾患を検査・治療する十二指腸鏡。スコープ先端の軟性部に弾発性(*21)が高い素材を採用した「高追従挿入部」を搭載することで、医師がスコープの向きを変えるために操作部をねじる際、手元の力を先端まで効率良く伝える。本製品は、処置具の角度を調整する起立台の形状・長さ・可動範囲と、スコープ内で処置具などが通る「鉗子チューブ」の素材を見直すことで、処置具のスムーズな出し入れや交換を実現している。また、起立台を最大起立位置にすると、処置具の挿入を補助するガイドワイヤーが押さえられ、簡単に処置具を交換することができるため、治療時間の短縮が期待できる。

*21 挿入部を曲げた際に、挿入部が元の位置に戻ろうとする力。

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【審査員の評価コメント】

内視鏡診療の中でも胆膵疾患の検査・治療は、スコープを、十二指腸を経由させて行われるため、医師に求められる手技の難易度が高いという。本提案はスコープ各部の素材の見直しと複合的な操作を可能とする操作部のレイアウトによって、医師の繊細な手技を先端までダイレクトに伝え、かつ効率的な処置を行うための適切な工夫がなされている。その必然性によって構築されたデザインには、プロの現場が求める精緻感と信頼性が宿っているといえよう。また先端キャップを着脱式とすることで洗浄性に配慮するなど、細部にわたり治療時間の短縮と効率化を目指すことで、医療の現場および患者の負担を軽減する提案であると評価した。


LED光源搭載内視鏡システム「EP-6000、EG-6400N」

光源に複数の異なる波長のLEDを使用することで、白色光と短波長狭帯域光を生成できる内視鏡システム。照射した光と画像処理を組み合わせることで、粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「BLI」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI」によって、病変の観察をサポートする。患者に威圧感を与えない柔らかな造形の清潔感ある筐体で、情報と操作ボタンを集約させた黒い表示部による特徴的なデザインのLED光源一体型プロセッサー(EP-6000)と、ワンステップでプロセッサーに接続できる専用スコープ(EG-6400Nなど4種)で構成される。

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【審査員の評価コメント】

中小の病院とクリニックをターゲットとした電子内視鏡システムである。LED光源を採用し、本体を一体型とすることでコンパクト化と低価格化を実現しながらも、レーザー光源を持つ上位機種のデザイン言語を踏襲することで、シリーズとしての世界観の構築に成功している。明確にゾーニングされたインターフェース、優しさと精度感を両立させたフォルム、細部まで熟考された操作性によって、医療の現場と患者それぞれの思いにこたえるデザインであると評価した。


ドライレーザーイメージャー「DRYPIX EDGE」

医用画像データをフィルムに高速かつ高画質で出力するドライイメージャー。一般X線撮影だけでなく、マンモグラフィ用の高精細記録にも対応している。出力までの所要時間は、半切サイズ(35.6cm×43.2cm)で約110枚/時のハイスピード処理を実現。装置上面の排出部には、各種サイズのフィルムの取り出し性向上と清掃性に配慮した必要最小限の段差とスロープ造形を設けた。本体部のカラーリングには、清潔感がある医療空間に調和する明度の高いホワイトと、ユーザーの視認性や誘導性を高めるブラックを採用し、現在の医療環境に最適な「機能性と美しさ」を両立したデザインを実現した。

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【審査員の評価コメント】

上部の操作面はブラックでまとめられ、明確な操作の誘導を行うと共に機器に引き締まった印象を与えており、同社の他の医療機器群との統一感も考えられている。新興国の院内環境においてはしばしばメンテナンス性や清掃性が問題となるが、凹凸をおさえた形状と緩やかな角R処理によって、埃などが溜まりづらく清掃しやすいフォルムにまとめられている。シンプルな機能の機器ながらも、使う人と使われる環境に真摯に向き合って生まれた良質なデザインである。


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関連情報更新日 2018年10月3日

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