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ニュースリリース

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肌のバリア機能を担うセラミドが、ストレスで減少するメカニズムを解明

肌のバリア機能を改善する成分を発見

2019年7月2日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、肌のバリア機能(異物の侵入を防ぎ、体外への水分蒸散を抑制する機能)を維持するうえで重要な役割を担うセラミドが、ストレスによって減少するメカニズムを解明しました。さらに、生薬として広く使われている「アセンヤクエキス」に、肌のバリア機能を改善する作用を見出しました。

【今回の研究成果】
1. 肌内部でセラミドを生み出す器官「ラメラボディ」の表面に存在するタンパク質 「ABCA12」(セラミドの原料である脂質をラメラボディ内部に取り込む役割を担う)が、ストレスによって減少することを見出しました。
2. ABCA12の減少によって、肌のバリア機能が低下することを見出しました。
3. 生薬として広く使われているアセンヤクエキスに、ABCA12の発現を促す作用と、肌のバリア機能を改善する作用があることを発見しました。

当社は、本研究成果を、今秋発売の機能性化粧品に応用する予定です。

【研究の背景】

皮膚の最外層にある「角層」は、異物の侵入を阻止するとともに、体外への水分蒸散を抑制するバリア機能を担っています。角層がセラミドで満たされた肌は、バリア機能の働きが高くなりますが、セラミドは加齢によって減少することが知られています。当社はこれまでに、肌に存在するセラミドと同じ構造を持つ「ヒト型セラミド」を、独自の技術でナノ分散した「ヒト型ナノセラミド」を開発、化粧品に安定かつ高濃度に配合することに成功しています。今回の研究では、肌荒れの一因とされるストレスと、セラミドの減少に伴う肌のバリア機能低下の関係に着目し、そのメカニズムの解明に取り組みました。

<ラメラボディとABCA12>(図1)

角層の直下にある顆粒層に存在する「ラメラボディ」は、その内部にセラミドの原料である脂質を取り込み、角層と顆粒層の界面に分泌する働きを担う器官です。ラメラボディから分泌される際に脂質は酵素によってセラミドに変換されます。ラメラボディはセラミドを分泌後、角層の細胞膜と融合します。ラメラボディの表面には、タンパク質「ABCA12」が存在しており、脂質をラメラボディに取り込む役割を担っています。

[図1]ラメラボディとABCA12

【研究の成果】
1. ABCA12が、ストレスによって減少することを確認

セラミドの原料である脂質をラメラボディに取り込むABCA12の発現に関与する遺伝子に異常があると、全身の皮膚が厚い板状の角層に覆われ、肌のバリア機能不全が生じることが知られています。しかし、正常な皮膚におけるABCA12の重要性については、十分に研究が進んでいませんでした。当社は、ヒトの皮膚を再現した培養皮膚モデルを用いて実験を行い、ストレス負荷によってABCA12が減少するとともに、肌のバリア機能が低下することを見出しました(図2)。

[図2]A) ストレスによる
ABCA12量の変化,B) ストレスによる肌のバリア機能の変化

2.ABCA12が減少すると、肌のバリア機能が低下することを確認

ABCA12の機能を詳しく調べるため、当社はABCA12の発現を抑制した培養皮膚モデルを作製しました。正常な培養皮膚モデルと、ABCA12の発現を抑制した培養皮膚モデルを電子顕微鏡で観察したところ、ABCA12の発現を抑制した培養皮膚モデルの角層内部に、正常な培養皮膚モデルには見られない、多数の空胞を確認しました。この空胞は、ABCA12の減少によってセラミドの原料である脂質を十分に取り込むことができなかったラメラボディが、細胞膜と融合せず、角層内部に残ったものと考えられます(図3-A)。

また、ABCA12の減少によって肌のバリア機能が低下することを見出しました(図3-B)。

[図3]A) ABCA12を抑制した培養皮膚モデルの角層の状態変化, B) ABCA12を抑制した培養皮膚モデルのバリア機能の比較

以上の結果より、ストレスによってABCA12が減少すること、また、ABCA12は、セラミドの正常な分泌と、肌のバリア機能の維持において重要な働きをしていることが判りました。

3.アセンヤクエキスに、ABCA12の発現を促す作用があることを発見

生薬として広く使われているアセンヤクエキスに、ABCA12の発現を促進する効果を見出しました(図4)。さらに、培養皮膚モデルに、アセンヤクエキスを添加した場合に、肌のバリア機能が改善することを確認しました(図5)。

[図4] アセンヤクエキスのABCA12発現促進作用

[図5] アセンヤクエキスによる肌のバリア機能向上作用

*1 Transepithelial Electrical Resistance の略。肌のバリア機能に相当する値。値が高いほどバリア機能が優れていることを示す。


本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係 富士フイルム株式会社 コーポレートコミュニケーション部
  • TEL 03-6271-2000
  • 今回の研究に関するお問い合わせ 株式会社富士フイルム ヘルスケア ラボラトリー ブランドマネージメントグループ
  • TEL 0120-186-833
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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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