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ビエンナーレ「近藤福雄賞」写真展 《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
ビエンナーレ
秋山庄太郎賞/古谷栄作「加茂湖の朝もや」
 佐渡国金井町が生んだ写真家の故・近藤福雄が残したガラス乾板は、大正・昭和の佐渡の風景、島民の風俗や生活など、当時を伝える貴重な資料といえます。また、これらの作品は芸術的にも高い評価を得ています。こうした氏の志を引き継ぎ、写真文化の発展と現在の佐渡を活写した作品を後世に伝えるべく本賞を設け、今回で3回目を迎えました。本展示は、第1回・第2回の上位5点と第3回の入選・入賞作品50点の合計60点を展示するものです。ぜひ、ご高覧いただきたくお願い申し上げます。

近藤福雄賞実行委員会 

牛丸敏之風景写真展「四季優游」 《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
牛丸敏之 《富士フォトサロン・名古屋》にて
 僅かな光と影によって、さほど気にもとめなかった空間が、一瞬にして味わいの深い風景に変わる。その基本をいろいろな人から教えられて十数年、人工物をのぞきながら精力的に自然の風景を撮ってきた。はじめは35ミリ版で印象的な部分を切り撮ることに専念してきたが、なにか物足りなく感じるところも出てきた。そこで、最近は中判を使い、標準に近いレンズで、少し範囲を広げながら目線に立って撮っている。そのせいもあって、作品がおとなしいという指摘もあると思うが、いまの自分はこういう作品を好んで撮り続けたいと考えている。今回の写真展では、中部地方を中心とした自然を相手にその四季の移り変わりを通して、心に残った風景を作品としてまとめたものである。主にカメラはライカR6.2とハッセル503CWを用いている。

牛丸敏之 

深澤 武写真展
「北アルプス白馬・大地の鼓動」
《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
深澤武
 日本海に近いため、冬の季節風は厳しく、豪雪地帯となっている北アルプス・白馬岳。厳しい冬ゆえに、夏には生命を謳歌する生き物たちで満ち華やぎます。小さな植物の精緻さから、ダイナミックな山岳風景までを見つめつつ、それぞれの輝く瞬間に出会えたときは何事にも代えがたい気持ちになります。朝夕の太陽のドラマ、風の力強さ、夜の星々の神秘性などは畏怖の念を感じるほどです。白馬岳の四季折々の表情を通して、山の息吹を伝えられたら幸いです。

深澤 武 

フォトシップA写真展
「それぞれの四季」
《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
フォトシップA
 この写真展は、風景写真同好の士が乗り合わせた船「フォトシップA」の第11回写真展です。生命の源である水、花や緑から紅葉へと移り行く木樹、瞬時も同じ姿をとどめない光と影の美しさをそれぞれの感性で見つめて切り撮った、自然を愛する心のやさしい人たちの「それぞれの四季」です。これらの写真を通して、一人でも多くの方が自然の語りかけに耳を傾け、なにかを感じてもらえたら大変嬉しく思います。そして、日々進む自然破壊により、この美しい自然がこれ以上失われないことを願ってやみません。ぜひ、ご来場ください。

フォトシップA代表/勝俣文徳 

河原地佳子写真展
「イマージュ/ときめきの花たち」
《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
河原地佳子
 夜明け、空は少しずつ色を変え、やさしい光に辺りが包まれてゆく。それまで何もなかった風景をどんどん変えてゆく。デリケートで美しい光、その光を受けて輝く花々や木々、時にはやさしく時には力強く、表情を変えて語りかけてくれます。その光を摘みとり、フィルムに光を与えたい。四季、移り行く自然の中で、くり返し出逢う風景や花々も、光や空気、自分自身の心のありようで、なにかしら違った印象を受け、心惹かれて新たな想いが広がります。出逢った花々や木々の匂い、表情、いのちの強さなど、心に感じ受けた印象、イメージを大切に表現し、私の想いを感じていただけるような作品を作りたいと撮っております。ご高覧いただければ幸いです。

河原地佳子 

伊藤真理写真展
「雲南・ほのぼの旅日記」
《富士フォトサロン・大阪》にて
伊藤真理
 中国雲南省奥地に30数回通い続けた女流写真家の11年間におよぶほのぼの旅日記。


八木由起写真展「懐郷の道」 《富士フォトサロン・大阪》にて
八木由起
 初めて訪れた町にも何故か懐かしく心が和む場所があります。そして、それは父母や祖父母から脈々と流れる「想い」からであることに気づき、心の奥でゆれる「懐」を感じながら、流れる想いに逆らわず「懐かしい場所」をあるがままに残したいと思い、撮影を続けました。47都道府県を旅し、撮りためた作品に穏やかな懐かしさを感じていただければ幸いです。ぜひ、ご高覧ください。また写真展開催と同時に、写真集「懐郷の道」(作品121点収録・定価3500円)を日本写真企画から発売いたします。

八木由起 

梅本 隆写真展「奥吉野〜深山幽谷〜」 《富士フォトサロン・大阪》にて
梅本 隆
 奈良、奥吉野は豊富な降水量に恵まれ、驚くほど豊かな森と緑に包まれている。険しい山稜と深い谷には、変化に富んだ渓谷があり、清涼な水が流れている。水は大地を潤し、多くの植物を育て、まさに森の命の源と言えるだろう。奥吉野の渓谷は時に峻険で、人を寄せ付けないような姿を見せることもあるが、反面、穏やかで美しい流れや心癒される滝も数多くある。そんな水の流れの四季折々の姿を一つ一つ辿りながら、森と水との係わり合いを自分なりのイメージで撮影してまいりました。ぜひ、ご高覧ください。

梅本 隆 

徳光ゆかり写真展
「ベルギー美しき王国II」
《富士フォトサロン・大阪》にて
徳光ゆかり
 ベルギーは、国全体を‘屋根のない美術館’と称されるほど美しさにあふれています。当初、アール・ヌーヴォ建築の精緻な美観にレンズを向けていましたが、今では森や川沿いに潜む‘美しき王国の妖精たち’に魅了されています。それは風であったり、雨、雲、そして天から射す一条の光であったりしますが、ファインダーから飛び込んでくる美しい瞬間に胸躍る撮影です。

徳光ゆかり 

山本建三とフォト禅写真展
「四季有情」
《富士フォトサロン・大阪》にて
山本_小西 山本_小山
山本_石川 山本_松本
山本
 山本建三主催のネイチャーフォトグループ「フォト禅」が誕生して20年。自然と親しみ、自然を大切に、自然から学ぼうをモットーに、移り変わる素晴らしい自然を心に訴えうる写真にするよう努めています。月1回行う例会(研究会)では、各人2枚の作品を持ち寄り、1枚ずつ山本建三氏のきめ細かい指導を受け、より良い作品になるように互いに研究しています。月1回の撮影会は、ホームグラウンドの京都の他に岡山・福井・石川・富山・新潟など各地へ出かけます。また、年1回の写真展は京都・大阪の他、今年は東京でも開催し、広く皆さまに作品をご覧いただきたいと思っています。この他、他府県の写真クラブとの合同撮影会や会の親睦会など、厳しさの中の和気あいあいを楽しんでいます。

代表者/山本 一 

樫原 功写真展「翔飛・・・北の空から」 《富士フォトサロン・札幌》にて
樫原功
 若き仲間たちと熱気球(ホット・エアー・バルーン)のオホーツク小清水エリアを確立して15年。バルーンニスト憧れの北の大地、遥かアムール川からの白青(ホワイトブルー)の使者、流れ寄せる壮大な流氷帯とオホーツクの麗しきパノラマ、日本最大級の熱気球「アース・ウイ・ラブ号」とともに、極彩色のバルーンにかかわる人々との組み合わせをテーマに、高所恐怖症に戦きながら、熱気球パイロット・ライセンスを取得し、地上からフライト・操縦しながら上空からシャッターを押しつづけてきたショットを集成してみました。今後も、別世界的視線からロマンある写真を撮り続けていきたく願っています。ご高覧いただければ幸いです。

樫原 功 

宮原寧子写真展「ヒマラヤンブルー」 《富士フォトサロン・札幌》にて
宮原寧子01

宮原寧子02
 先住民族や少数民族の営みを見ていると、貧困だとか後れていると言って決めてはかかれない素晴らしい摂理があることに気づかされます。自然と共存する彼らの姿勢こそ、今は最も先進的な知恵があるような気がしてなりません。そこには、昨今の世界情勢の混乱の解決の糸口にもなるヒントがあり、学ばせられます。私は8年前から毎年、多民族の国ネパールを訪れています。そして、2,3ケ月滞在し、撮影を続けているうちに、民族を撮ることが撮影者としてのライフワークになってしまいました。ネパールの自然や人々から分けてもらった私の感動を、作品の風景や人々の輝きの中から感じていただけたら、とても嬉しく思います。

宮原寧子 

中島初男写真展「鈴鹿・なごの大くす」 《富士フォトサロン・名古屋》にて
中島初男
 中島初男写真展「鈴鹿・なごの大くす」を富士フォトサロン・名古屋にて開催いたします。ぜひ、ご来場ください。

中島初男 

第23回山岳写真の会「白い峰」写真展 《富士フォトサロン・名古屋》にて
第23回山岳写真の会
 新世紀に入って早や一年が過ぎ、2002年となりました。昭和55年(1980年)、最初の「白い峰」展を開催し、昭和の時代を終って平成へと移り、今年で23回を数えることになりました。昭和50年の会創立時の会員30数名から、第1回当時の会員数80数名、第5回を数える頃は200名を超え、現在まで若干の変動はあっても、常に260〜280名と安定した数で経過しております。「白い峰」展は、常に140〜150名の出展者によって開催されますが、これは会場スペースと作品サイズの関係で、常に100名程度は後方に控えていることになります。本年23回展は、恒例の「富士山」と「日本と世界の山」および大自然に生きる可憐な「高山植物」をテーマといたしました。最大から最小のモチーフに向けた会員の力作をご高覧賜りたく、お願い申し上げます。

山岳写真の会 会長/白籏史朗・会員一同 

川井 博写真展「そよ風にさそわれて」 《富士フォトサロン・名古屋》にて
川井博01
川井博02
 そよ風にさそわれて、北の大地を訪れました。春、まだ色浅い緑の中で、お母さんに寄り添って甘える仔。しなやかな細い足で戯れる仔どもたち。夏、爽やかな朝の光に黄金色にかがやくたてがみをなびかせて飛び回る仔馬たち。秋、木々が黄色く色づく頃、あたり一面の朝もやの中でお母さんから離れて、いよいよ自立していく仔馬たち。そして、粉雪が舞い、辺りが真っ白におおわれる冬、その厳しい季節をじっとたえ抜き、きたる新しいときに心を躍らせながら、巣立っていく子馬たち。その彼らに魅せられて、通い続けるうちにいつのまにか20数年の歳月が流れました。この美しく華麗な姿を少しでもお伝えできれば幸いです。

川井 博 

中村吉之介写真展「華景色」 《富士フォトサロン・福岡》にて
中村吉之介
 多彩な写真分野を遍歴し、今一度、原点の自然風景写真に戻ってから、すでに18年。風景だけの写真展も8回目を数える。それも日本の四季を色を主体に追い続けて・・・。しかし、同じテーマを撮り続けると、常に新鮮な視覚と表現感覚を磨かなければマンネリ化に落ち込む。だから、いつも前向きだ。しかし、近年、地球環境の変化によるものかどうか?四季が暦どおりに来ないのが困る。とは言っても、私は案外平気を決めこんでいる。時季がズレようと、そこに思い通りの情景がなくとも、その場その時の被写体は存在するからである。とにかく撮るときの楽しさはいつも同じ。だから、私の作品はすべて出会いの瞬間ばかりである。事前の構想を持たず、自分が持つイメージを元に目に付いたものを撮る。それが、写真を楽しむ最良の方法だと思っている。そこで今、私に見えるのは主に華やかさ。だから、華やかな景色ということに・・・。

中村吉之介 

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