日本舞台写真家協会展
舞台写真家の仕事2000〜2001


《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて
 日本舞台写真家協会は、舞台写真を中心として活動するプロ写真家団体です。8回目となった今回の写真展では、この一年間に会員が撮影し、印刷メディアに掲載された舞台写真約350点を展示いたします。世界有数の公演数を誇る大都市東京で、2000年4月〜2001年3月に行われたクラシックからアンダーグラウンドの舞台てまで、新聞や雑誌などで注目された公演の数々を印刷では再現されなかったオリジナル写真で味わっていただければ幸いです。

日本舞台写真家協会 

富士山写真大賞展
《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて
 富士山が様々な意味で名実共に日本の最高峰であるのは疑いのないことです。富士山を望むことができるポイントは山梨、静岡、神奈川、東京を中心に数多くあり、遠くは北関東から東海地方に至る広範囲に及ぶといわれます。昔から詩歌に詠まれ、絵画や版画などの造形美術にあらわされ、とりわけ近年はカメラマンがレンズを向ける被写体になるなど、芸術表現の素材としても、これにまさるモチーフはほかに見出しがたいのです。
 河口湖町は「富士山写真大賞」と題してコンテストを催し、全国に作品を募りました。その結果、第1回(1999年)においては約2,000点、第2回(2000年)においては約1,700点の応募があり、それぞれについて入選作100点を選出し、公開いたました。
 このたびの『富士山写真大賞展』は、過去2回の富士山写真大賞の入選作200点から厳選した力作約25点を展示いたします。様々な角度、様々な気象条件によって美しく表情を変化させる富士の姿をご覧いただけます。環境問題が声高に叫ばれる昨今ですが、世界に誇る富士山の優れた姿を後世に伝えるとともに、このことが富士山周辺地域の環境保護、ならびに平成10年に山梨・静岡両県が制定した『富士山憲章』の周知と遵守につながることとなれば幸いです。


富士山写真大賞実行委員会事務局 


第11回JAAP(日本航空写真家協会)写真展
「SKY GRAFFITI2001」 


《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて

 日本で唯一、航空機撮影業務にたずさわるプロ写真家の集団、「JAAP/日本航空写真家協会」の会員の作品・写真展。今回で11回目となる「SKY GRAFFITI 2001」です。
地球の息吹を感じながら飛行する[ソアラー/グライダー]
成層圏を飛ぶ、超音速の戦う鳥[ジェット戦闘機]
夢を運ぶやさしい翼[旅客機]
働く翼、回転する翼の[ヘリコプター]
柔らかな、持ち運べる翼[スカイダイビング]
地球の丸みに沿い、飛行する丸い翼[気球]
‘様々な翼の様々な表情 はばたき’を感じていただけたら幸いです。あわせてプロの技術とエスプリも・・・・。ぜひ、ご高覧ください。


JAAP/高本裕久 


アフロスポーツ写真展
「IMPRESSION」 


《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて

 1997年に誕生したアフロスポーツは、スポーツ写真の撮影チームとして長野オリンピック、シドニーオリンピック、サッカー日本代表戦など、様々なシーンやイベントの撮影を行ってきました。その活動や実績は多方面から高く評価され、現在にいたっております。このたび、5年間の集大成として「IMPRESSION」と題した写真展を開催する運びとなりました。
 青木紘二、渡辺正和、築田 純、星武志、そして本年度から参加することとなりましたスポーツ写真家の大御所、水谷章人を加えた5人の作家を中心にそれぞれの個性豊かな作品と、彼らの才能がチームとして融合したときのパワーをオムニバスで展示いたします。スポーツ写真の持つ『躍動感』『美しさ』『芸術性』を追求したその内容は、ご覧いただく皆様の心に深い『IMPRESSION』を刻み込むことでしょう。ご期待の程、ぜひ足をお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。


●写真/(C)青木紘二/アフロスポーツ 


青山昌弘写真展
「サバンナに生きる」


《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて
 ケニア北部のトゥルカナ湖畔で、350万年前の新種のヒト科頭がい化石が発見されたばかり。この時代から、人・動物が生き続けている。360度、ただただ広がる地平線。視界を遮るものはなにもない。サバンナに立つと風を感じる。
 インパラがいる。ヌーがいる。シマウマがいる。キリンがいる。象、ライオン、チーターもいる。トムソンガゼルの群れが草を食べている。突然、一頭が出産を始めた。無事に子供が生まれ、母親は我が子をなめている。生まれて10分も過ぎると、もう子供は立って歩こうと努力する。危険いっぱいのサバンナで、いつまでもじっとしていることはできない。肉食動物が牙をむき出している。
 雨季がくれば、草が芽吹き、草食動物が草を食べ、どんどん子供を産む。肉食動物は、集まった草食動物を食べる。この繰り返しが続いている。大自然のなかに身をおき、サバンナの風景・マサイ族の生活、野生動物のありのまま、見たそのものをこの写真展で見ていただきます。


青山昌弘 


田草川 譲 奥飛騨花紀行写真展
「ふるさとの花すがた」


《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて
 日本列島の中央部に位置する岐阜県の山岳景観に恵まれた飛騨地方。この山里の四季折々の風土が私の性情にあってか、旅を繰り返すうちに今年で37年になり、その旅で得た山里の自然、生活風景の記録をこれまで6冊の紀行写真集にまとめて発表してきました。
 このたび、東京で4回目の写真展は、これまで「ふるさとの花すがた」と題して制作しておりますカレンダーが干支ひとめぐりの12集になりましたのを機会に、同題のテーマで既発表を含む新作50点余を選び、それぞれの‘花すがた’に私からのメッセージを添えて展示します。一年の半分近くを雪とかかわりあう奥飛騨の山里で、花を開かせ、実を結び、雪に埋もれていく花のすがたを、ぜひご高覧くださいますようご案内申し上げます。


田草川 譲 


周 慧写真展
「悠久の記憶-中国の山里を訪ねて」


《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて
 コンクリート塊の都会では、さまざまな病が蔓延しています。物質文明によって人々は心の平静を失い、一時の富を望んで永遠のものを失ってしまいました。土の匂い、心を癒してくれる大自然、そして大自然と共に生きる人々を探し求めて、私はカメラを持って旅にでました。
 中国の地方では、古く長い歴史を持つ街や古鎮でゆったりとした時間の流れの中、人々は大自然と共に静かで昔ながらの生活を続けています。この作品はそこに暮らす人々を捉えたものです。
 時代の流れを止めることはできないが、人間の原点の大切さを訴えることができるのは記録として写真で永遠に残しておくことだと思うのです。


周 慧(しゅう えい) 

柳下和恵写真展
「水面のキャンパス」

《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
 川に写り込んだ都会の風景を見つめる。
 ずぅっと以前の東京の川はきれいではなかった。でも今は違う。絵の具を流し込んだような水面に風が波を起こし、キャンバスに変化する。建物に当たった光は、季節ごとに変化を見せる。一番美しいと思う季節に、心に描いた絵と一緒になったとき、シャッターを切る。
 神田川や目黒川、高浜運河や芝浦運河の支流など、川幅の狭いところでこの美しいキャンバスの絵を発見しました。子供の頃に遊んだ田舎の緑に囲まれた川とは違う、都会の川面の風景をご高覧いただければ幸いに存じます。


柳下和恵 


水上みさき写真展
「足元のワンダーランド 虫たちの自由区」


《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
 私たちの足元に生きている、ごく身近な昆虫たちが被写体です。足元に目をこらした時に見えてきた、不思議な別世界。そこの住人である、小さいけれど個性豊かな虫たちの魅力的な表情を伝えたいと思っています。どうぞご高覧くださいますよう、お願い申し上げます。

水上みさき 


青木 博写真展
「瞳にひかれて」〜世界の子供たち〜


《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
 この度、私がテレビ取材の途中で出会った世界の子供たちの写真を紹介いたします。その純朴な表情から、現代社会でとかく見失いがちな心の豊かさ、大切さを思い起こしていただければ幸いです。明日を夢見て、今日を精いっぱい生きる子供たちの瞳が、将来にわたって光り輝くことを願ってやみませ ん。何とぞご高覧いただき、忌憚のないご意見を賜ればと存じます。

青木 博 


石川睦雄写真展
「日本の棚田」


《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
 東アジアに生まれた稲作が我が国に伝えられ、日本文化の基礎を作ってきた「おこめ」作りの原点「棚田」を各地に訪ね、四季の移ろいをまとめました。海に向かっての臨海型・・・輪島市白米、佐賀・玄海町浜野浦、佐賀・肥前町大浦、長崎・福島町土谷など。山添型・・・更植市姥捨、鴨川市大山、別府市内成、別府市内竈。山間型・・・岡山・中央町大垪和西、福岡・浮羽町つづら、福岡・星野村広内、三重・紀和町丸山など。和歌山・清水町あらぎ島の谷底扇状地。畦畔は土坡か石積に先人たちが築きあげた文化遺産であります。この優れた棚田の景観を、ぜひご高覧くだ さいますようお願い申し上げます。

石川睦雄 
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