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写真の楽しみ方達人 vol.5
 

大場さん

   
   
 
写真と自由に遊ぶ、楽しむ、表現する。このコーナーでは、自分スタイルで写真を楽しんでいる“楽しみ方の達人”を紹介します。 今回は、独自の視点で撮る楽しさを味わい、さらに見てもらう喜びも満喫しているぬいぐるみ作家、大場陽子さんです
         
 
   
 
       
   
■お茶目で個性的な動物たちですね?

ただ、ファンシーなだけのぬいぐるみを作るのではなくて、たとえば男性が見ても楽しめるものを作りたかったんです。私自身が少しアクのあるものが好きなので、まぶたを半分閉じて眠そうにしたり、まつげが長くて目がパッチリ見えたり、イヒヒと笑っている口元にしたり。いたずら好きのヤンチャな子というイメージで作っています。肉球も評判がいいんですよ(笑)。
タレ目気味でイヒヒ笑い。胴体は重みがあり、手にしっくり馴染む

指人形ならぬ腕人形をつけてにっこり。肉球が愛敬たっぷり

■写真はどこで勉強したのですか?

まったくの独学です。友人のカメラマンにうまく撮れるポイントを聞きながら、試行錯誤の繰り返しですね。一度、プロのカメラマンに撮ってもらったんですけど、なんとなく納得できなくて。それから自分で工夫しながら撮るようになりました。撮った写真はポストカードにして販売したり、大きい紙に出力してポスターにして個展会場にディスプレイしています。個展を見にきてくれたカメラマンに誉められるんですけど、やっぱり嬉しいですね。
個展のたびに撮った写真をファイルに。まるで愛らしい写真集のよう
■革素材が多いようですが・・・

ぬいぐるみを作り始めた頃、カラフルな革に出会って、強く惹かれました。それから革を主体にしているのですが、革だけだとどうしても淋しい感じがするので、毛の素材も少しずつ取り入れています。あとは長いまつげやボタンなど、様々なテクスチャーの素材をアレンジするようにしています。

■背景や演出にも凝っていますね?

ただの記録写真ではなく、写真でもぬいぐるみの世界を表現したいと思って。だから、背景に和紙を重ね使いしたり、綿の雪をチョコンと置いたり、アンティークの雑貨やオモチャをアレンジして、ぬいぐるみの個性を引き出すようにしています。その子にはその子の世界がありますから。

 
個展会場の壁には自作の
ポスターを展示。これも
販売しているのだとか

 
 
■優しいトーンの写真ですが、
 どうやって撮っているのですか?


カメラは一眼レフを使っていますが、柔らかい感じが好きなので、私はもっぱらネガフィルムで撮っています。それと大切にしているのは、柔らかい光を選ぶことですね。大型のストロボなどの機材は持っていないので、自然の光を利用してます。といっても自分の部屋の窓際で天気のいい日に撮るだけなんですけどね(笑)。でも、一応レフ板替わりに白い紙を周囲に置いたりはしてますけど。
■今後の夢や進みたい方向は?

今は、ひとつ個展をやると次の個展につながっています。近いうちに、海外の人々にも見てもらえるようになりたいですね。特にテディベアの生まれ故郷のドイツで個展をやって、反応を見てみたいです。それと私の作品で絵本を作ってみたい。また新しい世界が生まれそうな気がして、わくわくします。
 
●取材を終えて・・・

ぬいぐるみたちや写真と同じように、ふんわりと優しい雰囲気の大場さん。作家としてのこだわりを強く持ちつつ、どこか肩の力が抜けていて、自由に楽しんでいるように見えます。写真に対しても、自分が好きなトーンの写真になるなら、既存のルールを気にする必要はないという潔さ。そんなシンプルなことが一番大切なのだと改めて感じた取材でした。

■大場陽子さんのプロフィール

1990年、エスモード・ジャポン卒業後、渡仏。アパレルメーカーに子供服デザイナーとして勤務後、アニマルアート作家として独立。革素材を中心に細部までこだわった動物たちを作り続けている。1997年、ギャラリー代々木にて初個展を開催後、数々のギャラリーや百貨店で個展やグループ展を開催。

[作品展示予定]
3/27〜4/9 「テディベアーズ・クラブ個展」(阪急百貨店・大阪梅田本店9F)
8/13〜8/26 「BEAR! BEAR! BEAR!」(伊勢丹新宿店6F)
10/9〜10/13 個展(原宿・菓匠寿々木)
大場さんのぬいぐるみ作品はこちらでご覧になれます
http://www.gallerys.jp/y-oba/

 

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