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コピーマーケットヘの進出

 

当社は、写真感光材料を利用する複写法に早くから関心を持ち、創立の翌年にはフォトスタット機の複写用ブロマイド紙を発売し、戦後は、1955年(昭和30年)拡散転写方式の純黒調複写紙“ネオコピー”を発売する。さらに、フランスのボーシェ社と技術提携した技術を基礎として、1961年(昭和36年)には、明るい場所で、簡単な操作で、1枚の原稿から何枚でもコピーが得られる画期的な複写システム“クイックシステム”を完成、商品化する。その後、インダストリアルペーパーなど用途に応じた複写紙を整備し、クイックシステムの用途拡大を図る。また、販売ルートの整備を行ない、当社の複写市場への地盤を確立する。

“ネオコピー”の商品化

[写真]ネオコピーN(レーベル)

ネオコピーN(レーベル)

[写真]ネオコピーP(レーベル)

ネオコピーP(レーベル)

印刷が大量に複製する方式であるのに対し,主として事務所などで少部数の複製を作成する方法として登場したのが複写法(コピー)である。

当社は,写真感光材料を利用する複写法に早くから強い関心をもち,戦前,創立の翌年1935年(昭和10年)8月には,銀塩写真の方式によるフォトスタット複写用として“複写用ブロマイド紙”を商品化していた。しかし,フォトスタット機による複写は,原稿を撮影して直接印画紙に写しとるため,原稿の白地の部分が黒く,文字の部分が白く写し出され,黒地に白ぬきの複製ができる。そのため,原稿の字が読みづらい欠点があった。また,現像処理に一般の写真用印画紙と同じ時間がかかるうえ,フォトスタット機が大型で高価であったために使用先が限られていた。

これに対して,新しい複写方法として拡散転写方式が登場した。拡散転写方式は,原稿をネガ用印画紙に密着焼付けし,さらに,それをポジ用印画紙に密着転写する方式で,アグファ社が最初に商品化した。この複写機と複写紙はわが国でも輸入されていたが,色調が茶褐色のため市場では純黒調のものが求められていた。当社では,独自に研究を進め,1955年(昭和30年)3月,純黒調の拡散転写用複写紙とその専用処理剤の開発に成功し,“ネオコピーN”(ネガ紙),“ネオコピーP”(ポジ紙)および“ネオコピー処理剤”の商品名で発売した。

ネオコピーは,画像も鮮明で,文字も原稿どおりに再現されるため広く採用され,複写市場における当社の地盤の確立の足がかりとなった。

しかし,拡散転写方式では,1回の複写ごとにネガ紙とポジ紙の2枚の複写紙が必要であり,複写コストが高く,手間もかかるので,より安価で簡便な複写方式が求められた。

“クイックシステム”の開発

そのような折,フランスの写真感光材料メーカー・ボーシェ社が新方式の複写システムを開発したとの報がもたらされた。このシステムは,明るい場所で,操作も簡単,短い時間で1枚の原稿から何枚でもコピーが得られる画期的な複写システムであった。

当社は,事務用複写紙分野での事業の拡大を企図し,ネオコピーに続いて,より簡便で安価な複写方式を研究していたが,この新しい複写システムに注目,この商品化を急ぐため,ボーシェ社の技術を導入することとした。1959年(昭和34年)12月,同社との間に,このシステムの「写真乳剤製造および現像処理方式」についての技術導入契約を締結した。そして,この技術を基礎に商品化を進め,1961年(昭和36年)7月,“クイックシステム”として発売した。

[写真]クイックコピーペーパーと処理薬品

クイックコピーペーパーと処理薬品

[写真]クイックコピーによるコピー作業

クイックコピーによるコピー作業

“クイックシステム”は,プリンター(複写装置),プロセサー(現像処理装置),コピーぺーパー(“クイックコピーコンタクトペーパーC”)および処理液で構成され,現像処理法は,安定化法と呼ばれるもので,現像液と安定化液との二浴法処理である。

コピーぺーパーは,その後,ファイリングに便利な極薄手紙(“クイックコピーコンタクトペーパーE”),写真入り書類のコピー用としての軟調紙(“クイックコピーコンタクトペーパーCS”),引伸用紙(“クイックコピープロジェクションペーパー”)など,用途別に多くの品種を整備し,また,プリンター,プロセサーなども用途に応じて機種を整備していった。

また“クイックコピーオートポジペーパー”,“クイックインダストリアルペーパー”も整備し,前者は第2原図用として設計図面の複写に,後者は電送写真の受信,テレビのテロップ用,デザイン版下用,速報写真用など,産業界の各分野の用途に使用された。

このように,“クイックシステム”は多方面で使用され,当社の事務用複写市場への進出という目的を十分に達成した。しかし,その後,電子写真による複写,とりわけ迅速に乾式コピーが得られるゼロックス複写機の普及につれて,通常の文書の複写の分野では,次第に,ゼロックス方式が主流となった。

今日では,“クイックシステム”は,その特長を生かした分野で,テレビのテロップ写真,デザイン版下作成,マイクロフィルムからの引伸などの用途に引き続き活用されている。

販売ルートの整備

[写真]ビジネスショーにおけるクイックコピーの実演 1962年(昭和37年)

ビジネスショーにおけるクイックコピーの実演
1962年(昭和37年)

当社は,ネオコピー方式,クイックコピー方式による新しい複写法を開発したことによって,複写市場への参入と用途拡大を目指して販売ルートを強化することにし,1959年(昭和34年)4月,武蔵商会(現武蔵株式会社)をネオコピーの特約代理店とした。なお,同社は,このとき同時に,当社マイクロシステム製品についても取り扱いを開始した。

さらに,1961年(昭和36年)7月,“クイックシステム”の発売に伴い,クイックシステム製品についても,同社を特約代理店にして販売体制を整備した。

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