四方を海に囲まれた日本は、古くから津波や高潮といった自然の猛威にさらされてきました。
かつて人々は神々に祈りを捧げ、さまざまな災害と向き合ってきたのです。しかし現代において、私たちは防潮堤や消波ブロックといった人工物によって海を鎮めようとしています。
これらの灰色で無機質な人工物は、自然への畏敬と私たち自身の安全への願いが織りなす、現代の風景と言えるでしょう。そして、これが、時には日常の中に見過ごされがちな美しさや、詩的な表情を見せることもあります。
本展では、写真を通して人間と自然の新たな関係性について深く探求します。

竹田義之

作品点数 ： 全倍・全紙サイズ等、カラー、約35点（予定）
・デジタルによる作品。
・展示作品は、描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」を使用。

＜プロフィール＞

竹田 義之 （たけだ よしゆき）

1946年5月　神戸市で生まれる
1996年より、写真家・故有野永霧氏に師事し、本格的に写真に取り組む。
京都造形芸術大学写真学科（通信制）多忙により中途退学
宝塚市写真協会会長、芦屋写真協会事業部長

【巡回展】