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ニュースリリース

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バイオ医薬品の開発・製造受託事業の成長スピードを一段と加速
米バイオ医薬品大手バイオジェン社の製造子会社を買収
大量生産拠点を獲得

2019年3月12日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、バイオ医薬品の開発・製造受託事業をさらに拡大するため、米バイオ医薬品大手Biogen Inc. (米国マサチューセッツ州、以下 バイオジェン社)の製造子会社であるBiogen (Denmark) Manufacturing ApS(デンマーク ヒルロッド市、以下 バイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社 )を買収します。

当社は、3月11日、バイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社の全持分取得に関する契約(*1)を締結しました。今後、バイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社を、当社バイオ医薬品の第4のCDMO(*2)拠点としてスタートさせて、高まるバイオ医薬品の開発・製造受託ニーズに応えていきます。なお、買収金額は、約890百万米ドル(*3)です。

バイオジェン社は、世界トップレベルのバイオテクノロジーを持った、バイオ医薬品の研究・開発・製造・販売会社です。現在、神経疾患や自己免疫疾患、希少疾患を重点領域とし、積極的に新薬開発を行っています。バイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社は、バイオジェン社の製造子会社として、高度なバイオテクノロジーや生産ノウハウをもとに、高品質・高信頼性のバイオ医薬品をグローバルに提供してきた経験と実績を持っています。現在、バイオ医薬品の製造に精通した約800名の人材、15,000リットル動物細胞培養タンク6基などの大量生産設備を活かして、抗体医薬品をはじめとしたバイオ医薬品を生産しています。

当社は、機動性に優れ多品種生産に適した、シングルユース仕様の2,000リットル動物細胞培養タンク、ウイルスなどの高度な封じ込め(*4)が可能な最新モバイルクリーンルームなどの現有設備に、バイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社の大量生産設備を加えることで生産能力を大幅に増強するとともに、少量から大量までの幅広い受託ニーズに迅速に応えていきます。また、需要が高まっている抗体医薬品やホルモン製剤、ワクチンから、新たな治療法として注目され市場成長が見込まれる遺伝子治療薬まで、あらゆる種類のバイオ医薬品の開発・製造受託に対応できる強みも活かして、さらなるビジネス拡大を図ります。なお、買収後も、バイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社で生産しているバイオジェン社などの医薬品を受託します。

今後、培地の研究・開発・製造・販売を行うFUJIFILM Irvine Scientific Inc.が持つ培地技術・ノウハウをはじめとした当社グループのリソースも活用し、シナジーを最大化させることで、持続的な事業成長を実現していきます。

バイオ医薬品は、副作用が少なく高い効能が期待できることから、医薬品市場に占めるバイオ医薬品の割合は高まり、医薬品の売上上位10製品のうち半数以上をバイオ医薬品が占めています。バイオ医薬品の製造には、動物細胞・微生物培養による原薬の産生や精製、製剤化などの工程があり、非常に高度な生産技術と設備が必要とされるため、製薬企業やバイオベンチャーなどが優れた技術と設備を有するCDMOにプロセス開発や製造を委託するケースが世界的に急増しています。これに伴い、バイオ医薬品の開発・製造受託市場は年率8%(*5)以上の成長が見込まれています。

当社は、FUJIFILM Diosynth Biotechnologies(FDB)を中核に、医薬品の開発・製造受託事業の拡大を進めています。現在、FDBでは、米国(ノースカロライナ州/テキサス州)や英国(ビリンガム市)の生産拠点に対して、生産能力の増強や生産プロセスの開発能力強化に向けた設備投資を積極的に行っています。2021年には、製剤製造ラインを稼働させ製剤ビジネスに本格参入し、原薬から製剤までの開発・製造受託サービスをワンストップで提供していきます。さらに、業界トップ(*6)となる抗体産生を実現する次世代高生産性技術「Apollo X(アポロエックス)」(*7)を用いた高効率生産、米大手製薬会社のMerck & Co., Inc.との協業などにより、さらなる事業拡大を図っていきます。

富士フイルムは、バイオ医薬品の生産能力増強や高生産性技術の開発を進めることで、顧客の新薬創出をサポートし、CDMO事業のさらなる成長を実現するとともに、アンメットメディカルニーズへの対応など社会課題の解決、さらにはヘルスケア産業の発展に貢献していきます。

*1 バイオジェン社傘下のBiogen Luxemburg Holding の子会社であるBiogen (Denmark) New Manufacturing ApSの全持分を当社が取得する契約を、当社とBiogen Luxemburg Holdingの間で締結。これにより、Biogen (Denmark) New Manufacturing ApSの子会社であるバイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社の全持分を当社が取得する。買収完了時期は、2019年8月頃を予定。買収完了のためには、競争法上要求される手続きの完了を含む一定の条件を満たす必要がある。

*2 CDMOとは、Contract Development & Manufacturing Organizationの略で、生産プロセスの開発受託および製造受託を行う会社・組織を指す。薬剤開発初期の細胞株開発からプロセス開発、安定性試験、治験薬の開発・製造、市販薬の製造までの幅広いサービスを製薬企業などに提供する。

*3 買収金額は、バイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社における受注量に応じて変動する可能性がある。

*4 バイオセーフティーレベルで、レベル3まで対応可能。商用生産設備としては世界トップレベル。

*5 当社調べ。

*6 バイオ医薬品の開発・製造受託業界において。2019年3月12日現在。富士フイルム調べ。

*7 「Apollo X」は、高い安全性と豊富な使用実績があるDG44細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞の一種)を使用しつつ、従来技術である「Apollo」をさらに進化させた、抗体の次世代高生産性技術。「Apollo X」を抗体医薬品の製造に用いられる動物細胞株作製に適用することで、培養タンク1ℓあたり、当社従来比2倍以上となる10g超の抗体産生を実現する。

【今回買収するバイオジェン デンマーク マニュファクチャリング社の会社概要】

会社名Biogen (Denmark) Manufacturing ApS
設立2003年
所在地Hillerød, Denmark
代表者Lars Petersen
従業員数約800名

(参考)バイオジェン社の会社概要

会社名Biogen Inc.
設立1978年
所在地Cambridge, MA, USA
代表者Michel Vounatsos
従業員数約7,700名

【FUJIFILM Diosynth Biotechnologies概要】

会社名 FUJIFILM Diosynth Biotechnologies UK Limited
(FDBK)
FUJIFILM Diosynth Biotechnologies U.S.A. Inc.
(FDBU)
FUJIFILM Diosynth Biotechnologies Texas, LLC
(FDBT)
本社 Billingham, UK Morrisville, NC, US College Station, TX, US
CEO Steve Bagshaw
出資構成 富士フイルム(80%)、三菱商事(20%)

FDBTはFDBUの100%子会社です。

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係 コーポレートコミュニケーション部
  • TEL 03-6271-2000
  • その他 バイオCDMO事業部
  • TEL 03-6271-3025
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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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