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ニュースリリース

 

微量の紫外線(*1)でも、肌が乾燥するメカニズムを解明
さらに、肌の保水成分の分解を抑制する成分を発見

2019年11月12日

富士フイルム株式会社

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、微量の紫外線が、肌を乾燥させるメカニズムを解明しました。さらに、生薬としても利用されている「スターフルーツエキス」(*2)に、肌の保水成分を分解して肌の乾燥を引き起こす酵素「ストロメライシン-1」(*3)の活性を抑制する作用があることを発見しました。当社は、2019年11月15日に東京・新宿で開催される皮膚の光老化に関連した「第2回フォトダーマトロジー学会学術大会」にて本研究の成果を発表する予定です。

<今回の研究成果>
① 培養皮膚モデルに紫外線A波(以下、UVA) (*4)を照射すると、肌の保水成分「プロテオグリカン」(*5)を分解する酵素「ストロメライシン-1」が非常に多く発現することを見出しました。また、このストロメライシン-1は、わずか数分間に浴びる程度の微量のUVA(2J/ cm2)(*1)照射により、遺伝子発現量が増加することを確認しました。
② ストロメライシン-1が、5種の保水成分分解酵素を活性化させることを実証しました。
③「スターフルーツエキス」に、ストロメライシン-1の活性を抑制する作用があることを発見しました。

当社は、本研究の成果を、来春発売の機能性化粧品に応用する予定です。

*1 2J/cm2の紫外線A波(UVA)を想定。2J/cm2は、茨城県つくば市で、6月の晴天の日の朝9時に約8分間で浴びる紫外線量に相当(つくば国立環境研究所データをもとに計算)。

*2 南インドなど熱帯アジア原産のスターフルーツから抽出したエキス。

*3 様々なタンパク質を分解する酵素。肌の保水成分「プロテオグリカン」を分解する。

*4 地上に届く紫外線のうち、約95%を占める。波長が長く、雲や窓ガラスを透過する特性がある。

*5 タンパク質と多糖の複合体。

【研究の背景】

肌のシミやしわ、乾燥が、紫外線によって引き起こされることは一般に知られています。しかし、紫外線と肌の乾燥に関する研究では、非常に強いUVAが用いられるケースが多く、日常生活でわずか数分間に浴びる程度の微量の紫外線が肌の乾燥を引き起こすことやそのメカニズムについては、あまり研究が進んでいませんでした。当社は、微量のUVAが肌の乾燥を引き起こすメカニズムの解明に取り組みました。

【研究の成果】
1.UVAの照射により、肌の保水成分を分解する「ストロメライシン-1」が非常に多く発現することを発見

培養皮膚モデルにUVAを照射し、培養皮膚モデル中の全遺伝子約2万個の発現量の変化を網羅的に解析しました。その結果、皮膚中の保水成分である「プロテオグリカン」を分解する酵素「ストロメライシン-1」の遺伝子が、UVA照射なしの場合と比較して非常に多く発現していることが判りました(図1)。また、実際のヒト皮膚組織において、微量のUVA照射によりストロメライシン-1がより多く産生することを実証しました(図2)。

[図1]UVA照射による遺伝子発現量の変化

[図2]ヒト皮膚組織にUVAを照射した場合としていない場合のストロメライシン-1産生の比較

2.微量のUVA(2J/cm2)の照射でストロメライシン-1が増加することを実証

UVAをどの程度浴びると、ストロメライシン-1が増えるのかを確認したところ、2J/cm2でストロメライシン-1遺伝子の発現量が増加することが判りました(図3)。この紫外線量は、一日の中でも紫外線量の少ない朝の数分間で浴びる程度の微弱なものです。

[図3]微量のUVA照射によるストロメライシン-1の遺伝子発現量の変化

3.ストロメライシン-1が、他の保水成分分解酵素を活性化することを実証

ストロメライシン-1が肌の乾燥に及ぼす影響を詳しく調べるため、ストロメライシン-1と、保水成分を分解する5種の酵素(コラゲナーゼ、ゼラチナーゼA、好中球コラゲナーゼ、ゼラチナーゼB、マクロファージエラスターゼ)との関連性を解析しました。その結果、ストロメライシン-1が、5種の保水成分分解酵素の活性を促すことを実証しました(図4)。また、これらの酵素とストロメライシン-1が、保水成分「プロテオグリカン」を分解することも確認しました。

[図4] ストロメライシン-1による保水成分分解酵素の活性化量の変化

以上の結果より、朝の数分間で浴びる程度の微量のUVA照射によって、ストロメライシン-1が増加し保水成分「プロテオグリカン」を分解すること、また、増加したストロメライシン-1が他の保水成分分解酵素を活性化することで、プロテオグリカンの分解がより進行することを実証しました。

[図5] 微弱なUVA照射による肌乾燥メカニズム

4.スターフルーツエキスにストロメライシン-1の活性抑制作用があることを発見

肌の保水成分「プロテオグリカン」の分解に大きく影響するストロメライシン-1の働きを抑える成分を探索した結果、スターフルーツエキスに、その作用を見出しました(図6)。

[図6] スターフルーツエキスによるストロメライシン-1の活性抑制効果


本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

  • 報道関係
    富士フイルム株式会社 コーポレートコミュニケーション部
  • TEL 03-6271-2000
  • 今回の研究に関するお問い合わせ
    株式会社富士フイルム ヘルスケア ラボラトリー 営業本部 ブランドマネージメント部
  • TEL 0120-186-833

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記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。

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