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ニュースリリース

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従来比2倍の最大記録容量30TBを実現
大容量データを低コスト・安全・長期に保管できる磁気テープストレージメディア

「FUJIFILM LTO Ultrium8 データカートリッジ」

750MB/秒の高速データ転送も可能で高い利便性を発揮

新発売

2019年9月2日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、大容量データのバックアップやアーカイブに最適な磁気テープストレージメディアの規格「LTO Ultrium(*1)」の第8世代に対応した「FUJIFILM LTO Ultrium8データカートリッジ」(以下、LTO8)を9月2日より発売いたします。LTO8は、磁気特性・長期保存性に優れる微粒子「バリウムフェライト(以下、BaFe)磁性体」を採用し、従来品(*2)の2倍となる最大記録容量30TB(非圧縮時12TB)を実現します。また、最大750MB/秒(非圧縮時360MB/秒)の高速データ転送も可能で、高い利便性を発揮します。本製品は、大容量データを低コストで安全に長期保管することができ、ますます増大するデータストレージ需要に対応します。

[写真]LTO8

昨今、高精細な4K・8K映像の登場やIoT・ICTの進展、AIを用いたビッグデータ解析の普及などにより、世の中のデータ量は爆発的に増加しています。なかでも、生成されてから時間が経ちアクセス頻度が低くなった「コールドデータ」は、全データの8割以上を占めると言われています。近年では、「コールドデータ」をはじめ、蓄積されたデータを活用する動きが急速に進んでおり、これらのデータを安全・安価に長期保管したいというニーズがますます高まっています。磁気テープは、大容量、低コスト、長期保存性といった特長を有するだけでなく、ネットワークから隔離したエアギャップの状態でデータ保管が可能であるため、サイバーアタックなどによるデータ破損・消失のリスクが低く、大手データセンターや研究機関などで長年にわたり利用されています。今後は、AI・IoTを駆使して高品質・高効率生産を実現するスマートマニュファクチャリングや、インターネットへの接続機能を持つコネクティッドカーなど、大規模なデータを生み出す最先端領域での活用も期待されています。

富士フイルムは、磁気特性・長期保存性に優れる微粒子「BaFe磁性体」を開発し、2011年に世界で初めて「BaFe磁性体」を用いた磁気テープを実用化しました。2012年には、「LTO Ultrium」規格として初めて「BaFe磁性体」を採用したLTO6を発売。当時主流だった「メタル磁性体」の大容量化の限界を見据え、世界に先駆けて「BaFe磁性体」を用いた磁気テープを実用化したことで、市場を常にリードしてきました。

今回発売するLTO8にも「BaFe磁性体」を採用し、当社独自の「NANOCUBIC技術」(*3)を進化させ、従来のLTO7に対してさらに微粒子化した「BaFe磁性体」を均一に分散し、テープ表面のうねりや厚みムラのない平滑な薄層磁性層を塗布しています。LTO7の2倍となる最大記録容量30TB(非圧縮時12TB)を実現するとともに、最大750MB/秒(非圧縮時360MB/秒)の高速データ転送も可能で、高い利便性を発揮します。このほか、材料設計を最適化することで、磁気ヘッドの高精度なトラッキングと優れた走行耐久性を実現。安定的なデータの読み書きが可能となり、高い信頼性を備えています。

富士フイルムは、2000年にLTO1を発売して以降、高性能・高品質な大容量磁気テープの開発に取り組んできました。また、磁気テープのみならず、アクセス頻度に応じて磁気テープ・HDDにデータを保管できるデータアーカイブストレージシステムも提供しています。今後は、LTO8をデータアーカイブストレージシステムと組み合わせて活用し、省エネルギーで大容量データを保管したいというニーズに応えます。

当社は、世界シェアNo.1(*4)のコンピューター用磁気テープメーカーとして、お客さまのニーズと信頼にお応えする高性能・高品質のメディアやサービスを開発・提供し、世の中の社会課題の解決に取り組んでいきます。

*1 Linear Tape-Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、Hewlett Packard Enterprise社、IBM社およびQuantum社の米国およびその他の国における登録商標です。

*2 「LTO Ultrium」規格の第7世代に対応した「FUJIFILM LTO Ultrium7 データカートリッジ」

*3 高密度の磁気記録を実現する富士フイルム独自のナノ薄層塗布型磁気テープ技術。磁性体の微粒子化を実現する「ナノ・パーティクル技術」、微粒子化した磁性体を均一に分散・配列させる「ナノ・ディスパージョン技術」、超薄層塗布を実現する「ナノ・コーティング技術」から構成されます。

*4 生産者シェア。当社調べ。

1. 製品名
「FUJIFILM LTO Ultrium8 データカートリッジ」
2. 発売日
2019年9月2日
3. 型番・包装形態・価格
型番 包装形態 価格
LTO FB UL-8 12.0T J(*5) 5巻×4 オープン
LTO FB UL-8 WORM 12.0T J(*6) 5巻×4 オープン
LTO FB UL-8 12.0T ECO J(*7) 20巻×1 オープン

*5 データの書き換えが可能な「Re-Writableタイプ」

*6 データ改ざんや誤消去を防止するため、データを1回のみ書き込み可能な「Write Once, Read Many(WORM)タイプ」

*7 1巻毎のプラスチックケース等を省いた、必要最低限のシンプルな包装仕様の「ECOパック」

4. 主な特長
(1) 独自の「BaFe磁性体」を採用し、最大記録容量30TBを実現
  • 当社独自の「NANOCUBIC技術」(*3)を進化させ、従来のLTO7に対してさらに微粒子化した「BaFe磁性体」を均一に分散し、テープ表面のうねりや厚みムラのない平滑な薄層磁性層を塗布しています。また、12.65mmのテープ幅において6,656本のデータトラックに記録するなど記録密度を向上させることで、LTO7の2倍となる最大記録容量30TB(非圧縮時12TB)を実現しました。
(2) 高い利便性と信頼性を実現
  • 最大750MB/秒(非圧縮時360MB/秒)の高速データ転送を実現し、高い利便性を発揮します。
  • 高品質な再生信号と低いエラーレートを実現。また、材料設計を最適化することで、磁気ヘッドの高精度なトラッキングと優れた走行耐久性も実現し、安定的なデータの読み書きが可能となるなど、高い信頼性を備えています。
(3) 低コストで安全に大容量データの長期保管が可能で、コールドストレージに最適
  • HDDと比較してTCO(*8)に優れており、大容量のコールドデータを低コストで保管することが可能です。
  • ネットワークから隔離したエアギャップの状態でデータ保管が可能であるため、システム障害やウイルス感染、サイバーアタックなどによるデータ破損・消失のリスクが低く、大切なデータを安全に保管できます。
  • 加速評価試験(*9)において、磁気テープは50年以上安定してデータを保存できることが確認されています。

*8 Total Cost of Ownershipの略。ドライブやサーバなどの導入にかかる初期費用やメンテナンス費用、消費電力などすべてを含めたコスト。

*9 JEITAテープストレージ専門委員会調べ。

5. 主な仕様
容量(2.5倍圧縮時) 12TB(30TB)
最大転送レート(2.5倍圧縮時) 360MB/秒(750MB/秒)
トラック数 6,656(32トラックヘッドのサーペンタイン方式)
カートリッジメモリー 130,816Bits(16,352byte)の電磁誘導アンテナ付きEEPROM内蔵
テープ幅 12.65mm
テープ厚み 5.6μm
テープ長 960m

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係 コーポレートコミュニケーション部
  • TEL 03-6271-2000
  • お客さま 記録メディア事業部
  • TEL 03-6271-2081
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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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