今なお原始の森の姿を留める京都美山・芦生の森。
森が育む清らかな水は京都府最長の河川・由良川の源をなし、豊かな植生はあらゆる生命のふるさとであります。
芦生の森は幾度も開発の危機に晒され、また近年は鹿の異常繁殖や病害虫の蔓延によるナラ枯れなど危機的状況に直面しています。
そのような状況ではありますが森は多くの人たちの努力によって元の美しい姿を取り戻しつつあります。
そしてこのたび、芦生の森はその価値が認められ周辺地域とともに国定公園に指定される運びとなりました。
そんな芦生の森の魅力と大切さを多くの方々に作品を通じて知っていただき森の保護や育成に関心を持っていただければと思います。

広瀬慎也