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牛丸敏之風景写真展「四季優游
-心にひびく、自然の小さな声をもとめて-」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて
 
   
 良寛の教えにある「優游」の心境に少しでも近づきたいと願いながら、「心にひびく、自然の小さな声を求めて」二十年、恵まれない感性を感じながらも撮影に努めてきました。おかげさまで、いつも素晴らしい自然の風景と出会うことができました。とくに、四季の移り変わりは、自分の歩いてきた人生を深く思いおこさせるとともに、これからの生きかたについても深く考えさせてくれました。
 ここに、主として中部・近畿・北陸を中心にした美しい自然を相手に、その求めてきた跡をまとめてみました。拙い作品ですが、是非ご高覧の上いろいろとご指導いただけることを心から念じています。
牛丸敏之 
 

   

写団いかるが写真展「鹿」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて  
   
県内各地より、写真の愛好家が集まり毎月例会を行っています。写真の内容はスナップやネイチャーなど会員個々にさまざまで各自、自由な被写体を追い求めています。
いろいろなコンテストなどにも挑戦して勉強の場としています。
早いもので、今年で10周年を迎えることになり、記念に展覧会でもと思いつきました。今回は、やはり1つのテーマでと思い地元の「鹿」に取り組んでみました。1年間何度も撮影を行いましたがなかなか天候なども、ままならず思うようにもいきません。でも会員個々に精一杯ガンバッタ結果です。
是非ご高覧ください。
写団いかるが一同 
 
 

   

島影恒治の世界「昭和30年の大阪」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて  
   
砂浜の真ん中に設けられた通路を、人々が黙々と歩いていく。浜辺に並んだ子どもたちは、みんな骨格がうかがえる。荒涼とした冬の町を行く男の後ろ姿はどこかさびしい。島影恒治は終戦後のそんな大阪の光景を、カメラで直視したのだ。1920年(大正九年)、北海道旭川に生まれた島影は東京府立第一商業学校を卒業、芝浦製作所に勤め、兵役についた後、大阪に来て48年、「法善寺あられ」を創業した。キャバレーなどにつまみを納めるかたわら、手にしたのは当時としてはハイカラなカメラだった。写真家の棚橋紫水に師事し、自らの周囲に目を向けた。ファインダーに切り取られた人々の生活は自宅につくった暗室で、島影の手によって印画紙に浮かび上がった。朝日、毎日新聞といった在阪の新聞社が主催するアマチュア写真家のコンクールに応募し、入選を重ねた。浜辺を歩く人々の姿は堺・浜寺海水浴場。米軍が接収し、夏の間だけ一般にも開放していた。どこか天童よしみの歌「珍島物語」を連想させる貴重な歴史資料の写真である。痩せた体格の裸の少年たちが競うのは、やはり堺にある浜寺水練学校。冬のさびしい光景は大阪西区の現浪速筋だった。いずれも昭和28、29年に島影がカメラで捉えた。御堂筋のちょっとエキゾチックな光景、住之江競艇場でその日の生活をかける男、いまはない此花の淀川の渡しの待合室、路地で遊ぶ子どもたちの姿。みんな貧しかった。服は野暮ったく、札を握った手には殺気すら感じる。しかし、豊かになった現代と比べ、目には精気がある。表情が生き生きしている。島影は57年に写真をやめてしまう。町には、フランク永井が歌う「有楽町で逢いましょう」が流れていた。60年の日米安全保障条約の改定をめぐり、左右の対立が激しかった。島影は文字で時代と向き合おうとした。選んだのは俳句だ。森澄雄が主宰する「杉」の同人として、新しい世界に入ったのだ。
讀賣新聞大阪本社 編集委員  永井芳和 
 

   

佐々木誉子写真展「サヴァンナに生きる」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて  
   
1999年に初めてアフリカ、ケニアのサヴァンナに降り立ち、空と大草原が地平線で結ばれる、果てしなく広大な大地に生きる種々の野生動物に出会って、彼らの凛とした真剣な目、生き生きとした強い姿に魅せられて、以後何回も訪れることになりました。
キリマンジャロを仰ぐアンボセリやサンブール、ナクル、ツァボ、マサイマラ国立保護区ほか、行く先々で山あり、川あり、森あり、乾燥地帯ありと、風景や環境も変化に富むことも知りましたが、誰の助けもなく、唯、自分たちの遺伝子に刻まれた知恵と力のみで生きていかねばならない彼らの生きざまは、何処でも同じでした。
草食動物も肉食動物も自分の力が足りないと必ず死に到る・・・特に肉食動物はそうです。必死に生きている彼らの姿を撮りました。
そしてそのような状況の中にも夫婦の愛、親子の愛、群れの中でくつろぐ姿なども見ることができました。
どうぞご高覧下さいませ。
佐々木 誉子 
 
 

   

尾上安範写真展「生命輝く芦生の森」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて  
   
 撮影地 芦生の森は、丹波高地の最北部に位置し京都府、福井県、滋賀県の境に接する辺りで、標高1000mに満たない山々が重なり、太平洋気候と日本海気候がぶつかる谷間は、由良川、桂川、安曇川の水系となっている。
今回の写真展は、広いこの芦生の森に足を運び、多くの自然を残す森の中から特に命輝く木々の生き様を表現してみたく、また森によって造り出される自然の四季風景に心惹かれフイルムに残したく努力して参りました。
 今回この中から一部を発表させて頂くことになりました。
この森が、木々が醸し出す「気」を作品を通してお伝えする事が出来れば幸甚です。
是非ご高覧ください。
尾上 安範 
 
 

   

山田 勝写真展「淡海 冬の景」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて  
   
滋賀県の湖北地方の冬は日本海からの季節風によって、雪国としての厳しいドラマを演じます。冬は人生の枯の季節と例えられますが、力強く生きる樹木や自然が見せる一瞬の美しい光景に、活力を得、一方で風雪に耐えられずに倒折する木々、寒風に荒立つ湖面、降りしきる雪の中での撮影からは忍耐を学び、そして雪の積もった春芽を見ると、そっと両手で包み、息をかけて暖を与えたくなるような思いの中で、撮り重ねてきました。まだまだ湖北の持つ表情を十分に撮り尽くせてはおりませんが、その厳しさや優しさの断片を垣間見ていただき、春を待つ思いを共有していただければ幸いです。
山田 勝 
 


   
『地球が教室』★「写るんです」
で世界の子どもが撮った平和★
  《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて  
   
   「アッ!これでのぞくとちっちゃく見えるよ」レンズのついている方からファインダーをみた子どもは「僕のカメラはすっごく大きく見えるよ」 初めて手にしたレンズ付きフィルムカメラ「写るんです」を囲んでにぎやかな声が海外の学校に、こだまする。
 世界の子どもたちが撮った写真展『地球が教室』を5月から東京銀座富士フォトサロンを皮切りに福岡・仙台・札幌・名古屋・大阪の各富士フォトサロンと静岡「駿府フジクローム館」の全国7会場で開催いたします。
 訪問したのはモンゴル・インドネシア・ベトナム・カンボジア・パキスタン・イラン・イスラエル・南アフリカの8カ国。34の学校の430人の施設の子どもたちが撮影した写真は1万740枚。すべて「平和」がテーマです。
 

   

辻泰啓写真展「里山紀行」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて  
   
都会育ちではありますが、私にとっての原風景と言えば、子供の頃に親に連れられて行った郊外で、昆虫を捕まえたり魚を釣ったりした光景を想い起こします。それはちょうど唱歌「故郷」の歌詞の中で描かれる風景と重なります。身近にありながら多くの自然が残っており、人々の暮らしと密接な関わりを持つ里山。写真をやっている今、そのような場所に足を運べば、追想と共に魅力的な被写体たちが私を魅了します。多くの動植物の繁殖に適している生物相豊かな雑木林。幾何学的な美しさと上質米の供給以外にも、保水機能や生態系保全などで自然に優しい棚田。数百年もの間、風雪に耐えてきた重厚な茅葺き家屋。このような被写体が四季の移り変わりと共に写真家に様々な表情を見せてくれます。そんな里山で子供時代の補虫網をカメラに持ち替えて、失われつつある心の風景を撮り歩きました。作品をご高覧くださって、懐かしみ、そして和んでいただければ幸いです。
辻 泰啓 
 

   

ネイチャーフォト倶楽部写真展「広角の世界」

《富士フイルムフォトサロン・大阪》にて  
   
 ネイチャーフォト倶楽部は平素から、「金剛生駒紀泉国定公園」周辺の自然風景をモチーフに活動しております。今回の写真展覧会に出展する作品は「機材をテーマ」にしたもので、使用したレンズは(17ミリ〜35ミリ)です。
 人や小動物の目線で見た世界を、超広角レンズを用いて会員が、それぞれの感性でとらえ映像化したものです。特に今回出展される作品のうち、17ミリの超広角レンズを用い更に、レンズが持つ被写界深度をフル活用した作品はまさに夢の世界です。人の目線では見ることのできない世界が、ファインダーに映しだされた瞬間、シャッターが切れる本人だけが味わう感動です。同じ場所にいて同じ物が目に映っていても、心に映る「心映」はそれぞれ感性と共に異なり、個性豊かな超広角作品を「全紙・全倍」とグレードアップした45点を四季に構成展示いたします。なお展示作品の45点は全てカラーリバーサルフイルムを使用し、全点ノートリミングです。是非ご高覧下さい。
日本写真作家協会会員  大塚 武和