富士山が様々な意味で名実共に日本の最高峰であるのは疑いのないことです。富士山を望むことができるポイントは山梨、静岡、神奈川、東京を中心に数多くあり、遠くは北関東から東海地方に至る広範囲に及ぶといわれます。昔から詩歌に詠まれ、絵画や版画などの造形美術にあらわされ、とりわけ近年はカメラマンがレンズを向ける被写体になるなど、芸術表現の素材としても、これにまさるモチーフはほかに見出しがたいのです。
河口湖町は「富士山写真大賞」と題してコンテストを催し、全国に作品を募りました。その結果、第1回(1999年)においては約2,000点、第2回(2000年)においては約1,700点の応募があり、それぞれについて入選作100点を選出し、公開いたました。
このたびの『富士山写真大賞展』は、過去2回の富士山写真大賞の入選作200点から厳選した力作約25点を展示いたします。様々な角度、様々な気象条件によって美しく表情を変化させる富士の姿をご覧いただけます。環境問題が声高に叫ばれる昨今ですが、世界に誇る富士山の優れた姿を後世に伝えるとともに、このことが富士山周辺地域の環境保護、ならびに平成10年に山梨・静岡両県が制定した『富士山憲章』の周知と遵守につながることとなれば幸いです。
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富士山写真大賞実行委員会事務局 |
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