第23回山岳写真の会
「白い峰」写真展


《富士フォトサロン・東京/スペース1&2&3》にて
 新世紀に入って早や一年が過ぎ、2002年となりました。昭和55年(1980年)、最初の「白い峰」展を開催し、昭和の時代を終って平成へと移り、今年で23回を数えることになりました。昭和50年の会創立時の会員30数名から、第1回当時の会員数80数名、第5回を数える頃は200名を超え、現在まで若干の変動はあっても、常に260〜280名と安定した数で経過しております。「白い峰」展は、常に140〜150名の出展者によって開催されますが、これは会場スペースと作品サイズの関係で、常に100名程度は後方に控えていることになります。本年23回展は、恒例の「富士山」と「日本と世界の山」および大自然に生きる可憐な「高山植物」をテーマといたしました。最大から最小のモチーフに向けた会員の力作をご高覧賜りたく、お願い申し上げます。

山岳写真の会 会長/白籏史朗・会員一同 

三好和義写真展
「ニライカナイ-神の住む楽園・沖縄」

《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて
 海のむこうには神の住む楽園がある、という言い伝えが沖縄にある。「ニライカナイ」と呼ばれるその場所から毎年、神がやってきて、豊穣をもたらしてくれるという。水平線を見つめていると、そんな楽園がうっすらと見えてくるような気がする。中学時代に初めて訪れて以来、沖縄に楽園の原点を見出し、通い続けている。日本最南端の波照間島や秘境の西表島など20余りの離島を廻って楽園を探した。美しいビーチや神秘的なマングローブの林、珍しいお祭のシーンなど。島々を巡り集めた楽園の記憶。


三好和義 


第15回日本写真家連盟展
「四季の彩り」


《富士フォトサロン・東京/スペース1&2&3》にて
 会員数390名の日本写真家連盟が毎年1回開催する好評の写真展で、今回が15回展となります。当連盟では毎月2回の例会を実施し、写真家である竹内敏信、川口邦雄両先生の作品指導が行われております。展示作品はここで評価された作品から、さらに厳選された1人1点、192名の作品が展示されます。いずれも中・大判カメラを使用して、リバーサルフィルムにより撮影されたもので、日本国内の美しい自然を対象としており、環境省の後援を受けております。富士フォトサロンの全スペースを使用して、春夏秋冬の作品がバランスよく展示され、撮影地の紹介もしておりますので、ぜひご高覧ください。なお、会場では展示作品全点を収録したカラー写真集「四季の彩り」も販売いたします。

日本写真家連盟 
会長/大木島 毅 
写真展実行委員長/竹田正明 


第14回日本ゴルフ写真家協会展


《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて


 ゴルフ写真家として国内外で幅広く活動を続け、2年に1度、写真展でその成果を発表して参りました。ゴルフのトーナメントはもとより、ゴルフ場のコース撮影も我々にとって大事な仕事であります。会員個人が与えられたスペースの中で、プロアマは問わず、ゴルファーの一瞬を見事に捉えた作品、そして光と影が織りなすゴルフ場、そのすべてを見逃すことなく切り撮った作品です。今回はスペシャルコーナーとして、日本ゴルフ史100年を記念して開催されたEMC WORLD CUP 2001を企画いたしました。1953年に発足した、各国代表が自国の名誉をかけて戦うカナダカップ、現ワールドカップが35年ぶり3回目の日本開催となり、24ケ国48名のビッグプレーヤーが太平洋クラブ御殿場コースに結集いたしました。その時の素晴らしいプレーと感動を会員個人展共々、ご高覧いただきたいと思います。

日本ゴルフ写真家協会事務局 




八木由起写真展
「懐郷の道」 

《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて
 初めて訪れた町にも何故か懐かしく心が和む場所があります。そして、それは父母や祖父母から脈々と流れる「想い」からであることに気づき、心の奥でゆれる「懐」を感じながら、流れる想いに逆らわず「懐かしい場所」をあるがままに残したいと思い、撮影を続けました。47都道府県を旅し、撮りためた作品に穏やかな懐かしさを感じていただければ幸いです。ぜひ、ご高覧ください。また写真展開催と同時に、写真集「懐郷の道」(作品121点収録・定価3500円)を日本写真企画から発売いたします。

八木由起 

2001富士営業写真コンテスト
入賞作品発表展

《富士フォトサロン・大阪》にて
 富士営業写真コンテストは1960年(昭和35年)以来、開催しているもので、第38回を迎えた今回は「ますます多様化するお客さまの要望に応える洗練された、格調高い、また新鮮な感性で捉えた幅広い営業写真」を主旨として募集。7月12日締切りで、全国5,738名の営業写真家の方々から19,367点の作品が寄せられ、栄えある金賞は、小田島幸寿氏(48歳・青森県十和田市[スタジオおだしま])の「孫とじいさん」が受賞されました。
 受賞作品は、お祖父さんとお孫さんの情愛を見事に表現した写真で、作者の卓越した技術力と豊かな感性が発揮された秀逸の作品といえます。可愛い泣き顔とそれを受け止めるお祖父さんの温かくも包容力に満ちた表情、その一瞬を的確に捉えながら、愛情の表現に相応した柔らかなライティング、安定感のある構図で表現しているところが高く評価されました。
 なお、応募作品の全体の傾向としては、品格ある構図や落ち着いた雰囲気を踏まえたプロの感性により、美しさ、楽しさ、そして喜びや想いなどを、適切に表現した安定感のある作品が主流で、お客さまの幅広いニーズに応えるとともに、より高い満足感や感動を与え続けようとする真剣な姿勢が強く感じられました。


 

木川次夫写真展
「北辺に生きる」
《富士フォトサロン・大阪》にて
 若い頃から山と動物好きの私は七年前、白鳥や丹頂鶴を撮りたくてRV車を購入、北海道に出かけました。厳冬期の大自然が織りなす雄大で感動的な光景に魅せられ、すっかり道東の虜となってしまいました。高田誠三先生に師事し、指導を受けている私の撮影は、白鳥・丹頂鶴・オジロワシなどから始まり、年毎に回数を増して四季を通しての撮影行きとなり、エゾ鹿・キタキツネ・ナキウサギ・エゾリス・シマフクロウなどと視野を広げています。自然界の弱肉強食の世界に一喜一憂しながら、野鳥動物たちとの出会いを期待し、対話を楽しみにシャッターを切っています。そして、その感動を皆さまに少しでも伝えることができたらと思っています。ぜひ、ご高覧ください。

木川次夫 

ネオパン100「アクロス」・
フジブロマイド「レンブラントV」による
「モノクロームの素晴しき世界」写真展

《富士フォトサロン・札幌》にて
 写真の原点ともいうべき、モノクローム。とりわけバライタ印画紙による濃密でボリューム感ある銀粒子の世界は、多くの写真愛好家のこころを捉えて離さない根元的魅力があります。
 こうした「写真の原点」を考えるとき、カラー全盛の時代にあって、富士フイルムが今回敢えて投入したモノクローム2製品、『アクロス』『レンブラントV』による写真展を開催できることは私達の誇りとするところでもあります。
 展示作品は全て『レンブラントV』によるオリジナルプリント。プロフェッショナル写真家のモノクロームにかける情熱とこだわり、またバライタ印画紙の美しい無限階調の世界を、どうぞごゆっくりご鑑賞ください。

 《出品作家》  52名(敬称略)

 ●田沼武能  ●細江英公  ●立木義浩  ●桑原史成  ●高井 潔
 ●斉藤康一  ●木村恵一  ●奈良原一高 ●繰上和美  ●白鳥慎太郎
 ●中谷吉隆  ●新正 卓  ●桜井 秀  ●鈴木孝司  ●原 直久
 ●中村征夫  ●土田ヒロミ ●坂田栄一郎 ●十文字美信 ●泉  純
 ●リウ・ミセキ●黒田陽介  ●青木 勝  ●竹内敏信  ●長倉洋海
 ●大西治良  ●角田正治  ●熊谷 晃  ●久保田博二 ●大石芳野
 ●小田 東  ●増田彰久  ●荒木惟経(アラーキ)   ●水谷章人
 ●長野重一  ●松本徳彦  ●江成常夫  ●沼田早苗  ●野町和嘉
 ●南川三治郎 ●相原正明  ●本橋成一  ●橋口譲二  ●宮本隆司
 ●藤井 保  ●白汚 零  ●広瀬飛一  ●親泊正吉 
 ●スコット・リン・ライリー ●フィリップ・サルーン   ●安達洋次郎
 
 

新井幸人写真展
「TX-1の世界」
《富士フォトサロン・札幌》にて
 私は生まれ育った日本の自然が好きです。なぜかと問われるとうまい言葉を探すのに苦慮しますが、ともかく四季があり、水が豊かで優しく、しかもこじんまりした繊細で壊れやすい、この日本列島がたまらなく好きです。そんな日本を目線に一番近い視点で表現したいと、富士写真フイルムのフルパノラマカメラTX-1での撮影を試みてみました。TVでも最近はデジタルハイビジョンなど、横長の画面に人気があるようですが、TX-1のファインダーを覗いてみますと、しごく自然に馴染みました。しかも3本の交換レンズがあり、予想をはるかに上回る変化に富んだ撮影を楽しくすることができました。ぜひご来場いただき、フルパノラマの新しい世界を堪能していただきたいと思います。

新井 幸人 


田中昌彦写真展
「シルクロードの都邑 ブハラ〜サマルカンド」


《富士フォトサロン・名古屋》にて

 アジアとヨーロッパを結ぶシルクロードの中間に位置するブハラとサマルカンドは、東西交易の中心地で、紀元前6世紀のアケメネス朝ペルシャ、BC4世紀のマケドニア王国の支配により、ギリシャ文化とペルシャ文化の融合した独特なヘレニズム文化に始まるオアシス都市国家であった。7世紀にはアラブ人の侵入、そしてサーマーン朝・カラハン朝・ホラズム朝などの興亡により、イスラム・トルコ化された。その後、チンギス・ハンの征服に遭い、徹底的に破壊され廃墟となったが、14世紀にはチムール帝によって再興され、天文学・建築学・芸術など世界的な粋を集めた文化圏を西アジアに形成、繁栄し黄金期を築いた。
 中でも、9世紀に建造されたブハラのイスマイル・サーマーニ廟やカリャン・ミナレットは焼成平煉瓦によって様々な文様が施されている美しい建築。また、サマルカンドには数多くのメドレセ(イスラムの学校)や霊廟・モスクがあり、屋根には蒼い色のドームが聳えている。特に、チムール帝一族の廟であるグル・エミル廟のリブ型ドームはサマルカンドのシンボルといわれている。これらの建築は、様々なモザイクタイルで装飾されており、シャーヒ・ジンダ廟は青い浮き彫りタイルを用いたアラベスク模様の霊廟群で、中央アジアに残されたイスラム建築の傑作である。
 現在、ウズベキスタン共和国政府の手で修復保存が続けられている。古き想い、今を訪ね巡る…。ぜひ、ご高覧ください。


田中昌彦 

保坂 健写真展
「ウイグル ーゴビ砂漠から大草原へー」
《富士フォトサロン・名古屋》にて
 シルクロードで知られる中国・新彊ウイグル自治区。この道は、荒涼たるタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、遥かなる天山山脈、大草原と、まさに大地をすり抜けていく。そして、東西を結ぶ民族も悠久の時間の中で暮らしていた。その道の彼方を見つめながら、撮影した作品を展示します。

保坂 健 


竹内敏信写真展
「文化の鏡〜日本とオランダ」


《富士フォトサロン・福岡》にて
 1598年、オランダの港を出港した商船隊5隻はマゼラン海峡を越え、東洋を目指しました。太平洋の荒波にもまれ、船隊はバラバラ。そのうちの1隻、リーフデ号がかろうじて大分県に漂着したといわれています。それが1600年でした。以来、オランダとの交流が始まります。江戸時代の鎖国の時も、オ ランダだけは交易を許され、長い歴史の中で両国は深い関係にあったのです。
 西暦2000年で、両国は400年という記念すべき時を迎えました。この写真展は、日本を代表する写真家・竹内敏信氏が、日本・オランダを取材した作品から約60点の力作が堪能できます。日本とオランダ両国を理解し、風土を身近に感じあえることはなんと素晴らしいことでしょうか。ぜひ、ご高覧ください。


協力:オランダ大使館、(株)TAフォト&サウンドオフィス
助成:国際交流基金 


熊切圭介写真展
「風の島 カオハガン物語」
《富士フォトサロン・福岡》にて
 カオハガン島は、セブ島の南10キロの所にある、周囲2キロの小さな島です。美しいココ椰子に覆われた島には、住民が約400人います。小さな学校と可愛らしい教会、数軒の駄菓子屋があるだけで、ガスも水道もありません。今年の3月までは電気もありませんでした。ほとんど自給自足に近い生活です。友人の崎山克彦さんに誘われて島を訪れて以来、美しい自然や貧しくとも心豊かに暮らす人々の姿に魅せられ、10年間にわたって撮り続けてきました。今展では、人と自然の姿を大型のカラープリントで展示します。ご高覧の上、ご講評いただければ幸いです。

熊切圭介 
TOP PAGEへ