そのビル群は美しかった。
そのビル群は巨大であった。
そのビル群は確かに存在した。
ニューヨークには様々なデザインのビル群、高さを競うビル群が数多くあり、歴史的な建造物も決して少なくない。
その都市景観の中でも際立った存在のツインタワービルはニューヨークの、 と言うよりもアメリカという国家そのもののシンボル的な存在ではなかっただろうか。
ニューヨーク市民であれ、訪問者であれ、無意識的に目にするその建物がある日を境に姿を消してしまうとは誰が想像し得ただろうか。
テレビで、写真で、2001年9月11日以来何度となく繰りかえして見ることになった崩落するツインタワービルは竣工以来僅か24年間の存在でしかなかったことは意外に知られていない。
1985年頃から通算30回近くにおよぶNEW YORKへの撮影で私を夢中にさせてしまった世界貿易センタービル群ツインタワーの光と影の記録を、自身の記憶とともに残しておきたい。
是非ご高覧下さい。 2003年9月
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