2014年3月、かねてより憧れていたポルトガルのリスボンを訪れました。かつては大航海時代の英雄を何人も生み出し、日本にも多大な文化をもたらした国。そんな世界屈指のイメージは今はなく、目の前に古い石畳や坂道、張り巡らされた線路をゆきかう市電、狭い路地、そこに息づく人々の穏やかな暮らしがありました。隈なく街を歩いてみて感じた何とも緩やかな空気。それはただ脈々と引き継がれてきたこの国の懐の大きさにあると確信しました。おぼつかない語学力も気にすることなく魅了され、同じ年の12月に再び訪れ、撮りためたものをまとめました。
ご高覧いただければ幸いです。

作品点数 ： カラー35点